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2010年5月 社会・時事駐在員 : 野村芳一
上海万博は、5月1日から、より良い都市、より良い生活(Better City, Better Life)をテーマに、これまでに最大だった1970年大阪万博の6,400万人を大きく上回る、7,000万人(一説には一億人以上)の入場者が見込まれ、参加機関も189カ国と57国際機関の計246と万博史上最大の規模で開催されている。 上海市中心部を流れる黄浦江両岸地区の敷地内に、5つのゾーンに分かれ各施設が配置され、敷地内で万博史上最大規模のイベントも予定されている。今回は、開幕直前に行われた内覧会での様子を報告する。 (1)アクセス 会場が市中心部にあり渋滞を緩和するため、広い範囲にわたって交通規制がされる。会場周辺の7平方kmの区域内には、通行許可を持った車両しか入ることができない。その他、地下鉄(会場内に2つ駅がある)、バスとフェリーなど数種の公共交通機関により、会場にアクセスする。 (2)会場への入場 万博会場は1カ所の地下鉄ゲート、8カ所の地上ゲート、4カ所の会場外の水門と3カ所の会場内の水門から入場する。ゲートでは、飛行場並みの手荷物検査が行われ、液体類やライターなど危険物は、持込ができない。20日に行われたリハーサルでは、大混乱だったという報道があるが、当日、内覧会ということで入場した私の体験では、人気パビリオンから遠いゲートから入場したせいか、5分程度でスムーズに入場ができた。 ただし、検査者は基本的に中国語しか話さないので、トラブルがあると時間がかかる可能性がある。私は、傘とジュースを持っていたことで、多少時間がかかった。ゲートによっては、目薬などを取り上げられたという例もあるようだ。 (3)日本産業館 静岡県が映像出展を行う日本産業館は、施設としては、完成しており、本県の魅力をPRする百面劇場を見ることができた。(店舗などの営業展示はまだ準備中であった。)施設展示に入るまでに観客が待つスペースに映像が展開されるが、日本産業館の秋岡館長によると、静岡の映像は、富士山が大変すばらしいと観客からも大変好評だと言う。印象的な映像により、静岡の知名度が上がることを期待したい。 日本産業館では、日本の3つの名料亭が協力して懐石料理を供する完全予約制の料亭「紫MURASAKI」(料理はおまかせコース3,000元=約42,000円のみ)が出店するが、いかにも成金といった風情の中国人入場者が、通訳、御付を引き連れ、今日は営業していないのか、と職員に問いただす光景などを見ると、すでに話題になっているようだ。 (4)会場内での飲食 食品の持ち込みは特に禁止されていないので、飲料以外の持込はできるようだ。いす等の休憩施設も配備されているものの、数は少ないので、真夏の炎天下では、日射対策が必要だろう。観客の多くは、パビリオン入場を待ちながら菓子やファーストフードなどで空腹を満たしているようだった。会場内のゴミ箱は、食べ物のごみで溢れていた。 会場内のレストランが不足するのではないかと懸念されているが、内覧会の様子だけを見ると、余裕があるように感じた。ただ、内覧会は入場予想規模の3分の1程度で実施されたので、実際はどうなるかわからない。 市内にチェーンを持つ中華料理店で食事をしたが、通常メニューより割高の万博価格になっていることには少し驚いた。 (5)パビリオン入場 イタリア、フランス、ドイツなど欧州を中心にいつくかのパビリオンに入場した。数十分並んで入場したものの、未展示部分や準備中の展示などもあって、完全な形での展示とは言えず、必ずしも満足を得ることができなかった。リハーサルということなので、いたし方ないものと思う。 入場する際の並び方については、整理の方法が徹底されていない状況で、列の折り返しで混乱し、押し合いになることがあったが、そのような状況になるとすぐに公安職員が来て対応をしていた。 (6)ライトアップ 展示やイベントの他に、施設の夜間のライトアップが大変見事で、すばらしい夜景が堪能できる。上海万博のみどころのひとつといえよう。各パビリオンは、正にLED合戦の様相を呈している。昼間の光景とはまったく異なる異次元の世界が繰り広げられるので、入場される方は、時間があれば夜の会場もご覧になることをお薦めする。 今後もできる限り、現地ならではの生情報をお知らせできればと考えている。
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