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東南アジア駐在員報告

2003年5月 社会・時事
駐在員 : 橋本勝弘


シンガポール ゴー首相シンガポールに見るSARSへの「宣戦布告」から「制圧」まで(5月6日現在)

    4月中旬、SARSの影響がシンガポール国内で深刻さを増す中、ゴー首相は記者会見で「14人(この時点での死亡者)もの命を奪った重症急性呼吸器症候群は見えざる敵だ。シンガポールは現在、建国以来最大の危機に直面している」として、三つの戦線における総力戦に勝利しなくてはならないと、SARSに対する「宣戦布告」を行った。具体的には、閣僚による対策チームを編成し、最前線で闘う医療スタッフを統率し、次の3か所で徹底した対策を実施するというものである。一つは、「国内への侵入ポイント」、ここでは検温や検疫質問票などによりウイルスの進入防止を図る。二つめは「病院」、警戒レベルを高めて感染の拡大を防ぐ。最後が「家庭」で、全国民がSARS防疫の役割を担っているとし、感染の恐れのある人には自宅待機命令を出している。違反者には罰金を科したり、自宅隔離中に確認の電話を入れ、応答しない場合には電子ダグを腕に装着させたりという徹底ぶりである。
    「宣戦布告」から、ほぼ2週間が経過した5月2日、ゴー首相は、政府が新型肺炎SARSを徐々に制圧しつつあるとの認識を示した。「新たな感染者が依然として現れており、政府が完璧にSARSを抑えたとは言えないが、統計を見る限り徐々に制圧しつつある」と述べ、ただ、「一人の自分勝手な行動がそれまでの全員の努力を無駄にしてしまう」と、責任ある行動を取るよう改めて注意を喚起することも忘れていない。5月6日付けのプレス声明によると、感染者数は204人で、このうち、149人が回復・退院し、死亡者は27人となっている。一方で、5月5日付けの地元紙では、オチャード通りやその他のショッピングスポットに賑わいが戻ったと報じている。
また、シンガポール観光庁が発表している来訪者数の推移を見ると、4月の第2週の来訪者は全体で前年同月比68%の減少、日本からについて見ると、2,400人が来訪し、78%の減少、第3週は全体で71%の減少、日本からは、2,000人が来訪し、82%の減少となっている。シンガポールへの渡航自粛の動きが高まったことや、イベントの延期・中止が影響したとしている。特に、日本からの減少幅が大きい。いずれにしても、シンガポールが魅力的な観光地であることに変わりはなく、2006年に完成する静岡空港の有力な定期路線候補地であることから、安全が確認されたら、また、多くの県民に訪れていただきたいと思っている。


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