• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:12/14/2022
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 分割質問方式でお願いします。
 初めに、補正予算の私立幼稚園教員人材確保支援事業費助成について伺います。
 1月からは国と県の事業になり県の補正予算に入ったということで私立幼稚園の対象数は分かったんですが、実際に受け取る幼稚園の教員の人数はどのくらいと見ていらっしゃるのか。
 また、既に始まっている事業であり、必ず本人に渡るという証明のために計画を出していただくと思うんですが、どのような形で確認されていると言えるのか。
 あと、根本的な人材不足、職場環境問題は単に1人当たり9,000円プラス福利厚生という賃金だけの問題ではないので、そのあたりを今後どう考えていくのか伺います。

○奥山私学振興課長
 まず支援対象の人数でございますが、800人程度と想定してございます。
 それから補助スキーム、本人のところに渡るのかですけれども、まず各園から事業計画を出していただく際には給与改善計画として個人ごとの金額を載せていただいております。そして事業が終了したときに完了報告を頂きますが、その際にどれだけ改善されたのか金額を記載して提出していただいたもので確認しております。
 また人材不足の根本的な解消ですが、各幼稚園はやはり苦慮しています。文部科学省のデータでいっても私立幼稚園のほうが給与がちょっと少ないので、ここを支援することは有益な事業であると考えています。これだけではなく、例えばICTを活用した園務改善など様々な事業を組み合わせて、働く環境を変えていきながら人材の確保につなげていければと考えています。

○早川委員
 ありがとうございます。
 ぜひ確実に御本人の手元に渡ること、そしてこの事業に併せて根本的な人材不足対策、職場環境改善についても具体的に考えていただきたいと思います。要望にしておきます。

 次の質問に移ります。
 文化観光委員会説明資料13ページの東アジア文化都市2023静岡県の開催準備で、実行委員会を開いていただきました。
 まず、この事業は全県民が対象と私は捉えていますが、その認識でよいか伺います。

○渋谷静岡県理事(東アジア文化都市担当)
 まず、見に行く人は当然県民だけではなく静岡県に来訪していただく方、交流都市である成都市、梅州市、全州市の方々、さらにはその他海外の方々などです。まさに東アジア文化都市というブランドを使ったアフターコロナの文化振興の再興・復旧、インバウンドの拡大、空港の路線拡大等様々な経済効果を持っておりますので、対象は県民と静岡県にいらっしゃる全ての方々になります。
 事業の対象となりますと、本定例会冒頭の知事の説明にありましたように文化芸術だけではなくスポーツやお茶、さらに花、庭など産業、サブカルチャーも含めた暮らしを豊かにする文化を広く捉えて事業を行っていきます。

○早川委員
 ありがとうございます。
 実行委員会のメンバーを見ますと、20名中女性が3名、平均年齢が恐らく60代以上になろうかと思います。充て職が多いのでそうならざるを得ないのかと思うんですが、実行委員会の組織構成が決められて充て職でやったわけではないと思います。特に海外との交流になるので、若者から高齢者、また障害のある方などダイバーシティーの視点を実行委員会を構成する時点で入れてほしかったと思うんですが、そのあたりのお考えはいかがでしょうか。

○渋谷静岡県理事(東アジア文化都市担当)
 実行委員会のメンバーの考え方でございますが、今回の東アジア文化都市の実行委員会は予算執行機関として県と協定を結びました。いわゆる予算や事業計画を決議する機関でございますので、関係する様々な、御協力頂ける団体の責任ある方々として教育長も含め各大学の理事長、文化協会、経済界の商工会議所、スポーツ協会等の代表の方々にお集まり頂き、御審議頂く体制を取りました。
 具体的な事業の進め方については、事務局が依頼して分野ごとに随時企画専門委員を置くことができるようになっています。この企画専門委員は県が持っている行政アドバイザー制度を準用して設定しており、各分野で専門の方々に事業効果を非常に高めるためのアイデアを頂けるものです。それぞれの分野で現在大いに活躍されている方々にお願いしてアイデアを頂く仕組みをつくっています。

