• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田中 照彦 議員
質疑・質問日:10/05/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田中委員
 それでは、私から一問一答方式でお伺いいたします。
 公安委員会・所管事項等説明資料の所管事項の重点の第4に総合的な交通事故防止対策が示されておりますが、私からは少し絞って浜松市の交通事故対策について質問いたします。
 私の地元浜松市は、政令指定都市人身交通事故件数14年連続ワースト1位という大変不名誉な記録を続けています。ちなみにワースト2位は静岡市で県内政令市が1位、2位を独占している状況でございます。先日の新聞にも掲載されておりましたが、浜松市は車の保有台数も多く車依存型生活が浸透していること、それから市域が1,558平方キロメートルで高山市に次いで全国2位と大変広く、また市が管理する道路延長が8,500キロメートルでこれも政令市の中で一番長いということです。ほかにも道が狭いとか見通しが悪い交差点が多い等々様々な要因が挙げられております。以前より減少に向けた対策が実施されており件数は着実に減ってきてはいるんですが、なかなかこのワーストワンを脱出できません。
 そこで、現状浜松市との連携をどのように図っているのか、それから今後市と連携しながらどのように対策を進めていくのかお伺いします。

○鈴木交通企画課長
 県警察では、詳細な事故分析を踏まえて交通街頭活動等を行うPDCAサイクルに基づく事故抑止対策を推進するとともに、浜松市交通事故防止対策会議を構成する浜松市や関係機関団体との連携の下、事故抑止に資する活動を展開しております。具体的には、浜松市警察部及び浜松市内6警察署において毎月10日の市民交通安全の日の一斉街頭活動、市民総がかりの取組と称した各種広報啓発、情報発信や高齢者等に対する交通安全教育、事故多発交差点や生活道路などにおける安全対策の実施等について市担当部局と協働して取り組んでいるところであります。今後も引き続き同市と緊密な連携を保ちつつ、ワーストワン脱出に向けた各種取組を推進してまいります。

○田中委員
 浜松市もやっぱり独特の要因があるということで、劇的にその件数を減らすのはなかなか困難であることは承知していますが、市でもいろいろAIを駆使して対策を練ったり、これから本気で対策に取り組んでいくとの話もお伺いしております。市長も選挙公約にワーストワン脱出を掲げておりますので、ぜひこのワーストワン脱出に向けて――ただワーストワンを脱出したから今度は静岡市がワーストワンになってしまうというのではしょうがないんで、1位、2位脱出ということで、ぜひ取り組んでいただけたらと思っております。よろしくお願いいたします。

 続きまして、自転車の交通事故防止対策についてお伺いします。
 スマホを見ながらのいわゆるながら運転であったり、飲酒、信号無視等々交通ルールを守らない自転車走行も大きな問題となっております。自転車が絡む事故については、交通事故全体に占める割合も大きくなっていると聞いています。特に歩行者との接触事故が多く、時には死亡や重傷といった深刻な事故につながるケースも少なくありません。先日の新聞にも掲載されておりましたが、本県は高校生の自転車の事故発生率が全国でワースト2位とのことであります。県警においては特に悪質な違反者に対し交通切符、講習の義務化、罰金制度等々様々な形で対処され、本年度からはヘルメット着用も努力義務とされています。また警察庁では今後青切符の導入を検討しているとも聞いていますが、この社会問題化する自転車のルール違反に対して質問させていただきます。
 最初に、本県の自転車事故の現状についてお伺いいたします。

○鈴木交通企画課長
 本年8月末現在の県内における自転車が関連する交通事故、死者数は3人で前年より1人減少したものの、件数、負傷者数は増加しているほか、事故全体の約6割が出会い頭事故となり、高校生の負傷者数は全体の4分の1を占めております。
 また、自転車側の原因としては一時不停止、安全不確認が多い状況であります。

○田中委員
 様々な要因で、特に高校生の事故はかなり多いとのことでして、確かに私も近所に高校がありますのでマナーがちょっと悪いなと感じていますが、今後事故を減らしていくための対策としてどのようなことをされていこうと考えているのかお伺いいたします。

○鈴木交通企画課長
 県警察においては、先ほど申し上げた事故実態を踏まえ、参加体験実践型の交通安全教育、高校生自転車マナーモデル校における生徒主体の交通安全活動とその強力なサポート、街頭活動として指導カードを活用した指導、悪質な違反が累積された者に対する自転車運転者講習の実施等を推進しているところであります。

○田中委員
 この4月に施行された改正道交法で、自転車利用者のヘルメット着用が全年齢の努力義務となりましたが、まだまだ着用率が低いように感じています。本県の実態についてどのように把握して現状取り組んでいるのかお伺いいたします。

○鈴木交通企画課長
 本年9月警察庁が公表した全国の自転車ヘルメット着用率調査結果によると、本県の着用率は10.6%、全国平均が13.5%、全国順位が19位で改正前に比べかなり向上しておりますが、まだまだ高いとは言えない状況にあります。
 県警察としましては、これまで実施した県教育委員会等を通じた高校生に対する着用啓発への協力依頼、自治体による購入助成制度の創設要望に加え、高校生の通学時のヘルメット着用に対する県内全高校に対する申入れ、ヘルメットの有効性を訴える動画の作成、公式SNSの発信などによりヘルメット着用率のさらなる向上に努めていく所存です。

○田中委員
 高校生になりますと、髪型が乱れるとかそういうことでヘルメットをかぶる習慣もつかないのかなって思います。自分を守ることももちろん大事ですけれども、相手を巻き込まない、相手にけがをさせないことが大切だと思いますのでぜひ講習等々いろいろ対策を通じて、その意識の醸成を図っていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

