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東南アジア駐在員報告
1999年8月 政治 駐在員 : 篠原 清志
インドネシア、バタム島でも民族対立
6月の総選挙の結果は、小政党の反発でなかなか確定できなかったが、8月3日ハビビ大統領が確認の宣言をして終了した。次は、いよいよ大統領に誰がなるかの争いである。
しかし、政界の争いばかりでなく、社会的な混乱は果てしなく続いている。東ティモールでの独立に関する住民投票を巡っては依然混乱が見られ、北スマトラ・アチェの反政府活動、アンポン島の宗教対立も終わる気配に無い。さらに7月28日には、シンガポールに近くて経済状態も良く、治安も比較的安定していると言われていたバタム島でも、民族対立からの騒乱が発生、15人以上が死亡した。バタム島の開発にはシンガポールも大きく関わり、日系企業の立地も多いため、シンガポールでも新聞が連日詳しく報じている。
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