東南アジア駐在員報告
2010年5月 社会・時事
駐在員 ： 長谷川卓
４月29日及び５月３日、タイ国際航空(TG)利用、静岡〜バンコク間を結ぶ初めての双方向チャーター便が運航した。
３月中旬から始まった、タクシン元首相支持派「反独裁民主戦線(UDD)」による一連の反政府活動、それに伴う治安部隊との衝突によるタイ社会情勢の悪化により運航が危ぶまれたが、事前の現地情報収集から、タイ国内は、一部紛争発生地区を除けば平常通りと判断し、予定通り実施となった。
４月29日の到着時刻、タイ・スワンナプーム国際空港到着ロビー掲示板には、「TG8077 FSZ 15:30 CONFIRMED」の文字が浮かび上がった。
同日夕刻、タイ政府観光庁(TAT)主催の歓迎レセプション及び観劇会が、タイの歴史と文化を学ぶ体験型観光施設「サイアムニラミット」で開催された。レセプションの冒頭、TATを代表してあいさつに立ったスワンチャイ顧問から、「タイの社会情勢不安により日本からのツアーキャンセルが相次ぐ中で、今回、170人もの静岡県の皆さんに訪問していただいたことに対して、タイ国を代表してお礼申し上げる」との謝辞が述べられた。
５月２日までの滞在期間中、静岡からの訪問者は、チャーター便を企画した旅行会社と現地オペレーターの繊細な運営により、紛争に影響されることなく、無事に旅程をこなすことができた。
ちなみに、バンコクから富士山静岡空港へのチャーター機に搭乗したタイ人観光客は、ほぼ満席の250人。タイ便定期就航への期待が高まる。
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