本会議会議録


質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和6年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:佐地 茂人 議員
質疑・質問日:12/13/2024
会派名:自民改革会議


○佐地委員
 一括質問方式で質問させていただきます。
 6番委員と重なる質問がありますので、重なっている内容の答弁は結構です。
 まず、文教警察委員会説明資料10ページの令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査静岡県公立学校の状況については、池上教育長の説明にもありましたとおり全体的に生徒指導上の諸課題が増えています。
 本県の現状をどのように分析されているのか伺いますが、国公立、私立を含むと違う結果になることも含めて分析していただいていると思いますのでよろしくお願いします。

 次に、説明資料11ページに記載がある暴力行為、いじめ、退学等への対策はどのように進めていくのか教えてください。
 先ほどの池上教育長による説明ではSEL等で対応していくとの精神的な部分のお話でした。一人一人の子供が置かれている環境に対処して生徒指導上の諸課題を減らし、いい環境でその子が学業に励むことができるよう進めていく必要があるとの精神論は当然ですが、具体的にどういう形で各学校に御指導されていくのか教えてください。

 続いて、説明資料14ページの静岡県立高校の在り方検討について静岡地区の地域協議会が12月24日から開始との記載がありますが、どのようなことをお話しされていくつもりか教えてください。

 また、行きたい学校づくり推進事業を静岡県立高校の在り方検討と並行して基本方針や計画等に準じて行っていると思いますが、行きたい学校づくり推進事業では今年度はどのようなことを進め、次年度はどのようなことを行うのかお答えください。
 さらに、新たな学科や統合した新たな学校の編制等はどうなっていくのかについて分かる範囲でお示し頂ければありがたいです。

 続いて、説明資料20ページの朝霧野外活動センターの指定管理者候補者の選定結果については、先ほど藤ケ谷社会教育課長から御答弁がありました。
 私からお伺いさせていただきたいことは管理費についてです。今年度の年間ランニングコストである管理費は、次年度に契約した年間管理費の予算額と比較してどのようになっているのか。金額での競争入札はされなかったとのことなので、まず管理費についてお伺いします。

 次に、説明資料21ページ、6番委員から先ほどお話がありました4件の青少年教育施設の在り方の検討については、静岡県立青少年教育施設の在り方に関する検討委員会で検討を進めているとのことですが、各施設のランニングコストを伺います。
 各施設の利用状況は説明資料に記載されておりましたけれども、利用率が記載されておりませんので利用率がどの程度であるのか。また教育委員会以外で同様の施設が県もしくは市町にも存在するのかについて分かる範囲でお示しください。

 また、青少年教育施設は学校など集団での利活用が減少していると先ほど御答弁がありました。静岡県立青少年教育施設の在り方に関する検討を進めていくための考え方、方向性は先ほど池上教育長からも青少年教育施設は大事で存続させていく必要があるとの趣旨の説明があり説明資料にも記載されておりますが、今後いつまでにどこで決めていくのか、どういう方向性で進めていきたいと考えているのかお答えください。

○戸塚義務教育課長
 暴力行為の発生件数は説明資料のとおり減少しておりますが、いじめの認知件数が増加しています。
 まず、暴力行為の発生件数は減少したものの小中学校で合わせて4,000件を超え、コロナ禍でのコミュニケーション不足など対人関係を十分に築けなかったことによる影響があると分析しています。
 また、いじめに対しては児童生徒の心の変化を見逃すことなく、しっかりと教師として認知して早期対応するようにこれまで心がけており、十分適切に行ってきたため認知件数が増加している側面はあります。今回は減少している暴力件数はいじめの認知の中で暴力行為も認知するため、つられて増加する傾向があります。
 国公私立を含む分析については、全国に比べて数値が高いのは認知をしっかりと徹底しているからであり、全国の状況を見てもそう言えると思っております。

 次に、今後の対策ですが最前線にいる教員がいじめの認知力を高めていかないといけないので研修などをしっかり徹底していきたいと思います。先ほどお話のありましたSELも取り入れ、使い方もしっかりと周知しながら効果を最大限に生かしていきたいと思っております。
 また、各学校への指導についてはアンケートを毎年行って児童生徒の状況をしっかりと見ていき、1人1台端末を用いた心の健康観察により心の揺れを把握していくことなどを含めてしっかりと現場に伝えていきたいと思っております。

○桑原学校づくり推進室長
 静岡県立高校の在り方検討について、12月24日の静岡地区の地域協議会は第1回目の開催になりますので、まずは情報共有として今年3月に策定された静岡県立高校の在り方に関する基本計画の概要、ほかの地区の地域協議会で既に検討を終えているグランドデザイン、地区の現状として今後の中学校卒業者数の推計や地区で既に行っている高校教育に関するアンケート結果を説明します。
 その上で、この地区で求められている教育内容あるいは学びの質を確保するための学校体制など公立高校に求められる将来像について地域の方々から御意見を頂くこととしております。

