台湾駐在員報告
2016年12月 経済 駐在員 : 宮崎悌三
11月4日から7日にかけて、台湾で最大の旅行博『台北ITF』が今年も開催され、60か国950団体1,450ブース(日本ゾーンでは、69団体142ブース)が参加した。4日間の会期中の来場者数は、昨年より約3.7%増の361,071人となり、多くの人で賑わった。静岡県も静岡市と浜松観光コンベンションビューローと共同でブース出展し、観光情報の発信を行ったが、静岡県を知っている人が年々増えてきていることを実感している。
今年の旅行博の特徴としては、日本ゾーンへの出展者のうち、鉄道事業者がここ数年で増加していること、複数の県などの自治体がまとまって広域で連携して観光をPRするケースがあったほか、それとは反対にこれまで出展経験がない市などの自治体や観光協会が単独で出展しているケースも多く見られた。
毎年出展している旅行会社の方など、複数の方からは、日本ゾーンの混み具合が昨年ほどではなく、来場者が日本ゾーンに流れていないように感じるといった声も聞かれた。
日本を訪れる団体ツアーを販売する旅行会社は、どこも売れ行きが伸びず苦労している。しばらく続いた円高傾向、韓国などの人気観光地との競争、個人旅行を楽しむ人が増えてきたことなど、団体ツアーの売れ行きが芳しくない理由は幾つか指摘されているが、状況の変化に対応出来るよう取組んでいきたい。
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