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中国駐在員報告

2015年2月 社会・時事
駐在員 : 野村芳一


 中国でよく使われるインターネットの検索サイトに百度(バイドゥ)がある。このサイトでは百度指数というサービスが提供されている。百度指数とは、この百度のサイトから検索されている特定の言葉が、どの位の頻度で、どこの地域から多く検索されているのかを示すものである。
 この数値を時期ごとに比較することにより、特定の言葉の検索頻度の推移と、どの省またはどの市から検索されることが多いかという情報を得ることができる。
 静岡空港(中国語では「静冈机场」)という言葉を検索してみると、大変に興味深い結果が現れる。時期は最も遡っても2011年からのデータであるが、「静岡空港」の検索頻度を表す週単位の指数を見てみると、2011年はほとんどゼロで、多くても9から16という数値であった。2012年6月上旬から上昇し、8月下旬には93を示す。その後、数値は徐々に下がり2013年末から2014年1月にかけては、多い週で30、ゼロとなる週も数回出てくる。指数はそれから再び増え始め、特に4月以降大きく増加、一年後の本年1月末には、166で過去最高となっている。
 この原因について、静岡空港開港からの中国便の状況を踏まえて考えると、2012年の上昇は、6月に静岡上海便が武漢へ延伸した時期と重なることから、その影響によるものと見られる。その後、尖閣諸島など政治的な問題で中国人の訪日への興味は激減するが、政治的な影響が薄らぎ訪日への興味が増してくるにつれて検索数も増え、現在の数値にまで上昇したのではないだろうか。
 都市別の検索データを比較すると、静岡空港の検索数は、2014年3月までは、上海からの検索が第一位であった。ところが、4月以後は北京からの検索数が上海を追い抜き、以後は北京からの検索数がその他の都市を圧倒している。このことは、昨年5月から就航した天津便の影響が大きいと考えられる。省レベルの比較でも、都市別同様、このところ北京(国の直轄市のため省と同等)が第一位であるが、昨年12月からは、浙江省からの検索数が上海を上回って第二位になっており、運航中の杭州からの定期チャーター便の影響が窺われる。
 静岡空港への関心度は、現在、これまでで最も高い状況となっている。2月の春節、3月から4月の花見の季節には、例年中国からの観光客が増える時期である。この時期を中心にこれまでにない地域から静岡空港へのチャーター便の運航計画が寄せられている。今後、運航情報がない地域であっても、静岡空港への関心度の高さを見ながら、関心度の高い地域に向けて、効果的な路線開設の働きかけや情報発信ができるものと考えている。


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