ここから本文です。
北米駐在員報告
2002年2月 経済 駐在員 : 若梅真樹
・米GDP伸び率、第4四半期は0.2%増に
米商務省が30日に発表した01年第4四半期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率で前期比0.2%増と、前期の1.3%減から一転して急回復を示した。2四半期連続のマイナス成長が確実視されていたが、底堅く推移していた個人消費が自動車販売の増加などから大幅な伸びを示し、米経済が市場の予想以上に急ピッチで回復に向かう実態が鮮明となった。
エコノミストも驚くほどの回復を示した背景には2点特徴があり、1つは消費者支出で、自動車をはじめとする耐久財やサービスの好調によるもの。もう1つは政府支出で、同時テロや対テロリズム戦争による臨時支出に加え、連邦および州政府の支出が増加したことによるという。
この結果を判断材料に入れ、金融政策の最高意思決定機関である連邦公開市場委員会(FOMC)は、利下げ見送りと景気重視型の政策スタンス維持を決定した。短期市場金利の指標となるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は現在1.7%、公定歩合は1.25%となっている。
日付別一覧 地域別一覧 分野別一覧
|