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中国駐在員報告

2006年11月 社会・時事
駐在員 : 小杉 長生


    2006年3月に発表された第11次5ヵ年計画の大きな柱は2つあり、1つ目は農村対策である。農民の生活向上が主となっており、その中で環境対策についても重要な課題と位置づけている。2つ目は環境対策である。環境対策のうち、環境保護の推進は水質汚染防止の強化、大気汚染防止の強化、産業廃棄物による汚染防止の強化を中心として行われる。
     中国には60万以上の行政村、250万以上の自然村があり、2億以上の農家、約9億人以上の農民がいる。都市部の人間にとって当たり前の水道水が、農村の人にとってはまだ珍しい状況である。2005年の調査によると、水道水を利用している農村人口は全国の52.2%で、また、水道管を引いている村は24.8%しかない。
    建設部農鎮建設弁公室によると、全国の農民の内3.6億人は、基準を満たしていない飲用水を飲んでおり、高フッ素の水や高ヒ素の水を飲んでいる農民も少なくない。また、中国北部では水資源が欠乏し、東部では良質の水が欠乏している。
    農村の汚水については、96%の農村は排水溝渠と汚水処理システムがなく、89%の農村はゴミを回収・処理する部門がない。そのため、家屋の周り、くぼみ、道端、水源地、排水溝、池等の場所にゴミを置きっぱなしにしている。
    改革開放政策が実施されてから、農村を都市化するための建設スピードがアップしており、現在、郷鎮(注1)のGDPは全国の30%以上を占めている。しかし、環境対策を考慮した計画でないため、大量の産業廃棄物、生活廃棄物や家禽の排泄物等が農村では処理できていない状態である。
    また、中国の7大河川の41%の水が汚染されており、都市部の河川の90%以上はひどく汚染されている。
    中国南部の広東省においては、毎年248トンの化学肥料が珠江に排出され、広東省の農業水利がひどく汚染されたため、そこで生産された野菜及びそれを生産した土壌の40%では、環境基準を超える重金属が検出された。
    (注1)中国の行政区画単位
    ・ 郷(県または県の下の区の指導を受ける行政区域)
    ・ 鎮(県・自治県の下に位置する行政区画単位)
    ・ 県(省・自治区の下に位置する行政区画単位)中国の県は日本の「県」

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