 続きまして、大型トラック等の速度規制緩和について質問させていただきます。
 先般、警察庁は大型トラックの規制速度を引き上げる検討を始める、ついては有識者検討会を設置して年内をめどに提言をまとめるというようなことを報道で耳にしたんですけれども、トラックの高速道路の最高速度を現行80キロから100キロへ引き上げることを検討しているということであります。これは2024年問題を懸念する物流業界の要望を反映しての検討ということでありますが、そもそもトラックが絡む交通事故、高速道路での深刻な事故が増えたから速度制限を80キロに設けて、そして90キロ以上の速度が出ないようにリミッターの着用を義務づけているといった背景があると伺っています。私も個人的に物流業界の関係者の方と意見交換をさせていただきましたけれども、今回の件につきましては否定的な見解が非常に多く、運転手への負荷が増して、かえって働き方改革に逆行するんじゃないかと懸念しております。また実際に引き上げられたとしても、各社それぞれ速度についての社内規定があることから効果については懐疑的です。
この件に関しては今後の検討ということですので直接的な質問は控えますけれども、少々視点を変えて、本県では新東名高速道路における速度指定の引上げに際し、時速を110キロまでの引上げ、それから時速120キロまでの引上げと、その都度段階を追って丁寧に安全性の検証を行ってきた知見があると思います。そこで当時新東名高速道路における指定速度の引上げに伴い、どのように安全性を判定しているのか伺います。

○石川交通規制課長
 高規格の高速道路における速度規制の見直しに関する調査研究委員会からの提言に基づき、新東名高速道路において最高速度120キロの試行を1年間実施した結果、実勢速度、死傷事故件数及び事故率のいずれも試行前の最高速度100キロの1年間と比べて大きな変化が見られなかったことから、最高速度を120キロに引き上げても安全性に問題ないと判定したものであります。

○田中委員
 しっかりプロセスを踏んで丁寧にその判定をされてきていると承知しております。速度が上がれば当然危険は増していきますし、特にトラック運転手さんは長距離を走りますので、その負荷は相当なものだと思います。今回物流業界から要望が出て、それについて物流業界から懸念の声が上がっているという非常に不思議な話なんですけれども、この有識者検討会議で適切な判断が下されると思います。今回仮に速度引上げがあったとしても、ぜひそういった知見もしっかり入れていただきたいですし、また入れるべきだと思っております。ぜひ適正に御判断頂けたらと思います。

 続きまして、冠水が予想される箇所に対する交通規制における連携をお伺いします。
 近年の台風の大型化、集中的降雨量の増大、長期化などによって県内各所で水害が相次いでいます。その水害の中には、アンダーパスや低地での走行中の車の水没という事故も少なくありません。アンダーパスや豪雨のたびに水没する道路はほぼ把握されていると思いますので、道路管理者である県や市町が協働して、それらの道路を早めに通行規制を行うようにしていくべきと考えますけれども所見を伺います。

○石川交通規制課長
 警察では、ハザードマップや過去の冠水状況を踏まえ冠水しやすい箇所を把握するとともに、新たに発生した冠水箇所や冠水対策等の施工情報を道路管理者等の関係機関と随時情報を共有し、交通規制を行うべき箇所の把握に努めております。

○田中委員
 私の家の近くにもJRのアンダーパスがあるんですが、そこで以前高齢の女性が亡くなられたという大変残念な事件がありました。今は浜松市がいろいろ早め早めに対策を取っていると伺っておりますが、ぜひ連携を取っていただいて、こういう事故がないように図っていただけたらと思っております。お願いいたします。

 続いて、最後に闇バイトについてお伺いします。
 昨今、頻発する闇バイト問題の深刻化が大きな社会問題となっています。インターネットのサイトを通じてバイト感覚で応募し、白昼堂々公衆の面前で強盗を行ったり金品を強奪する目的で簡単に人を殺害したりと、にわかには信じられないような事件が発生しています。早急な対策、そして何より安易な気持ちで犯罪の実行者となることを防ぐための取組が必要と考えますが、県警として実行犯を生まないためにどのような対策を行っているのかお伺いいたします。

○戸塚サイバー犯罪対策課長
 サイバーパトロールによる闇バイトに関する情報収集及び取締り、投稿者に対する警告及びサイト管理者に対する削除依頼のほか、特殊詐欺に加担した少年の生の声を収録した動画を活用しての非行防止教室の開催など、青少年を犯罪に加担させないための教育・啓発活動に取り組んでいるところでございます。

○田中委員
 9月29日からインターネットホットラインセンターが、ネット上のサイト管理者への削除要請の対象を従来の薬物取引や児童ポルノ、自殺の誘因といった項目から、生命に危険が及ぶおそれの高い犯罪に関連する7類型で対象を広めたと聞いております。これによって実行者募集情報の削除が進み、闇バイトへの入り口が閉ざされていくことを期待をしています。県警においても資料3−1に記載のあるサイバー防犯ボランティアの方々にサイバーパトロールを依頼するとのことですが、実行者募集情報のパトロールについてもサイバー防犯ボランティアに実際に関わっていただけるものなのかお伺いいたします。

○戸塚サイバー犯罪対策課長
 サイバー防犯ボランティアにも関わっていただくことになります。

○田中委員
 バイトという名称がかなり問題であると思いまして、人を殺害したり金品を強奪するといった重大な犯罪行為にもかかわらずバイトという名称がそのハードルをかなり低くしている、下げている印象を与えてしまっていると思います。こうした安易な気持ちで犯罪に手を染める実行者を防ぐ対策を、これからまた関係の方々と連携しながら進めていただきたいと思っております。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp