本会議会議録
質問文書
令和5年12月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 飯田 末夫 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 12/14/2023 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○飯田委員
一問一答方式で質問したいと思います。
ほかの委員の皆さんが言われたとおり、県民にとっては非常に理解しがたい。県民には分からないんですが、県外の人には分かるんです。環境の問題ではなく、ただ静岡県はリニア中央新幹線建設に反対なんだということが分かるんです。環境の問題について、なぜなのかということを分かりやすく伝えていただけたらと思います。
先日の報道にもありましたが、国の有識者会議で報告書案が提示され、これに対して12月5日に知事が環境省を訪問されたとのことです。
知事が環境省を訪問されたことに私は違和感があります。いろいろお話を伺っても、回答が二転三転したり解釈が違ったりして真意にたどり着けないんですが、まず端的に事実関係だけを教えていただけたらと思います。
訪問はいつ決まったのか。そして知事が自ら訪問したとのことですが、くらし・環境部から誰か同行したか。この2点についてお願いします。
○宮崎くらし・環境部参事(南アルプス自然保護担当)
訪問が決まったのは、当日の12月5日でございます。12月1日から調整を行っておりました。
同行したのは私でございます。
○飯田委員
唐突感があったと感じました。
国の報告書案は国土交通省でつくられているのに、なぜ環境省を訪問したのか。
また、どなたと会ったのか。
○宮崎くらし・環境部参事(南アルプス自然保護担当)
まず、環境省側の対応者ですが、環境影響評価法を所管している環境影響評価課――我々と同じくリニアの有識者会議にオブザーバーとして出席している課の課長と室長に直接お会いしました。
次に、伺った理由ですが、環境への影響についてはやはり環境省が知見を持っておられ、環境影響評価書に対する環境大臣意見としてかなり強い意見を述べていただいています。
今回、オブザーバーとして実際に有識者会議をお聞きになられてどういう評価をされているのか、発言が1回もなかったものですから、我々が主張する部分についてどう感じられているのかの確認と、報告書に問題があるようであれば環境省の使命として意見を言って報告書をよいものにしていただければという思いから伺ったものでございます。
○飯田委員
知事から環境大臣へ宛てた文書で確認すると、環境省を訪問した理由は2点あると思うんですが、有識者会議の報告書案は平成26年6月の環境大臣意見が適切に反映されているとは思えず、この件について大臣の見解を示していただきたいことが1つ。
2つ目が、報告書案には環境大臣意見が反映されなければならないので、成案になる前に積極的な働きかけを要請したいこと。
この2つの要請に対して、環境省の対応はどうであったのか伺います。
○宮崎くらし・環境部参事(南アルプス自然保護担当)
この文書を大臣にお渡しくださいとお願いしたことにつきましては御了解頂き、承知いたしましたとお返事を頂きました。知事から内容について御説明もさせていただき、丁寧に聞いていただいた印象を持っております。
今9番委員が言われた2点については、直接的な御返答はその場では頂けませんでした。
○飯田委員
問題視したいのは、実はそこなんです。
知事が自ら出かけて行って大臣に会えないなんてことがあるんですか。私たちも省庁を訪問することがありますが、アポを取ってあれば会えないことはまずないです。
さらに、知事が環境省を訪問した日から日数がたっていますが、環境省から何のリアクションもない。知事が自ら文書を持って行ったのに答えがない。この現実のほうが、唐突に持って行った問題よりも大きいと思うんです。仮にも静岡県の意見ですから。
そう考えると、環境省は国の有識者会議の報告書案には問題がないと思っているかもしれない。県が課題と考えている部分について課題とは捉えていないとも考えられます。それについて所見を伺います。
○宮崎くらし・環境部参事(南アルプス自然保護担当)
まず、大臣にお目にかかれなかった件についてですが、県としてはまだ有識者会議で議論していただきたいことがあるので国土交通省に会議を継続していただきたいと事前にお話をしておりました。しかし国交省からそれに対してのお返事を頂けず、年内には報告書をまとめるのではないかという中で、環境省からも働きかけていただきたいと12月1日に調整を取りました。
土曜日曜を挟んで次週6日からは県議会が始まるためそこまでに何とかしたいと、無理をおわびしながら調整できないかお願いしましたが、大臣からはちょっと難しいというお返事でした。
担当部署の方でもいいので、とにかく文書を届けて説明させていただきたいとお願いしたところ、ぎりぎり5日に調整が取れ、伺った経緯がございます。
2点目については、12月8日に環境大臣が記者会見の中で、環境省は平成26年の評価書に対して、国土交通大臣に対し事業者が十分な環境対策を講じるよう適切な指導を行う等を求める意見を提出している。この報告書の内容を踏まえ国土交通省において事業者に対する適切な指導を行っていただけるものと考えており、今後の対応を見守っていくとコメントしています。
我々としましては、環境省の今後のできるだけの対応を期待したいと思っております。
○飯田委員
国の有識者会議の報告書が成案として示された今、今後どの程度国に関与頂けるかは不明だと思います。
そういう中で、少なくとも知事、そして私たち静岡県民はリニアに対して推進派であるはずです。リニアの推進に向けて今後どのように課題を解決していこうと考えているのか。
高畑くらし・環境部長に今後の取組について伺います。
○高畑くらし・環境部長
有識者会議から報告書を頂きましたので、それを尊重してJR東海との対話を再開していきたいと思います。
報告書には、管理体制の話も記載されていますので、国とも協議をしながら進めてまいりたいと思っております。
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