中国駐在員報告
2015年10月 社会・時事
駐在員 ： 石井亘
経済発展に伴った可処分所得の増加、レジャーブーム等の理由から、近年、大型連休の国慶節に旅行に出かける人が増えている。今年の国慶節休暇は10月１日（木）から７日（水）までの７日間で、中秋節が９月27日（日）であることから、９月28日から30日の３日間休暇を申請し、12連休とする人も多いと報道されている。仕事上のＥメールを24日に送信したところ、数人から「本日から10月７日まで休暇のため不在にする」旨の自動返信があり驚いたが、知りあいの中国人に聞いたところ国慶節及びその前後に休暇を取得し、レジャー、旅行を楽しむ人は大変多いようである。
旅行情報ウェブサイトの「ロバママ」によると、国内旅行地の人気上位10都市・地域は、四川省、北京市、海南島、チベット自治区、雲南省、福建省、広西チワン族自治区、浙江省、新疆ウイグル族自治区、広州市とされている。中国は広大なため、四川省の九寨溝や雲南省の麗江などの名勝地、首都であり歴史的建造物も豊富な北京市、都市文化を代表する広州市などそれぞれの地域により様々な特色がある。旅行需要が全体的に増加していることから、各地域とも宿泊施設の予約などは大変好調である。
海外旅行地（香港を含む）の上位10か国は香港、日本、タイ、フィリピン、イタリア、モーリシャス、インドネシア、アメリカ、韓国、モルジブとなっている。特色としてリゾート志向があり、タイのプーケット島やインドネシアのバリ島が好まれている。また、日本旅行の際の買物は国内でも関心が高く、国慶節期間中の訪日中国人旅行者をターゲットとして、日本国内の家電販売店、百貨店が店内を中国風に装飾し販促を行う様子が、多くのメディアで報道されている。
 日付別一覧  地域別一覧  分野別一覧
|
