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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉本 好重 議員
質疑・質問日:10/01/2019
会派名:自民改革会議


○杉本委員
 皆様おはようございます。自民改革会議の杉本好重でございます。
 本日は、土曜日の興奮冷めやらぬところで、このようなポロシャツ姿で委員会に出ることを大変うれしく思っております。植田文化・観光部長からも御発言がありましたけれども、本当に最高の試合だったと思います。リーチ・マイケル主将が記者会見で最高のスタジアムであると発言していただいたことは静岡県民としても大変うれしく思います。ホストシティーとして残り3試合、また国内外から多くのお客様をお迎えしますので、文化・観光部の皆様にはまた気を引き締めて最後まで頑張っていただきたいと思います。私も初めてラグビーというスポーツが大変誇り高い精神のもとにやられているスポーツだと知りまして、その誇りを抱いて最後まで頑張っていただけたらと思っております。
 それでは、一問一答方式で質問させていただきます。
 ラグビーワールドカップについて幾つか質問させていただきます。
 エコパ周辺に5万人近い人がお集まりになったということで、私たちはJR掛川駅からシャトルバスに乗ってスムーズに会場入りすることができたんですが、会場入りするにはさまざまな交通手段があったかと思いますけれども、JR愛野駅から歩く、またはJR掛川駅からシャトルバスで輸送するなど観客輸送について具体的にどのような対策を講じたのかお教えいただきたいと思います。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 5番委員にお答えいたします。
 大会の準備に当たりまして輸送問題が一番の課題だと思っておりました。28日の試合当日は観客輸送のみならず、ファンゾーンとかボランティアといった開催都市が担うべき取り組みをアリーナ内に運営本部を構えて広岡スポーツ担当部長と私が中心となって統括しておりました。輸送に関してはJR愛野駅までの輸送が一番の根幹になっておりまして、それ以外にJR掛川駅からのシャトルバス、それから遠方の方もいらっしゃいますので、自家用車を使う方にはパークアンドバスライドも御案内しました。加えて、警察にも協力をいただきまして、送迎のための交通規制や警備対策をしていただいた結果非常にスムーズな輸送ができたと考えております。
 追加資料のとおり、観客輸送は、シャトルバス5,494人、パークアンドバスライド4,676人、その他JRを含めた輸送が3万7000人でトータル4万7000人。当初はJR利用者が2万から2万5000人ぐらいかなと思っていたんですが、思ったよりJRの利用者が多かったことからシャトルバスの運行がスムーズになった。当日午前11時過ぎですけれども、JR興津駅で人身事故があり一時JRが運転を見合わせて一瞬ヒヤッとしたんですけれども、輸送に関しては大きな影響もなく全体的にスムーズな運行ができたと思っております。

○杉本委員
 日本戦ですので、その日にスムーズな運行ができたのは大変よかったと思います。

 9月13日の静岡新聞にパークアンドバスライドの予約数が約3割で低迷しているという記事がありました。追加資料を見ますと2,000台ぐらい利用があったとありますが、この数字は目標値に近いんでしょうか。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 5番委員から御指摘がありましたとおり、当初は予約が低調でしたので、その後パークアンドバスライドの広報を強力に実施したところ、全体の約6割の利用がありました。

○杉本委員
 わかりました。ありがとうございます。また残る3試合も観客がスムーズに会場入りできるようにお願いしたいと思います。

 あともう1つファンゾーンです。28日の試合当日エコパに行く前にソラモ・えんてつホールをのぞいたんですが、もう大変盛り上がっていまして、周辺は商業施設ですから囲いをしてあるところも含めて9,000人が集まったそうです。これは想定内だったのか、それと混乱はなかったのか心配でしたので御報告ください。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 ファンゾーンにつきましては、静岡市の駿府城公園と浜松市のソラモえんてつホールの2カ所で実施しております。駿府城公園と比べますとソラモ・えんてつホールのほうが狭いですが、にぎわいのあるところで集客が図れるのかどうかがありましたけれども、予想外にお客さんがいらっしゃったため、5番委員からお話があったとおり、囲った部分は人数に制限もありましたので、一時入場制限する事態にまで発展しました。幸い事故はなかったんですけれども、開幕戦から非常ににぎわっております。

○杉本委員
 これからサモア戦がありますが、土曜日ということもあって大変盛り上がると思いますので、けが人が出ることがないよう万全を期していただきたいと思います。

 では、次の質問に移らせていただきます。
 文化観光委員会説明資料1ページの第127号議案「令和元年度一般会計補正予算」の中の観光プラットフォーム形成推進事業についてお尋ねしたいと思います。
 プラットホームっていう言葉を調べますと、何かを動かすために必要な土台となる環境と定義づけられております。主要事業参考資料5ページ下のイメージ図から想像いたしますと、各市町、観光協会または事業者等から情報を吸い上げて、県が集約して利用者に提供すると拝察いたしました。この事業を立ち上げようとした経緯と、またモデルとなる先行事例があるようでしたら教えていただきたいと思います。

○川口観光政策課長
 まず、背景ですけれども、個人旅行化が進展しており、またインターネットなどから情報を得ることが多くなっています。訪日外国人の個人旅行の割合は、2011年は59.8%、最新は2017年ですけれども76.2%と個人旅行化が進展しています。また訪日外国人の情報源は、紙媒体は2割、インターネットが7割という状況で、デジタル空間を整えていかなければいけないことがあります。先ほど5番委員から情報の一元化を図って旅行者に有益な情報を提供していくというお話がありましたがまさにそのとおりでして、おのおのが持っている情報を収集、集約し情報を組み合わせることによって、例えば旅行者にとって移動経路がわかり、かつ旅行商品がわかると。あるいはライブカメラの映像などをデータに組み込むとリアルタイムの情報がわかるとか、旅行者の満足度が高まることを狙いとして事業を立ち上げたところです。

○杉本委員
 ほかのところの先行事例はありますか。

○川口観光政策課長
 直接我々がやろうとしているものではありませんが、例えば山口県などではデータを一元化し、旅行者に対して情報提供する取り組みを進めています。

○杉本委員
 これから静岡県が先進的に進めていくことがわかりました。

 今回の予算500万円は設計の費用でして、それからプラットホームの構築、運用となりますとトータルでどれぐらいの予算を見込んでいるのか教えてください。

○川口観光政策課長
 山口県の例で申し上げますと大体5000万円弱ぐらいですが、まずは今回議会にお諮りしている500万円の設計経費の中で機能をしっかりと固めることとあわせて、実際どの程度の水準でどの程度の経費がかかるのか一度しっかり試算した上で、プラットホームをつくるのか検討したいと考えております。

○杉本委員
 これからの事業と承知いたしました。

 次に、主要事業参考資料7ページの富士山静岡空港ビジネスジェット利用拡大事業についてお尋ねします。
 報道等では、東京2020オリンピック・パラリンピックの富裕層をターゲットにした利用拡大を目指すものと承知しておりますが、具体的に今どのような取り組みをしているかお教えいただきたいと思います。

○林空港振興課長
 現在のビジネスジェットの就航促進活動についてですけれども、富士山静岡空港株式会社が関係の企業と連携して就航促進に当たっています。富士山静岡空港に着陸したい方に対して御説明し手続しています。

○杉本委員
 要はオリンピックの際においでになる海外の方をターゲットにしていると新聞で知ったんですが、具体的な目標値などはあるんでしょうか。

○林空港振興課長
 富士山静岡空港株式会社において、20年後を見据えた年間360回着陸という目標は持っていますけれども、今回のオリンピック・パラリンピックでの目標は持っていません。

○杉本委員
 わかりました。
 せっかく来年利用していただいたのなら、ぜひとも事業も継続していただきたいと思いますので、また継続して反映させる御努力をいただきたいと思います。

 あともう1つ、新規事業ではないのですが、空港施設整備事業の補正予算についてです。西側県有地の利用イメージの具体化とありますが、一体どのように進めていくのかお教えいただきたいと思います。いただいている資料だけだとよくわからないので、具体的に教えていただきたいと思います。

○縣空港管理課長
 本日追加の補足の資料として、A4横長の西側土地利用位置図をお配りしていますが、絵の右にターミナルビルがありまして、ターミナルビルの左、方位ですと西側を全体的に空港西側県有地と総称しておりまして、引き続き県が管理する範囲になります。絵の真ん中に赤い太線がありますけれども、右側、方位ですと東側が運営権設定範囲で運営権者が管理する範囲になります。
 西側県有地の整備を一体的かつ計画的に進めていくのが今回補正予算でお諮りする内容ですけれども、土地利用条件等の必要な情報の整理あるいはイメージパースの作成等でして、運営権者の施設整備計画の円滑な推進、来年度以降の事業者公募といった具体的な取り組みを進めるためのものになります。

○杉本委員
 はい、わかりました。

 それでは、次の質問に移らせていただきます。
 委員会説明資料17ページに私立学校における子供の安全確保対策の補正予算についてお尋ねしたいと思います。
 子供の命をオール静岡で守るとして、静岡県子どもの安全確保緊急対策アクション静岡県版を9月に策定して取り組んでいる中での助成ですので、ぜひとも進めていただきたいと思います。6月の委員会で、私立幼稚園の職員と保護者に対して10地区で防犯講座を進めるため100万円の予算が計上されましたが、進捗状況をお知らせいただきたいと思います。
 また、講座を開催したのであれば、保護者の反応などもお教えいただきたいと思います。

○大石私学振興課長
 6月補正予算に計上しました私立学校緊急安全確保対策事業につきましては、一般社団法人静岡県私立幼稚園振興協会に講座を業務委託しまして、8月から11月にかけて10地区で開催することとしております。実施状況につきましては、8月21日の清水地区を皮切りに、先月9月末までに5地区で開催済みで、今後11月までに残りの5地区を開催する予定となっております。
 保護者の反応等ですけれども、委託で実施しておりますので、県として直接反応は聞いておりません。

○杉本委員
 職員の方とか保護者の反応もしっかりと聞いていただけたらなと思います。これから5地区で講座を開催するわけですから、反応を聞いてさらにいい方向に持っていっていただきたいと思います。

 6月の委員会で、防犯対策について私立幼稚園、小中高等学校に必要な備品の調査を実施し、状況を把握した上で速やかに対応するとの御回答をいただきました。今回スクールバス等に防犯用品を整備する、または交通安全指導員の設置を決めたのは、調査を実施した上で現場から上がってきた要望によるものでしょうか。

○大石私学振興課長
 事件事故後に各私立学校に対しまして、学校内及び学校周辺並びにスクールバスの運行について、安全点検の実施をお願いしたところです。点検結果を踏まえ今後必要となる安全確保対策についてアンケート調査を実施しました結果、多くの学校から防犯用品の整備や警備員等の配置あるいはスクールバスの安全対策が必要との要望がありました。また静岡県私学協会、静岡県私学保護者会、一般社団法人静岡県私立幼稚園振興協会から私立学校における防犯用品の整備と警備員等の配置への支援について要望が出されました。
 これらを踏まえまして、県といたしましては、子供の安全確保を推進するためスクールバスの防犯用品整備及び警備員、交通安全指導員等の配置に係る経費として9月補正予算に計上したところです。

○杉本委員
 要望が上がって予算が計上されたとのことで大変よく理解しました。ありがとうございます。

 次に、委員会説明資料11ページ、グランシップの特定天井対策改修工事についてです。
 半年間、全面休館して、またその後の半年間、部分休館しますと施設使用料等の収益に影響が出ると考えられます。県民の安心・安全を守るための耐震化は理解できますが、開館して20年になりますと一定の顧客といいますか事業者とかイベント会社が多くいらっしゃると思います。1年休館することで顧客が離れてしまうおそれはないでしょうか。
 また、改修後に引き続きグランシップに戻っていただくような働きかけをしているのか教えていただきたいと思います。

○紅野文化政策課長
 来年の9月から2月末まで全館休館、それ以降、令和3年の9月末まで部分休館を予定しており、利用者には御迷惑をかけることになると思います。
 ただ、来年の9月以降は従来館内でやっていたものをアウトリーチ事業として市町や公立文化施設等と連携しまして、なるべく県全域で事業を多くやるように働きかけ、今までグランシップに来ていた方、なかなか行けなかった方も含めて多くの方に鑑賞するよう努めていきたいと思っております。
 今までグランシップを使っていただいた方が離れていくんじゃないかという御心配ですが、修繕が終わってから営業活動するのではなくて、修繕が終わる前からホームページ等でオープンのお知らせをするとともに、よく使っていただいた方には直接メールとか実際に伺って営業活動をしっかり行いまして、顧客が離れないように努めていきたいと考えております。

○杉本委員
 グランシップは、静岡県文化財団が指定管理者として指定を受けていますけれども、休館中の事業はどのようになるのかお伺いします。

○紅野文化政策課長
 指定管理者に、平成29年度から令和3年度までの5カ年の指定管理計画をお願いしているところですが、仕様書の中にはグランシップの管理、それから企画事業は当然入っていますが、出前講座も入っていますので、アウトリーチも指定管理者にお願いしていますので、グランシップが使えない間は外へ出ていただいて芸術・文化活動の機会の提供を一生懸命やっていただきたいと考えています。

○杉本委員
 開館して20年間ずっと愛用していただいている方にはぜひとも戻ってきていただいて、グランシップを利用していただくよう努めていただきたいと思います。ありがとうございます。

 委員会説明資料13ページ、先ほど富士山の利用状況がプラスされましたが、富士山保全協力金について、昨年度までは山頂を目指す登山者を対象にしていたところ、ことしからは5合目から先に立ち入る来訪者を対象者として拡大しました。徴収額も前より伸びて大変よかったと思いますが、対象者を拡大したことで混乱とか誤解などはなかったかお教えいただきたいと思います。

○滝富士山世界遺産課長
 ことしから山頂を目指す登山者から5合目から先に立ち入る登山者に変わりましたけれども、今までも山頂を目指す方なのか6合目ぐらいで散策して帰る方なのかわからないので、基本的には皆さんに声かけして必要があれば制度の説明もしてきましたので、対象を広げたことによって混乱を招くことはありませんでした。

○杉本委員
 ありがとうございます。
 以前目標額を伺ったら6300万円で、そこまでは届かなかったんですけれども、前年度よりも95万円ぐらいふえて、また徴収人数も579人ふえたので一定の成果は見られますが、来年以降も徴収方法は継続するつもりなのか、変更等を加えるつもりなのかお教えいただきたいと思います。

○滝富士山世界遺産課長
 現在のやり方は、試行錯誤を重ねた結果、時間帯あるいは受付場所を今の形に持ってきましたので、基本的には来年度も時間帯や受付場所をかえる予定はありません。

○杉本委員
 実際に徴収する現場スタッフから聞いた話なんですが、須走口5合目では山小屋で身支度をしてしばらく歩き出すと徴収場所があるそうで、登山者からは面倒だとの苦情が寄せられており現場スタッフが大変苦慮したと聞きました。徴収場所等を工夫すれば協力者もふえるのではないかなと思いますが、所見をお伺いしたいと思います。

○滝富士山世界遺産課長
 5番委員御指摘のとおり、既にザックなど全て整えてしまった後で改めてお金を出さなきゃならないのは面倒だとおっしゃる方もいらっしゃいますし、それを理由にその場で協力いただけなかった方がいることもお伺いしています。身支度を解くのが面倒とか、財布を出すのが面倒だという理由で御協力いただけない事態は防がなければいけないと思っておりますし、事前に保全協力金の制度について安全対策とか環境保全に使われることを御理解いただいた上で、五合目に来たときには1,000円がすぐ取り出せる状態で来ていただけるのが大事ですし理想であると思っています。
 そのために、静岡県の公式ウエブサイトでは保全協力金の使い道や制度について説明しておりますし、山梨県と統一ロゴで保全協力金のポスターやリーフレットをつくりまして、登山用品店の目立つところに掲げていただいたり配架していただいたりしております。また旅行会社にお願いして、観光バスの座席の網に保全協力金のリーフレットを入れていただくようお願いしている。事前に制度を知っていただければ、あらかじめ1,000円を用意して受付小屋の前に来ていただくことが可能と考えております。
 受付小屋の場所は、山に入る方が必ず通るところにあり効率的に声かけができると思っていますので、小屋の位置には問題ないのではないかと考えております。富士宮口が静岡県側では訪れる方が一番多いんですが、水ヶ塚駐車場でシャトルバスに乗りかえるんですけれども、シャトルバスのチケットを買う小屋の隣に受付小屋を設けて財布が手元にある段階で保全協力金も払っていただく体制をとっております。実際に富士宮口については、御協力いただいた方の約3分の1が水ヶ塚駐車場で払っていただいておりますので、受付場所についても工夫しております。

○杉本委員
 現場の方から聞きましたが、わかっている方は別のところに1,000円を入れてスムーズに出していただいているそうなので、やはりどれだけ事前に周知をするかが大事だと思います。また暗い中で徴収をしている方の声を吸い上げてアンケート等を実施していただくようにしていただけたらなと思います。

 次の質問をさせていただきます。
 総合戦略評価書案の資料1を見させていただきまして、評価はAから基準値以下とさまざまでありましたが、そもそも目標値はどのように決めていらっしゃるのかお教えいただけたらと思います。

○田中企画政策課長
 総合戦略における目標値についてです。
 KPIにはさまざまなものがありまして、それぞれの事情で決めていますが、総合戦略は総合計画の下位計画ですので総合計画との整合性。また分野別計画も持っていますので、分野別計画の目標値との整合性をとりつつ個別の政策ごと、例えば国の方針ですとか社会の情勢等を見ながら目指す姿を考えています。施策の推進により現実的に到達すべき目標といった視点で設定しているところです。個別具体的な施策についてのKPIの考え方につきましては、例えばこういったものがありましたらお答えさせていただきます。

○杉本委員
 はい、わかりました。
 総合戦略評価書案65ページですけれども、観光リクリエーション客数がC評価になっております。委員会説明資料にも記載がありましたが、静岡県を訪れる方が過去最高とおっしゃっていたと思うんですけれども、全体的に随分高い目標を設けていらっしゃるなと感じました。

 総合戦略評価書案113ページの県民交流の促進の1と2の事業で両方とも基準値以下が続いています。ふじのくに芸術祭鑑賞者数と静岡スポーツフェスティバル参加者数。例えばふじのくに芸術祭鑑賞者数ですと2015年にA評価だったのに、その翌年は4,000人ぐらい低くなって基準値以下になっていますが、一気に下がった要因が何なのかお答えいただけますか。

○川口観光政策課長
 観光交流客数の目標値の設定の考え方についてお答えいたします。
 まず、観光レクリエーション客数ですけれども、デスティネーションキャンペーンを行うことで
10%ふやすことを目標に掲げております。デスティネーションキャンペーン自体は4月から6月までですので、3カ年での取り組みを1年間の伸び率に換算すると0.8%。さらに直近3カ年のレクリエーション客数の平均伸び率1.8%を合わせた年2.6%増を目標に設定しています。
 5番委員御指摘のとおり、確かに増加基調ですけれども、なかなか伸び率が追いついていかない状況です。大きなイベントが年に数回あったり、当然季節変動とかイベントが中止になったりで若干の変動はありますけれども、大規模なイベントに頼らないよう宿泊客数が伸びていて旅行商品をしっかりつくっていくことで観光レクリエーション客、観光交流客数、宿泊客数を伸ばしていきたいと考えております。

○紅野文化政策課長
 ふじのくに芸術祭の2015年と2016年の鑑賞者数の実績がかなり落ち込んでいる要因を調べてみたんですが、はっきりした要因がよくわかっていないのが現状です。ただ分析して言えることは、芸術祭は鑑賞者、出展者ともに固定化、高齢化の傾向があります。

○杉本委員
 総合戦略評価書案の113ページにも記載があったんですが、会場確保が困難であるとかいろいろな要因があって減少したのだとわかりました。継続するためにどんな展開をされているのかお答えいただけたらなと思います。

○紅野文化政策課長
 鑑賞者数、それから参加者も含めてふやしていくには若い方の出展、参加、鑑賞が必要だと考えておりまして、高校、大学等を直接訪問して、出展、鑑賞の働きかけをしておりまして、2018年の実績につきましては、2017年より若干ふえています。今後は、文化団体のネットワークを活用もありますけれども、例えばカルチャーセンターや絵画教室といったターゲットを絞ったところに広報して鑑賞者や出展者をふやしていく。一律に広報するよりもターゲットを絞った広報も必要と考えています。

○杉本委員
 ありがとうございました。
 いろいろ御努力を重ねていただけたらなと思います。

 委員会説明資料26ページの駿河湾フェリーについてです。
 7月の県内視察で伺わせていただきまして、大変詳しく丁寧に説明していただきました。イベントの開催とか特別室の貸し切り運用などで利用者の拡大に努めていらっしゃるのはよくわかったのですが、8月の台風襲来によりまして8日間全便欠航したことで、お盆期間中だったことを考えますと数字に顕著にあらわれているように思います。今後もフェリーの運航は天候に左右されると思いますが、年間利用者20万人という大変厳しい目標を立てていますけれども、どのように対策していらっしゃるのかいま一度お聞かせいただきたいと思います。

○佐野観光振興課長
 7、8月は予想外の天候不良、台風等の影響でかなり低迷しています中で、8月20日に県、環駿河湾地域の市町、観光協会等で構成する環駿河湾観光交流活性化協議会の幹事会を開催するとともに、9月に入りまして一般社団法人ふじさん駿河湾フェリー理事会の下部の会議として緊急の会議を開催しました。その中で駿河湾フェリーの現状を共有し各団体が危機感を持って駿河湾フェリーの利活用、促進に取り組むことを確認しました。
 これまで県、市町、駿河湾観光交流活性化協議会につきましては、委員会説明資料に記載している取り組みを行っており、今後もこうした広報や旅行会社等に対する営業活動、イベント等の取り組みを継続、充実するために民間企業等へのチャータークルーズの利用促進や駿河湾フェリー応援隊に参加いただく働きかけをより充実させるとともに、ファミリー等を対象にした割引プランの導入の検討なども行っております。また駿河湾フェリーは一日4便で運航しておりますけれども、4便での運航は利用が非常に少ない状況もありますので、例えば4便で運航せずにチャータークルーズとして活用するなどの取り組みについても検討しています。

○杉本委員
 今おっしゃっていただいたファミリー層については、東名高速道路を走って伊豆へ行く場合、伊豆縦貫道へ行かずに1回おりて清水港に来てもらわなければならない。また東から来る方が伊豆縦貫道を行かずにそのままフェリーに乗ってという逆の場合もありますよね。となりますと、やはりファミリーを対象にして割引を充実すると利用者がふえるのではないかと思います。ファミリーといっても、子供の数をプラスした乗船代と車両運賃となりますと結構高額になります。やはり主婦はいろいろ細かく計算してどちらが安いか。それこそスーパーへ行ってどっちが安いかというぐらい、旅行のプランに関してもお金の面では大変厳しいと思いますので、ファミリー対象にした提案をしていただけたらふえると思います。
 私もポケモンGOとフェリーで何かやっていないかなと思いまして調べてみましたら、少し前なんですけれども、2016年に横須賀市がポケモンGOを活用したヨコスカGO割を期間限定で2カ月間実施いたしました。2016年11月3日の日経新聞にも記載されているので読んでいただければと思うんですが、ポケモンGOのアプリの画面を見せると乗車券が割引になるキャンペーンを打って大変注目されたと書いてあります。各自治体が地域別ポケモンを出してほしいと発信者に要請するぐらい角度を変えて利用者をふやす努力をしているとの記載もありましたので、イベントや割引などいろいろなことを考えていただいているようですけれども、見方や視野を広げて利用拡大に努めていただけたらなと要望いたします。

 最後なんですが、富士山静岡空港の利用状況について、日韓関係が悪化し当期の運航計画ではエアソウルが運休になると。そしてチェジュ便も減便になったとのお話ですが、しばらく厳しい状態が続いて搭乗者数が減ると思いますけれども、今後どのように対策を考えていらっしゃるのかお聞かせいただきたいと思います。

○林空港振興課長
 ソウル便ですけれども、開港以降就航している関係もありまして、もともと需要が高い路線であるとの認識でいます。一時運休となったエアソウルにつきましては、早期に復便していただきたいとの趣旨で働きかけを行います。チェジュ航空につきましては現在3便になってしまいましたけれども、訪日韓国人が非常に減少していることもありますので、日本からのお客様を極力ふやしてできる限りカバーして利用促進を図っていきたいと考えております。また8月に教育旅行団をソウルに派遣して調査しましたけれども、現地はウエルカムでしたし、そういった状況も旅行客に伝えながら利用促進を図っていきたいと思っております。

○杉本委員
 よくわかりました。
 実態は報告されたのと違うのではないかと思っておりますので、その辺も御努力を重ねていただけたらと思います。以上で私の質問を終わります。

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