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東南アジア駐在員報告2001年9月 政治 ・ASEAN各国首脳、相次ぎシンガポール訪問
22日に行われたタイのタクシン首相とゴー首相との会談では各国が協力してASEANの活性化を図るとの方針が確認された。24日にはフィリピンのアロヨ大統領が訪れ、ASEAN各国の団結の重要性などが話し合われたほか、シンガポール・マニラ間の航空便の座席数を増やし輸送力を拡大する覚書に署名するなど、今後の両国の関係を強化する訪問となった。 26日にはインドネシアのメガワティ大統領が訪れ、首脳同士の間で、昨年ワヒド前大統領の発言などでぎくしゃくした両国の関係を改善する方向で、話し合いが行われた。(本トピックス2000年12月「インドネシア、シンガポールの間で論争」を参照) 3首脳は、トップ会談以外にも講演会やシンガポールで働く自国民との懇談など精力的に日程をこなした。タイのタクシン首相は講演会の中で、世界的な景気低迷の中では、AFTA(ASEAN自由貿易地域)の実現を急ぎ、投資先としての魅力を高めることが急務との意見を述べた。また、アロヨ大統領は、電力、運輸、通信などへの参入の自由化を進め自国への投資が拡大されることを期待すると述べた。 各国とも、外国からの投資を経済回復につなげたいと、域内では最も対外ビジネスの可能性が高いシンガポールとの関係を良好に保ちたいとの意向のようである。 |
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