東南アジア駐在員報告
2014年11月 社会・時事 駐在員 : 芦澤裕之
10月中旬にシンガポールで開催された、日本の食に特化したシンガポールの見本市「Oishii JAPAN (おいしいジャパン) 」への (公財) 世界緑茶協会の出展を支援した。
今年で3回目の当イベントには、32都道府県から過去最高の266社・団体が出展。緑茶や抹茶などのお茶、ゼリーや袋菓子などスイーツの事業者の初出展が多く見られた。
開催期間3日間のうち、最初の2日間はバイヤー等との商談に当てられ、最終日は一般公開(直売)が行われた。主催者発表によれば、来場者は速報値で昨年の5,782名を大きく上回る10,110名となった。特に一般公開日は、午前中から多くの消費者で賑わい、各ブースとも大変な盛況であった。
(公財) 世界緑茶協会のブースでは、日本茶インストラクターによる呈茶サービスを行うとともに、御前崎市の製茶会社とフレーバーティーを販売する茶商の2社が出展し、自らの製品をPR販売した。出展者は、商談、販売ともに実績を上げ、大変満足した様子であった。
一般公開日、御前崎市の深蒸し茶を試飲したシンガポールの消費者は、その美しい緑色と上質な香りに驚きの表情を浮かべており、この結果、深蒸し茶は完売となった。フレーバーティーの販売も非常に好調で、世界緑茶ブースの「伝統的なお茶」と「現代的なお茶」の組み合わせは成功した。
また、お茶自体のPRと合わせて、地図を見せながら生産地をPRすることで「茶の都しずおか」を消費者に強く印象付けることができた。
シンガポールでは、無糖のペットボトル緑茶が本格的に発売されてから1年半余りと間もないが、健康意識の高まりに伴い、無糖緑茶ドリンクは急速に浸透してきている。リーフ茶やティーバッグもスーパーの棚で多く見かけられており、静岡茶には、大きなチャンスが広がっている。
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