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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:良知 駿一 議員
質疑・質問日:12/14/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○増田委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 これより、公安委員会関係のうち刑事部、交通部及び警備部関係の質疑等に入ります。
 なお、所管事務調査も併せて行います。
 では、発言願います。

○良知(駿)委員
 一問一答方式でお願いします。
 まず、静岡県の新ビジョン評価書案28ページ、29ページになります。
 (2)犯罪対策で、活動指標の上から2段目に暴力団構成員(組員以上)検挙人数がありまして毎年130人以上と目標値が掲げられております。2019年は未達成でございますけれども、29ページの暴力団構成員数を見ますとだんだん構成員数自体が減少しており、この減少の中で目標値を達成することは困難であると思われます。
 この目標値の設定理由とそれが適切であるのか伺いたいと思います。

○山本組織犯罪対策局長
 静岡県の新ビジョンに掲げました活動指標は、過去の平均検挙人数から算出して暴力団構成員検挙目標130人としておりましたが、令和元年中の検挙人数は100人であり目標を達成することはできませんでした。
 達成できなかった要因といたしまして、8番委員御指摘のとおり2015年に約790人の構成員がいたのが昨年末現在約440人に減少していることや、暴力団排除条例の施行などで社会からの暴力団排除機運が高まっていることにより暴力団の活動の潜在化、透明化が進み事件の端緒情報の入手が困難になっていることなどが上げられます。
 最近では給付金詐欺など新たな犯罪も発生し、従来型の犯罪だけではなく潜在化している事件を掘り起こして検挙することが重要と考えております。
 目標値については、情勢の変化がございますので構成員数の変動や暴力団の活動実態などの情勢を見極めつつ、目標値の変更等も含め今後検討していきたいと考えております。
 目標値の達成に向けた取組方針についてでございますけれども、暴力団の潜在化に対応するための具体的な対策として実体解明を強力に推進するとともに、情報を集約して闇金事件、繁華街におけるみかじめ料・用心棒料等の徴収行為、新型コロナウイルス関連の詐欺事件などの資金源犯罪の検挙を進めますとともに、恐喝や傷害事件などの表見事案や巧妙に潜在化する犯罪をあぶり出して、全ての事件を検挙する姿勢で臨んでまいりたいと考えております。
 県民の安全・安心を確保し暴力団の壊滅、弱体化を目指すために目標達成に向け暴力団対策を強力に推進してまいります。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 警察だけではないですけれども、行政は過去のデータを見て目標を設定することが多く未来を予測することが苦手な感じを受けます。明らかに達成が無理な目標値を設定するのは目標ではないと思いますので、先ほども御答弁頂いたとおり現在の情勢等を踏まえ適切な目標値の設定に向けて取り組んでいただきたいと思います。

 続きまして、添付資料の持続可能な信号機の整備の在り方になります。
 報告書概要があるんですけれども、2信号機の現状と課題の上から2段目の信号灯器にLED化は車両用灯器で38.8%、歩行者用灯器で26.7%にとどまり全国平均を大きく下回る、車両用であれば全国45位、歩行者用であれば全国46位と記載があります。
 全国平均を大きく下回っているのは何か本県特有の事情があるのか、理由を伺いたいと思います。

○齊藤交通規制課長
 本県の信号のLED化整備率が低い理由については、LED式灯器の導入当初の整備費用が従来型の電球式と比べて約2倍と高額であり、当県は予算に占める既存信号機の維持管理費の割合が高いため、限られた予算の中でLED化に特化した整備をすることが困難であったためです。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 恐らく全国どこの県でも維持管理費等がかかって、LEDの価格等も多分2倍でそんなに変わらず予算取りをしていると思うんですけれども、本県に特有なところをもう一度お聞かせください。

○齊藤交通規制課長
 本県は、他県と比較して、交通安全施設等整備費の規模や警察規模に比して信号機の数が多い傾向にあります。例えば警察官の人数ですと我が県は京都府警とほぼ同じ規模でありますが、信号機の数は京都府警の倍設置しております。
 ですので、維持管理については他県警察よりも大きな費用をかけております。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 本県の場合は、整備を進めていくのもなかなか難しいと理解いたしました。それでも理由を踏まえて取り組んでいかないといけないと思います。
 今後、LED化に向けてどのように取り組んでいくのか伺いたいと思います。

○齊藤交通規制課長
 現在、信号表示面を小型化するなどし、より低コストのLED式信号灯器を導入するとともに、メーカーからの大量一括購入により調達コストの低減に努めております。
既に、新しく供給される信号灯器は全てLED式に限られておりますので、老朽化した電球式信号機のうち、さびの著しいものやレンズが劣化して視認性が悪化しているものを中心に段階的かつ着実に更新整備を進めていきたいと考えております。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 お金の話も大きく絡んできますのでなかなか難しいと思いますけれども、コストパフォーマンスがかなり重要だと思いますので、引き続きそのような視点でも取り組んでいただければと思います。

 最後の質問になります。
 資料にはないんですけど、12月22日から新東名高速道路が全線で6車線化、120キロ規制が本格運営開始となります。私も県庁に来る際にはよく利用していますけれども、全線6車線化に伴って考えられる課題と対策を伺いたいと思います。

○齊藤交通規制課長
 新東名高速道路の県内区間については、8番委員御案内のとおり3車線化の運用開始に合わせまして御殿場ジャンクションから浜松いなさジャンクションまでの間、約145キロメートルにおいて12月22日から法定の最高速度が時速80キロの大型貨物車等を除いた乗用車及び自動二輪車等について最高速度を時速120キロに引き上げることとしております。
 課題につきまして、最高速度の引上げに伴い速度差に起因する交通事故の発生が懸念されますが、120キロの最高速度について1年間試行を実施した結果、大型車とそれ以外の自動車の速度差に起因する交通事故の発生はなく一定の安全レベルは確保できるものと認識しております。
 今後の対策につきましては、今般最高速度が引き上げられることから、県警察としては今後も引き続き、速度差のある車両が混在して走行していることに関する注意喚起を関係機関と連携して実施するとともに、覆面パトカー等による取締りの強化等により、十分な車間距離を保ち交通状況に応じた安全な速度で走行することを促してまいります。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 試行期間において速度差に起因する事故はなかったと御答弁がありました。素人考えでは40キロも差があるので事故はあると思っていたんですが、それがなかった理由に関しては何か検討されているのでしょうか。

○齊藤交通規制課長
 試行時期に発生した事故につきましては、主に前方不注視もしくは進路変更の際の後方確認不足等によるものが大半でございました。
 速度差に起因する事故が少なかった理由としましては、先ほど申し上げたように注意喚起を適切に行ったこと、また大型貨物車等については基本的に左側の第1走行車線を通行することとなっておりますので、3車線運用により速度の違う車両との混在はなるべく避けられたのではないかと考えております。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 注意喚起が適切だったと納得しました。全線6車線化になり当面の間はパトロールが重要だと思いますので、よろしくお願いいたします。私の質問は以上です。

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