東南アジア駐在員報告
2016年10月 経済 駐在員 : 吉住理恵子
9月27日にベトナムのハノイ市で日越農業協力対話第3回会合が行われた。田野井農林水産省大臣官房審議官をはじめ日本側81名、ベトナム側はロン農業農村開発省国際協力局長等34名が出席した。
2014年にベトナムでのフードバリューチェーン構築を目的とした「日越農業協力中長期ビジョン」が策定され、官民連係しての取組目標が定められた。今回の会議は、取組の進捗報告、モデル地域での取組事例紹介、日越企業による発表などが行われた。ベトナム側発表者から予定時間を超過する熱の入ったPRが続き、終了予定時刻を大幅にオーバーした。
翌28日は、同じ会場で、ゲアン省日越企業交流会が開催された。日越相互の30社(者)以上によるプレゼンテーションが終日行われた。
機械化による生産性向上や、付加価値向上などベトナム農業の今後の市場の可能性には期待しつつも、不透明な制度運用等、課題もまだ多いと考える日本企業と、即効性のある投資や技術連係を求めるベトナム側の姿勢に、若干の温度差があるように感じた。
本県は3月にゲアン省から農業技術研修生を受け入れ、また8月にはJICAの調整により、ゲアン省農業関係者の表敬を受け入れている。茶やみかん等の共通の特産品を持つゲアン省の発展のために、無理のない形で、友好的互恵互助の交流を進める方針である。
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