• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 東南アジア駐在員報告

ここから本文です。


東南アジア駐在員報告

2003年10月 経済
駐在員 : 橋本勝弘


タイ APECの開催に照準を合わせたように好調な経済 

    10月17日からタイの首都バンコクにおいて、APEC(アジア太平洋経済協力会議)の閣僚会議、首脳会議が順次、開催される。
    最近発表されるタイの経済は、APECの開催に照準を合わせたように好調が続いている。
    まず、9月中旬にタイ国家経済社会開発委員会(NESDB)が発表した2003年4月から6月期の国内総生産(GDP、速報値)の伸び率は、前年同期比5.8%となり、5四半期連続で5%以上の高い成長率を確保した。懸念された新型肺炎SARSの影響は限定的であったようである。
    次に、有望な外国直接投資(FDI)先を示す「FDI信頼度指数2003」(コンサルタント大手の米ATカーニー社の調査)において、世界16位(昨年は20位)に浮上し、アセアンでトップに立った。次いでベトナム、マレーシア、インドネシアの順である。
    9月末にはアジア開発銀行がアジア主要国・地域の経済成長見通を発表したが、タイは4月の時点の予想5.0%を上回る6.0%と、中国の7.8%に次ぐ、高い値で好調を裏付けている。4月時点の予想を上回っているのは、中国、タイ、香港などである。また、ジェトロ(日本貿易機構)が同時期に公表した、アジア進出の日系企業の景況感を表す「アジア・クイックDI調査(*)」においても、アセアンの中で唯一、9月のDI値がプラスを維持した。
    こうした、景気拡大を背景にタイの税収も急増しており、今年度(2002年10月から2003年9月)の歳入予定8,250億バーツ(約2兆3,000億円)を、1ヶ月を残して上回った。これは企業業績の改善で法人税が予算比32%増、付加価値税も同11%増となったことによる。
     しかし、好調な経済が続く一方、バンコク市内の歩道橋や路上での強盗・ひったくり事件が多発しており、歩道橋約850ヶ所のうち、約180ヶ所で危険度が高いとの報告もでている。治安が経済成長に追いついていないとの危惧もある。
      DIは、Diffusion Indexの略で、前年同期比の景況感が「良くなった」、「上昇した」と回答した企業割合から「悪くなった」、「低下した」と回答した企業の割合を差し引いた数値で、景況感がどのような方向に変化しているかを示す指標。


      日付別一覧  地域別一覧  分野別一覧

お問い合わせ

知事直轄組織地域外交局地域外交課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3066

ファックス番号:054-254-2542

メール:kokusai@pref.shizuoka.lg.jp