東南アジア駐在員報告
2014年3月 経済 駐在員 : 長谷川 卓
2月20日〜23日、バンコク市内のクィーンズシリキット国際展示場において国際観光博覧会「TITF2014」が開催され、日本パビリオンに「ふじのくに・静岡」として参加した。
昨年7月に短期滞在ビザが免除され、訪日旅行ブームが継続していることから、今回の日本パビリオンはこれまで最大の59団体87ブースの出展となり、参加した世界各国の中でも最大スペースだった。会場は1月に始まった反政府派によるバンコク市内バリケード封鎖拠点の一つ「アソーク交差点」からわずか1kmほどに位置するため、日本からの出展者の中には参加を不安視する声が多かった。主催者からは「全く問題なく開催できる。」とのアナウンスが再三出されていたが、言葉通り反政府活動の影響はほとんどなく、日本パビリオンへの来場者は他国パビリオンと比較して断然多い独り勝ちの状況だった。訪日旅行全般をPRするVJブースでは、訪日旅行購入者に渡す記念品が、事前に用意した分が2日目にして不足し始めたため、急遽各出展者から記念品の寄付を募ることとなった。
今回は静岡市と浜松市がそれぞれ単独参加したため、本県ブースと両市ブースを連結して、3団体が協力して静岡県観光をPRすることとした。
ブース来場者の多くが往復の航空券のみを購入し、訪問先が未定の個人・グループ(家族)旅行客(FIT)のため、静岡市内、浜松市内、伊豆、富士山周辺、奥大井などの県内観光地情報を提供すると、関心を示して旅程に入れたいので、発着基点となる東京、大阪、名古屋などの大都市から、また、タイで人気の訪問先〜富士山(河口湖)、箱根、北海道、高山などからの移動交通手段を教えてほしいとの問い合わせが多くあった。静岡空港への直行便が就航していないタイでは、まずは静岡県内への入り込み客数を増やして、知名度を上げる取組も重要と感じる。
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