 次に、行きたい学校づくり推進事業において今年度及び来年度にどのようなことが行われるかについてです。
 静岡県立高等学校の在り方検討に関連するもので言えば、賀茂地区や小笠地区で既に作成済みのグランドデザインの具現化に伴う取組を行っております。このうち賀茂地区のグランドデザインでは将来的にキャンパス制を導入するとしておりますので、今年度は他県でキャンパス制を導入している地区やICTと連携しながらどのようにやっているかを視察しております。その視察等の結果も踏まえながら、来年度はこの地区においてどのように取り入れていけるのかを研究していくことを考えております。
 また、新たな学校の編制につきましては地域協議会で作成されたグランドデザインを基に地元関係者と協議を行った上で具体的な高校の在り方を確定させていきますが、現時点でまだ確定しているものはございません。

○藤ケ谷参事兼社会教育課長
 朝霧野外活動センターの管理費について、毎年お支払いしております指定管理料は令和6年度が1億2524万9000円であり、今回これから協定を結ぶに当たり令和7年度は1億2516万8000円をお支払いする予定です。利用料金の改正がありましたので相対的に減額となっておりますが、全体的な収入は若干増えると思います。

 次に、青少年教育施設の在り方に関する検討に関連して各施設のランニングコストについてです。
 朝霧野外活動センターと三ケ日青年の家は指定管理施設ですので指定管理料としてお支払いしております。朝霧野外活動センターは利用料金をもらっていますので、それを差し引いて考えますと1億2647万2000円となります。三ケ日青年の家が1億2020万2000円で、焼津青少年の家と観音山少年自然の家は県の直営施設ですので人件費は別になりますが、焼津青少年の家が4384万5000円、観音山少年自然の家が2634万6000円となります。
 続いて、各施設の利用率については利用率の考え方がいろいろあるため、学校行事で宿泊可能な日でどのぐらい利用されているかという率で紹介しますが、朝霧野外活動センターは89.9%、焼津青少年の家が87.5%、三ケ日青年の家が82.8%、観音山少年自然の家が66.2%、4施設の合計で81.9%となります。
 それから他の同様の施設ですが、県内には国立中央青少年交流の家、三島市立箱根の里、浜松市かわな野外活動センターなどがあり、宿泊可能かつ指導者が配置できている施設は県内12施設と承知しております。

 また、静岡県立青少年教育施設の在り方に関する検討を進めていくための方向性やいつまでにどこで決めるのかについてです。
 考え方、方向性は先ほど来御説明しておりますけれども、青少年教育施設は今後も必要な施設で存続していかねばならないとの考え方の下、持続可能な体制でいくために選択と集中を図る中で青少年教育施設の安定的、継続的な運営を考えていきたいと思っています。
 いつまでにどこで決めるのかに関しては、まずはこれから関係者の方々の御意見を伺って令和7年3月までに全体的な方針を公表したいと考えております。正式に決める段になりますと条例改正が必要になり、学校の優先利用が2年前から行われますので、少なくとも3年前までには県議会にお諮りして条例改正を審議していただく必要があると考えております。

○佐地委員
 再質問させていただきますが、今説明がありました青少年教育施設の利用率は利用できる日に限ったものなのか、その利用ができる日は365日のうち何日なのかを教えてもらいたいのが1点目です。

 それから、方向性としては大事だから残していきたいとの理解でよろしいかどうかお伺いします。

○藤ケ谷参事兼社会教育課長
 学校行事で宿泊可能な日を御紹介しましたが、土曜日、日曜日は基本的には学校がやっていないため除き、夏休みなど、長期休業、それから施設によっては冬季は利用できない施設もありますので、そういった日を除いております。
 ただ、その日が何日かについては今手元に資料がございませんのでお答えできません。

 4施設については、持続可能な体制にしていくことが必要と考えておりますので、4施設をそのまま残すのではなくて、どういった施設規模であれば将来的に充実した自然体験活動が継続できるかとの観点で検討していきたいと考えております。

○佐地委員
 民間施設や宿泊施設を兼ねない自然体験施設であれば、例えば静岡市内には遊木の森などがあります。今後は宿泊ではなくて日帰りで体験して帰るのも1つの案だと思いますし、総合的に将来の在り方を検討していただきながら時代に合ったものを残していく必要があろうかと感じております。ぜひ御検討をお願いします。

このページの先頭へ戻る

このページに関するお問い合わせ

静岡県議会事務局議事課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3482
ファクス番号:054-221-3179
gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp