• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年9月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉山 盛雄 議員
質疑・質問日:10/05/2022
会派名:自民改革会議


○杉山(盛)委員
 一問一答方式でお願いします。
 厚生委員会資料1の25ページのこの子供の事故、事件はよく分からないので教えてもらいたいんですが、なぜこのような事故が起きてしまったのかの根本的な原因がどこにあるのかは調べておりますか。
 例えば、子供が見えなかったというのは座っていなくて寝ちゃってたとか、隠れてたんじゃないかとかいろいろ言われているし、母親が一番最後の人が手を上げてくださいというようなときにあなたが最後に手を上げるのよと言っていたみたいな情報も開示されていますけれども、根本的な原因は何かというのは県として調べているのか、開示できる範囲で教えてください。

○小池福祉指導課長
 送迎バスでお子さんが通われていたということで、降りるときに乗務員と運転手がいらっしゃって、乗務員が一番小さい2歳児のお子さんを連れて先に降り、それより年上の3歳児や5歳児のお子さんについては後からついて降りてくるようにと指示して降りたとのことです。先ほど2番委員からお話がありましたように、死亡されたお子さんは一番最後までバスに残るようにとのことで降りられなかったとのことです。
 運転を代わられた園長が降車の確認をせずにバスを移動させ、実際にバスを閉めたのは乗務員ですが、降車の確認がされずにバスが施錠されたと聞いております。

○杉山(盛)委員
 この子供が亡くなったことによって本当の原因はなかなか分かりにくいと思うんですね。こういった最悪の事態が起きるときは、そういういわゆる悪いタイミングが物すごく重なると思うんですよ。
 例えば、安倍元総理のああいう事件にしても、実は前日まで長野県に行く予定だった。ところが長野県に応援に行く必要がなくなり急遽奈良県に変わった。そして奈良県に変わったおかげで本来ならば後ろにあるはずの街宣車もなく急遽のSPの体制で、しかも自転車が通り過ぎてその後台車が通り過ぎているところを後ろのSPがその台車をずっと目で追いかけちゃったと。その目で追いかけている間に犯人が近づいてくるのを全く見落としているというような全ての悪いタイミングがそこに集約されているんですよね。このバス事案も多分そういうことではないかなと受け止めます。
 今後の体制としていろいろな話が出てますけれども、確かにそれは悪いことではないと思います。私が1つ懸念しているのは、例えば3番委員も言ったように機械だとかそういうものに頼りながらということももちろん必要ですが、やはり最後は人なんですよね、やっぱり最後は人。必ず何人乗って何人降りました。先生も、今日あの子来ていない、欠席なのかで止まらずに、ちゃんとそれを親に確認して、来ていませんけどという確認などを怠ったための今回の事案だと思うんです。
 私も幼稚園の経営者ですから、昨日もそのことについて会議をやりました。そして一番きつくお願いしたのは、とにかく人が最後に必ず全部見ると同時に親とのやり取りをしっかりすること。これをとにかく徹底して気を緩めずにやっていただきたいとお願いしましたが、うちの園長もまさしくそのとおりである、ちょっと考えられない事案なのでと言っていました。機械とかいろいろな手当てをすること、感知して動いていればまた見るとか、子供にクラクションを鳴らすことを教えるとかも確かに必要なんですが、やはり最後に大人が守ってあげるというその責任感が一番大事な気がするので、またその辺についてはよく指導してあげてください。

 次は6番委員が先ほど話をしたんですけれども、いろいろな施設、もちろん病院もそうだと思うんですが単純に電力がおととしあたりから倍に上がっているんですよ。来年の春先くらいにはおととしあたりの電力からさらに3倍くらいにまで上がるということで、来年度以降は非常に大変な時期になることが予測されます。
 もちろん、特別養護老人ホームやらそういうところだけでなくて病院もそうですけれども、電力が絶対に必要なところには例えばその電力を落とすための対策をする、LEDを入れるとか太陽光を入れるとかに対する補助制度を県で早くつくったほうがいいような気がするんですよ。例えば電力が高くなったから補助金を出すのではなくて、自助努力をするところに対して県として独自のものを出す。そして静岡県でこういうものをつくりましたから国でもさらに制度をつくってもらいたいとお願いすることは非常に大事だと思いますけれども、いかがですか。

○豊田経理課長
 電気代高騰に対する県の対策についてお答え申し上げます。
 2番委員御指摘のとおり、物価高騰に対してはそのような抜本的な対策が必要と考えております。
 県としての支援策は、6番委員もおっしゃった6月補正予算におきまして、くらし・環境部が脱炭素社会実現化に向けての助成制度を設け、今回9月補正予算におきましては経済産業部において中小企業支援の助成事業の中に省力化に向けたメニューもあると伺っております。現在産業委員会で御審査頂いているかと思います。
 そうした今年度の取組に加え来年度以降どうするか、また国の制度も幾つかの省庁であるようなことも聞いておりますので、そうしたこともきちんと確認して、どういう施設に対してどのような支援ができるかきちんと整理した上で、いろいろな事業者に対してお示しできるように全庁挙げて調整してまいりたいと思います。

○杉山(盛)委員
 もちろんそれは必要だよね。それは必要なんだけれども現行の制度では足りないということで改めて僕らが提示しているわけですから、ぜひ全庁を挙げての考えも必要かもしれないけれども、この厚生委員会の中でそういうものが出てきたということをしっかりと受け止めて、病院だとか本当に必要な、電気が止まったら大変なことになる仕事が意外とここの部署では多いと思うので、できるだけ八木健康福祉部長を中心にそういう制度を確立していくように強く要望しておきます。

 次の質問ですが、医科系の大学院大学を設立する目的をお伺いしたいんですが、本県の医師不足対策だと思うんですね。そして具体的に医師不足にどう貢献するのかをお伺いしたいです。
 今の医学修学研修資金については、毎年120人に貸与している。そして627人が県内勤務、そのうちの返還の修了者が165人との数字が出ています。そしてこの大学院大学ができたときに、この修学資金と同様に県内勤務の医師が増えることをもちろん想定してつくられると思うんですが、これをつくることによって何人くらいの医師の定着を目指しているのかという目標があれば教えていただきたい。

○田中健康福祉部参事(医科大学院大学担当)
 医科大学院大学の設置の目的についてお答え申し上げます。
 まず、目的につきましては主に2点ございます。
 1点目につきましては、2番委員からもお話がございました医師の確保でございます。特に全国の状況と比較して少ないと言われております病院に勤務する医師の確保につなげたいということでございます。
 病院に勤務する医師は研究マインドが強いということもありまして、臨床での活動と並行して研究もできる環境が整うと、それを魅力と感じていただき静岡県に呼び込む力になるのではないかということが目的の1つでございます。
 もう1つが地域医療の質の向上でございまして、医科大学院大学で行われる研究の成果として生まれた様々な知見などにつきまして、県内の医療機関にそれを還元することによって提供される医療サービスが向上することも目的として考えているところでございます。
 具体的な医師の確保の数字につきましては、大変申し訳ございませんが現時点でまだ具体的にお伝えできない状況でございます。
 ただ、今後こういった定量的な設置の効果につきましても、しっかりと御説明できるようにしていきたいと考えております。

○杉山(盛)委員
 答弁、長いわな。肝心な数字を何も言わないで、今みたいな説明は誰が聞いてもみんな承知しているわけですよ。

 次の質問に入りますが、例えばコストを考えた場合に、社会健康医学大学大学院については県からの支援について研究費を含めて約10億円かかっているんですよね。学生は定員が2学年ですから20人で1人当たり約5000万円というコストになるわけですね。この多額のコストについては何年か前の厚生委員会で指摘があったと記憶しているんですが、この今回の医科系大学院大学については、人数もそうですけれどもいまだに設立後のコストについてどの程度どのような形でかかってくるかについて当局から説明がほとんどないですね。この事業費等についてはどうですか。

○田中健康福祉部参事(医科大学院大学担当)
 現在、基本構想の策定を進めている段階であります。基本構想の中身といたしましては、基本的な方向性につきまして、例えば基本理念とかそれを実現するための基本方針、さらには想定する研究分野といったものを固めていく段階にございます。そのため具体的なコストにつきましてはまだ算出できていない状況です。
 ただし、基本構想の取りまとめ後におきましては、より具体的な計画の策定に進んでいきたいと考えております。その中で、今2番委員から御指摘がございましたコストにつきましても大変重要な判断材料になってくると考えておりますので、そこの作業の中でコストもしっかりとお示しして、当然県議会にも御説明し理解を得られるようにしていきたいと考えております。

○杉山(盛)委員
 答弁がありきたり過ぎて。
 単純な試算でもコストが3倍や4倍かかっちゃうんじゃないかなあと、そうすると30億円とか。そういう大きな事業にしては、私ども県議会もそうですが県民に対するいわゆる理解や浸透がほとんどないような気がするんですよね。
 やろうとしている理念などはよく分かるんですよ。それはもう理解しているつもりです。だから今のもう耳にたこができるような説明、理念とかそういうものについては僕らも分かっているつもりなんですが、これをやる本当の費用対効果の意義を私ども県議会やらにも、今どのような形で話が進んでいるといったことはもう少し丁寧な説明があってもいいような気がするんですよね、部長。
 それで、反対するつもりはありませんが、ここの本当の理念と意義を、それだけかかってもやはり静岡県の医療向上のためになるんだというしっかりとした考え方を持って、ぜひ進めてもらいたい。
 でも、そのことについて私どもでそれを出されたときに予算の賛否を問うわけですから、そこで説明がないまま理念やそういうものを説明されたとしても、単純にそうですかというわけにはいかなくなっちゃうことがないように、今後はぜひ進めていっていただきたい。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp