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中国駐在員報告

2008年5月 経済
駐在員 : 若田部 孝


世界最長の杭州湾跨海大橋が5月から供用開始
〜全長36キロの海上橋がもたらすものは何か〜


 5月1日に世界最長の海上大橋が供用を開始した。
 この橋は、浙江省の嘉興(かこう)市と寧波(ねいは)市の間にある杭州湾を跨ぎ両市を接続するもので、2003年に着工してから約4年半の工期を経て完成した。総工費は、約118億人民元(日本円換算で約1,888億円)であり、その経費の調達内訳は、約80億元(日本円で約1,280億円)を銀行融資で、残りの約38億元(日本円で約608億円)の半分を浙江省内の民間企業17社が出資し調達したそうだ。
 開通後の運営管理は、民間企業に委託する予定である。そして、気になる通行料金は普通乗用車1台片道で80元(日本円で約1,280円)となる見込みで、供用開始後16年間で、資金回収できると試算している。
 この橋は、全長が世界最長の約36キロで、片側3車線となっており、設計走行速度は時速100キロ、最大交通量は1日当たり10万台を見込んでいる。寧波市の担当部局は、開通当初の1日当たりの交通量が、4万台程度で、今後、2026年頃までに、この橋の交通量が飽和状態になると予測している。
 これまで上海市から寧波市までは、飛行機で30分程度であるが、陸上交通を利用すると杭州湾をう回するようなコースになるため、杭州市経由で約4時間かかったものが、この橋が開通したことにより、距離にして125キロ、時間にして約1時間半短縮されることになった。
 人口500万人を超え浙江省第2位の経済都市である寧波市には、中国4大港湾の一つである寧波港があり、上海港に次ぐ重要な物流基地となっている。この橋の開通により、長江デルタ(上海市、浙江省、江蘇省)の主要都市からの陸上輸送の時間が大幅に短縮されることから、これまで以上にこれら主要都市とのつながりが強まり、寧波市の経済発展に大きく寄与するものと期待されている。
 また、長江デルタ地域に展開している県内企業にとっても、上海港と寧波港の双方を活用できることになり、製品製造における部品調達や完成品の積み出しに選択肢の幅が広がると期待されている。
※ 換算レートは1元=16円で計算


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