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中国駐在員報告

2015年8月 社会・時事
駐在員 : 井口真彦


日本政府観光局(JNTO)の3事務所(北京、上海、香港)が合同で行った中国訪日旅行市場動向調査の結果がこのほどまとまり、これについて、7月下旬、JNTO上海事務所長(以下、「所長」)から話を伺うことができた。

調査対象は中国全土の主要な訪日旅行取扱旅行社109社で、調査期間は2月16〜28日。

2015年の自社の訪日旅行取扱い人数が2014年と比較してどうなるか、見込みを尋ねたところ、全109社のうち108社が「増加」、1社が「同程度」と回答。その理由では「円安」、「日中関係悪化の緩和」に続き「日中間の定期便の増加、チャーター便の運航」と回答した会社が28社あった。富士山静岡空港利用の定期便、チャーター便もこれに寄与しているはずである。

2015年に販売に注力する目的地(旅行商品)について、複数回答で尋ねたところ、1位「ゴールデンルート(以下「GR」)」93%、2位「北海道」91%、3位「関西」71%、4位「沖縄」71%、5位「九州」68%。静岡を含む「中部・北陸」は、40%で、前年の26%から伸びており、所長は、中部・北陸の販売注力度は着実に増加していると話していた。

所長の指摘によれば、販売注力度に関して言うと、関西、九州が躍進し、東京が伸び悩んでいること、GRと北海道の販売注力度の差が一層縮小し、一部地域(市場)では逆転していること、内陸部はまだGRが中心であることなどが特徴として挙げられるとのことである。

2015年に増加が期待できる訪日旅行のテーマを尋ねたところ、1位「桜の花見」76%、同率2位で「美食」72%、「温泉」72%、4位「ショッピング」、5位「秋の紅葉」68%であった。また、2015年に人気となる海外旅行目的地について、団体旅行と個人旅行に分けて複数回答で尋ねたところ、双方とも日本が1位(団体2位韓国、3位米国・カナダ、個人2位韓国、3位台湾)であった。日本が1位となったのは、2012年にこのアンケートを始めて以来初である。

所長は、訪日旅行が増加する中で、リピーター向けツアーの目的地、訪日旅行のテーマともに多様化していることを指摘していた。

この調査結果を見れば、訪日旅行増加の一端を静岡県、富士山静岡空港が担っていること、加えて今後も更に増加の余地があることがうかがえる。

一方で、今回の調査でも、宿泊施設、バス等の手配が難しくなっていることを、訪日中国人旅行者数を見込むマイナス要因として挙げている旅行社があった。現在の追い風を静岡県経済の活性化に効率よく結びつけるためにも、空港における受け入れ態勢の強化、二次アクセスの改善など、弛まぬ努力が必要である。


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