韓国駐在員報告



2015年4月 経済
駐在員 : 松村 昭宏


韓国貿易協会は2015年3月18日、2014年の日韓の輸出と輸入を合わせた貿易額が859億5,200万ドル(約10兆4,300億円)で、2013年比9.2%減少したと発表した。減少は3年連続で、リーマン・ショックの影響を受けた2009年(711億9,800ドル)以来の低水準。日韓の貿易額は2011年に過去最高の1,080億ドルを記録したのをピークに2012年には1,031億5,900万ドル、2013年には946億9,200万ドルと減少が続いた。2015年1〜2月の貿易額(速報値)も100億4,400万ドルと前年同期に比べ13.6%減少している。このペースが続けば日韓の貿易額は2015年、4年連続のマイナスとなる。日韓の貿易額減少は円安基調の継続で韓国の対日輸出、輸入の減少が続いているためと分析されている。円安で韓国製品の日本での価格競争力が低下したことに加え、日本企業が国内生産を減らして海外投資を増やしたことも要因とみられる。円安により日本の企業や消費者は自国製品を好む傾向にあり、日本企業が海外工場で生産した製品の逆輸入が増えている一方で、韓国の日本からの輸入はさらに減少していることも見逃せない事実である。

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