中国駐在員報告
2001年4月 政治 駐在員 : 外山 敬三
上海市で、3月1日、世界初の商業用リニアモーターカー建設の起工式が行われた。このリニアは ドイツの技術を導入して、上海中心部と浦東国際空港間を結ぶ全長35キロに建設され、最高時速は 430キロ、全区間を8分で結ぶことになる。投資総額は13億米ドル、完成は2003年の予定である。
建設にあたっては、ドイツ側が車両や信号、コントロールなどの技術面を、中国側はリニアの走る軌道や土木工事を担当する。
一方、中国の曽培炎・国家発展計画委員会主任は、7日の記者会見で、日本が新幹線技術の売込みを図っている北京−上海高速鉄道について「上海リニアの運行状況を踏まえて、軌道方式かリニア方式かを選ぶ」と述べた。なお、高速鉄道事業は、「第9期全国人民代表大会」で第10次5ヵ年計画(2001年〜2005年)に盛り込まれた。
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