台湾駐在員報告
2016年9月 社会・時事
駐在員 ： 内藤晴仁
７月にアメリカや日本で配信され、人気となっているスマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」が、台湾でも配信が開始された。現実の街を舞台にスマートフォン機能を用いてポケットモンスターを捕まえる体験型ゲーム「ポケモンGO」は、老若男女を問わず台湾でも人気を得ている。
夏休み期間中であり、若者が街中や公園等でゲームに興じる様子をよく見かける。ブームは若者だけでなく、政界やビジネスマン、主婦層にも広がっており、SNSで情報交換等が盛んに行われている。レア（希少な）モンスターが出現する場所は多くの人が集まるため、近くの小売店や食堂等は普段以上の恩恵をもたらす「ポケモンGO」ブームを歓迎している。
しかしながら、遊ぶ人のマナーの欠如（騒音、ゴミの放置等）が社会問題化している。暑い日中を避け、夜になってから動き出す若者も多く、夜に人が出歩くため騒がしくなったと苦情が出た地域もある。また、ゲームに夢中になるあまり、自動車やスクーターに乗りながら「ポケモンGO」を楽しむ方がおり、安全面での注意も必要である。
「ポケモンGO」の配信から数週間が過ぎたも今も、夜の公園には携帯の光に照らされた若者が多く見受けられる。「ポケモンGO」のブームはいつまで続くのか、台湾人の今後の動向が気になるところである。
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