東南アジア駐在員報告
2015年11月 経済 駐在員 : 吉住理恵子
浜松市の鈴木康友市長がバンコクを訪問し、BOI(タイ国投資委員会)のヒランヤ長官と経済協力に関する覚書(MOU)を締結するとともに、バンコクでの商談会、経済交流会を開催した。
MOUの締結は、10月19日(月)、バンコク市内のタイ国投資委員会において、タイ側はアチャカ工業相、日本側はジェトロバンコク事務所保住所長の立会いのもとで行われ、両者による浜松市内の中小企業のタイ投資促進、既にタイに進出している浜松市進出企業の支援、投資セミナー共催などが内容に盛り込まれた。
タイと日本自治体との経済交流でのMOU締結は、横浜市、三重県に次いで3例目とのことである。
翌20日(火)には、バンコク市内のデシュタニホテルで、浜松市の産業、物産、観光のセミナーや商談会も開催された。ジェトロとの共催で開催された物産商談会には、浜松市内の地酒メーカーやJAをはじめ食品製造企業等11社が参加。現地バイヤー40社と商談を実施した。
観光商談会では、浜松市内の観光事業関係者約4社が、現地のトラベルエージェント約15社と商談実施。また、夕方、浜松市主催で開催された経済交流会は、在タイ日本国大使館全権特命大使、タイ投資委員会長官を迎え、現地に浜松市から進出して活躍している企業関係者や浜松市からの経済ミッション団(商談会参加者)など、ざっと見た感じで約150名超が参加しており大盛況であった。
昨年、浜松市に県内2ヶ所目の事務所を新設したジェトロとの密接な連係も、タイでの効果的な事業実施を支えていたようだ。タイでの商談会実施にあたってはジェトロバンコク事務所のもつ組織力とノウハウが遺憾なく発揮されていたように見受けられた。
浜松市は、静岡銀行や浜松信用金庫などの金融機関とも企業の海外進出についての協力協定を結び、海外展開時の支援も含めて国内外で支援の姿勢を、市内事業者に打ち出している。
東南アジアを国内市場に次ぐ市場として展開を図る事業者にとっての心強い後方支援となっているに違いない。
日付別一覧 地域別一覧 分野別一覧
|