5月18日、リー・シェンロン首相率いる人民行動党(PAP)内閣は、現役外務相の落選などの総選挙の結果を受けて、内閣改造人事を発表した。建国以前の自治政府時代から通算52年間にわたり、首相、上級相、顧問相と主要閣僚を務めたリー・クアンユー顧問相が辞任。同じく前首相で、35年間閣僚を務めたゴー・チョクトン上級相も辞任し、11閣僚が入れ替わった。
20日の高級紙ストレーツタイムズの一面には、「THE END OF AN ERA(一つの時代の終わり)」の見出しで、国の発展の礎を築いた偉大な指導者の引退を告げた。
今回の内閣改造人事は、真の民主主義への第一歩と評価する声が高い一方で、アセアンで最も早く先進国入りを果たすことに貢献した開発独裁型体制からの変革が、今後の発展にどのように影響するかが注目されている。