○早川委員
 ありがとうございました。
 組織が出来上がって進み始めているところですし、今御説明ありましたように企画専門委員として幅広く各分野の専門家に話を聞いていくとのことですが、私が言いたいのはそもそも論です。予算執行できる、行政機関で責任のある立場となると充て職にならざるを得ないのは分かりますが、コロナ禍に予算執行する一番大事なところに若者や女性の声を誰が拾って反映していくのか、障害のある方々の文化芸術を大事にしている中でどなたがその声を代弁して決定していくのか全く見えない組織だと私は感じました。非常に残念です。
 ですので、企画専門委員の対象を県の行政アドバイザーだけでなくもっと幅広く考えていただくとともに、実施プログラムの構成についても恐らく協働プログラムと地域連携プログラムを、アマゾンのように各地域に展開している中から皆様がセレクトしていただく形とイメージしていますので、ぜひ幅広い意見を反映しながら各地域で活躍されている方々、各分野の方々のお披露目の場として連携していただきたいと思います。
 京極スポーツ・文化観光部長には、今後こうした企画をするときにはダイバーシティーの考え方で組織をつくり上げていくことをぜひお願いしておきます。

 では、次の質問に移ります。
 ヴァンジ彫刻庭園美術館の今後について伺います。
 委員会の視察でも伺いまして、20年の年月をかけて出来上がったすばらしい庭園と直接手で触れて芸術を感じる体験型のこれまでにないすばらしい美術館ですが、県に無償譲渡される話が先ほど来5番、3番委員からありました。
 6月の委員会でも話がありましたがもう一度おさらいの意味で、譲渡を受けて維持管理していく際の費用は概算でどのぐらいになるのか。
 あと、市や町からの要望がある中、具体的に近隣市町に費用の一部を御負担頂くことが可能なのか。
 さらに、先ほど駐車場の問題がありましたけれども、駐車場がないところでは集客はなかなか難しいことも実感いたしましたので、もし県が譲渡を受けた場合にそのあたりの対策についてどう進めていくのか伺いたいと思います。

○田中文化局長
 まず初めに、維持管理していくための費用についてです。
 今回、説明資料(追加配付)5ページに表をつけさせていただきました。運営方法についても引き続き検討は必要と考えておりますが、指定管理を導入した場合で運営にかかる費用を試算させていただくと、1年間に9000万円ぐらいは必要と考えております。ここには企画事業費が含まれておりませんので、別途今後どういう事業を行っていくか検討する中で積算していく必要がございます。
 また、近隣市町に費用の一部を負担してもらうことについてですが、現在長泉町とはアクセス部分について費用負担を頂けるという話で進めております。現在三島駅からクレマチスの丘の各施設までシャトルバスが運行しておりまして、2000万円ほど費用がかかっております。地元自治体ならではの様々な方法が検討できると考えていますが、アクセス部分について担っていただく方向で話をしているところです。
 駐車場については当然必要だと思っておりますので、今後クレマチスの丘全体でこれからどうしていくのか話をする中で、関係者の皆さんと一緒に考えていこうと思います。

○早川委員
 ありがとうございました。
 私自身は、東部に住んでいる者としてこのヴァンジ彫刻庭園美術館については、静岡がんセンターにお見舞いに行ったりするときも含めて非常に楽しみにしていたので、運営が立ち行かなくなったことはショックでしたし、実際改めて訪れた際にここがなくなってしまうのは本当に残念な話だと実感しましたので、ぜひしっかりとした運営で続けてほしいと思っています。

 その上で、3番委員からお話がありましたが、立ち行かなくなったら県にということがないように。今回は関連の市町からの強い要望があったこと、また近隣の施設との連携など引き継ぐ要素が幾つかあることを前提に検討委員会で調査、審査していただいたと思います。それは明文化して、譲渡を受ける際の条件ではないですが覚書にしておく必要があるのかなと思います。この辺についてのお考えを1つ伺います。
 もう1つは、今回本当に降って湧いたようなお話で東部地域に文化の拠点をとのことですが本来は逆で、東部地域に文化の拠点をというコンセプトを県がしっかり持った上でどういう施設が必要なのか、どう関連の施設と連携しながら進めていくのか考えていかなくてはいけなかったものが放置されていたんだと思います。今回お話を頂いて、取っかかりは民間からの譲渡であり議論が必要な部分があったと思うんですが、実際にこれまでの検討内容、また視察をしたときに御意見を伺うと、まさしくきちんとしたコンセプトで展開すべきだと思います。
 その上で今回のコンセプトを考えると、さらに肉づけをして、例えば西部地域にはフラワーパーク、ユニバーサルデザインの農福連携の拠点やお茶のミュージアム、中部地域には図書館、美術館と文化的な施設が集中しておりますので、それら全ての要素を含めた形で展開したらどうかという提案です。花育や茶育の拠点にすることも考えられますし、視察の際、行政がやる意味はどこにあるかと聞いたときに、教育的な要素が非常に期待できるということで、長泉町にお住まいのお子さんは実際に教育機関として訪れているようです。先ほど6番委員から話がありましたが、西部地域というよりは東部地域、私の住んでいる富士市のお子さんたちも多分訪れたことがないと思いますので、教育的な要素なども含めてさらに膨らませて大きくいろんなところに展開できる構想もしていったらいいかなと思うんですが、こうした意見は今後どのような形で反映されていくのか併せて伺いたいと思います。

○田中文化局長
 まず1つ目です。
 民間の施設を受け入れることについて、いろんな事情がある中で、県が検討しているのは例外としての考え方をしっかりと踏まえておく必要があるとお話がございました。今後の前例となりますので、御意見をしっかりと踏まえて対応してまいりたいと考えております。
 そして、東部、中部、西部のバランスや花育や茶育など様々な活用が広がると話がございました。バランスはしっかり考えていかなければいけないと認識しております。
 また活用方法につきましては、例として幾つか書かせていただきました。その中で7番委員からも例示がございました子供たちの教育につきましては、自然に囲まれた美術館の施設や実際に触って体験することができる作品を生かすことができると考えておりますし、受け入れた場合に幾つかある県の文化施設と連携することで幅広い講座やワークショップの企画にもつながるのではないかと考えております。
 活用方法につきましては、様々な方に御意見をお聞きしてアイデアを取り込みながら検討していくことも必要かと思っておりますので、引き続きそういった観点で考えていきます。

○早川委員
 ありがとうございます。
 まずは県がしっかりと受け継ぐかどうかの議論が先だと思いますが、皆さんいろんなアイデアをお持ちだと思いますので、十分な活用方法、意義をしっかり、コンセプトを踏まえてつなげていただきたいと思います。
 これは本当に老婆心なんですが、契約が3月で終わってしまって次に引き継ぐまでの間に庭園に手を入れないと恐らくあっという間に荒れてしまうと思います。庭園の手入れは非常に大きな負担がかかるので当然庭師の方がついてデザインしていただく必要がありますが、県が受け継ぐとなった場合にオープンするまで、あるいはそれ以降の庭園の維持管理については、できたら植木や庭園の草取りをしたりメンテナンスをお仕事にしている障害のある方々の団体との連携も検討していただきたいと思いますので併せてお願いします。

 次の質問に移ります。
 障害者のスポーツ振興についてです。
 先月エコパで行われたパラスポーツ運動会に参加させていただきました。非常に有意義な時間を過ごさせていただき交流もすごく深まったとほかの参加された委員の皆さんも実感していると思いますが、ちょっと残念なことに参加される企業、団体の皆さんが比較的中西部に偏っていたかと思います。
 実は、東部の私の知り合いの方にそんなお話をすると、こっちでもやってもらいたかった、もっと支援学校の皆さんも参加できる機会になるといいねというお話もありまして、ぜひ今後大きく広げてもらいたいと思うんですが、先月行われたパラスポーツ運動会の総括と今後についてお考えを伺いたいと思います。

○大村スポーツ振興課長
 7番委員、3番委員、6番委員に御参加頂きましてありがとうございました。私もチームの一員として参加させていただきました。
 パラスポーツ運動会は、パラスポーツの魅力や障害のある人への理解を深める地域共生社会の実現を目指して令和3年度から実施しており、今年度は2回目の開催となりました。各回とも16チーム、約200名の方々に御参加頂いており、7番委員からもお話がありましたとおり参加された方からは好評を頂いているところです。
 ただ、御指摘頂きましたように、これまでの開催地域が袋井市のさわやかアリーナとエコパアリーナで2回とも県西部地区に偏っており、やはり他の地域で開催し知っていただくことが非常に大切だと考えております。
 そのため、来年度は広く開催地を検討していくとともに、各市町の方々にもパラスポーツ運動会を見学、視察していただくことでそのよさを知っていただき、多くの方々にパラスポーツ運動会を実施してもらえるよう考えております。開催時期や場所を十分考慮して進めていきたいと考えております。

○早川委員
 ありがとうございます。
 スーツを着てマスクをしている姿と、スポーツ大会のときのお姿は乖離がありまして失礼しましたが、すごく職員の皆さんとも交流が深まり有意義な大会だったと思います。私自身もそうですが、一般の方々もスポーツをすることによって体力をつけるだけでなく人との交流、ストレスを発散する効果がありますが、ハンディキャップがある、障害のある方々にとってはそういった機会が本当に少ないです。前回の分科会のときに3番委員からボッチャの用具をもっと各特別支援学校に貸し出してほしいと提案がありましたが、この大会が特別支援学校だけでなくいろんな障害者団体に身近で運動ができる機会を提供するきっかけになるといいなと思いますので、引き続き推進をお願いしたいと思います。

 最後に、若者の意見を取り入れた観光振興について伺います。
 11月3日に、東静岡駅南口県有地の活用に向けて静岡県立大学の学生さんと共に様々な活動をしていただきました。観光振興という話を冒頭しましたが、実は大学生と県議会議員の意見交換会が今年度開かれ、5番委員さんと一緒に2回参加しました。私たちのグループは静岡県立大学の観光についてのゼミで、静岡鉄道さんとコラボして静鉄の駅周辺のお店をリサーチし、ふだん降りない駅でお店を利用していただく仕組みをつくろうと意見交換しました。3日のイベントのときに県とコラボしたグループとは別のグループでしたが、QRコードでお店の内容を読み取っていく内容やここに参加させてもらってチラシをまいてアンケートも取ったという話がありました。若者のすごくいい意見があったんですが、これを実際中高年者が利用するとしたらこういうところが不便じゃないかという話を5番委員さんとさせていただきました。
 先日、終わった後感想文を頂いて、これはこれから県の施策にも反映できるのではないかと感じました。「自分たちは、私たちが提供するものにあるデジタル部分ともらう側のデジタルの慣れ具合をもっと考慮すべきであった」とか「若者を中心に考えていましたが、地域の方や中高年層に関して配慮が足りていないと感じました」、「どの年齢層にも届くようにするにはどうしたらよいかというのを考えさせられた時間でした」、「まずは若者世代、そこから親世代、子の世代へと伝えていければ実用的だと感じました。私たちがそういう役割を果たすことができるということを実感した」ということでした。
 冒頭に若者の意見をとお話ししましたが、若者だけでやると逆にそうでない層が外れてしまいます。最近特にQRコードで読み取っていただく仕組みを行政が進めているんですがまだまだ不案内な部分もありますので、若者等の意見を十分反映できる体制を取っていただくためにもっと実動的な施策展開が必要だと思うんですが、今後の展開について伺いたいと思います。

○山田観光政策課長
 7番委員御指摘のとおり、若者のアイデアを観光施策に生かしていく、またその意見を基に様々な観点から施策を検討していくことは非常に重要な取組だと認識しております。
 具体的に、県として若者の意見を観光施策の中に取り込んでいる取組について若干御紹介しますと、県の観光基本計画の策定に当たりパブリックコメントの段階で静岡県立大学の学生に意見を頂いたり、観光情報プラットフォーム―TIPSという県公式の観光アプリがあるんですけれども、7番委員御指摘のとおりスマートフォンやデジタルの世界は若者がより一層生活の中で取り入れて使っている分野でございますので、こういったものの開発に関して意見を頂くこと、あるいは日本平夢テラスは様々な年代の方がお越しになられるんですけれども、若者にも来ていただくために記念イベントの際に地元の静岡英和学院大学の学生さんに手伝っていただきコラボレーションしたメニューを開発したり、駿河湾フェリーでは沼津工業高等専門学校と共同開発した教育プログラムを実施しております。今のところ大学生中心になっておりますけれども、施策全体から具体的な事業執行の中で様々な機会を捉えて取組を進めているところでございます。
 今後は、そうしたものも事業ごとに進めながら、より一層若者の意見を取り入れて総合的にバランスの取れた事業として展開していく仕組みを研究していきたいと考えてございます。

○早川委員
 ありがとうございます。
 1回目の意見交換会のときに「今こそ しずおか 元気旅」の話が出まして、5番委員さんが一生懸命説明してくださったけれど全く若者、大学生は知らなかった。そんなお得なんだということでした。共同開発していただくことも大事ですが、いかに若者に発信していくのか、また若者の意見を取り入れたものがほかの若者に伝わる仕組みをぜひ考えていただきたいです。そして逆に若者の持っているノウハウを中高年の旅行・観光業者さんやホテル・旅館の方々と交流できる仕組みもつくっていただき、お互いに助け合ってうまくいく施策展開ができるように工夫していただきたいと思います。以上で終わります。

○坪内委員長
 ここで換気のために休憩いたします。
 再開は2時20分とします。

( 休 憩 )

○坪内委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開いたします。
 質疑等を継続いたします。
 では、発言をお願いします。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp