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北米駐在員報告
2002年2月 政治
駐在員 ： 若梅真樹
・ダボス会議開幕
世界各国の政財官界要人ら約3,000人が参加する世界経済フォーラム年次総会（ダボス会議）がニューヨークで始まった。年次総会は約30年間に渡りスイスの保養地ダボスで開かれてきたが、今年はテロ事件後の復興を目指す同市に開催地を変更したという。
テーマは“脆弱な時代の指導力”で、初日の世界経済に関する討議では、米国や欧州の景気回復への楽観的な見通しが示された一方で、日本経済は今後も低迷が続くとの意見が大勢を占めた。また、世界の安全問題に関する分科会では、テロリズム対策などを討議。ブッシュ米大統領の一般教書演説で朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）、イラン、イラクを悪の枢軸と批判した問題も採り上げられ、ブッシュ政権がこれらの国に対し、軍事行動ではなく、外交手段によって問題解決に努めることを求める意見が参加者から相次いだ模様。
総会期間中は、経済のグローバル化に反対する非政府組織（NGO）などによるデモも予定されており、また、総会がテロの標的となる恐れもあるため、ニューヨーク市警は多数の警察官を配備し、昨年9月のテロ事件以来の厳戒態勢を敷いているという。
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