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委員会会議録

質問文書

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令和2年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉本 好重 議員
質疑・質問日:03/09/2020
会派名:自民改革会議


○杉本委員
 皆さんおはようございます。それでは、一問一答方式で質問をさせていただきます。
 小中高等学校全校一斉休校が始まって2週目に入ったところです。教育現場もさることながら各御家庭において大変な御努力でお子様を見ていらっしゃると思いますが、今は何とか耐え忍んで頑張るときだと感じております。静岡県内での感染者はまだ1人ですが、引き続き感染防止に皆様方の御尽力をお願いしたいと思います。
 まず、県内大学における影響についてお尋ねします。
 折しも受験、そして卒業式、また入学式で新入生を迎える時期に当たってしまったわけですが、在校生も進級して大学生活を送る中で現状をどのように把握していらっしゃるのか。また3年生にとりましては3月から会社説明会が開始して本格的に就職活動が始まったところですが、どのような影響が出ているかもあわせて伺いたいと思います。

○室伏大学課長
 県内の大学におきますコロナウイルスの影響とその対応についてお答えさせていただきます。
 大きくわけて4点ほど影響がございます。
 まず入試の関係ですけれども、本日時点で残すところ国公立大学の後期試験と、あと一部の私立大学の後期日程が残っているところでして、各大学におきましては感染予防の実施ですとか、あるいは感染している学生の受検の停止といった措置を呼びかけた結果、今のところ特段影響があったとは聞いておりません。
 2点目の卒業式の関係ですけれども、今週の木曜日12日から25日にかけて各大学において卒業式が行われる予定でした。私どもが把握している中では静岡産業大学、浜松学院大学、順天堂大学の3大学におきまして式典ですとか、あるいは卒業証書の授与を全て中止しております。そのほかの大学におきましても、規模の縮小でありますとか、あるいは保護者等の出席を遠慮していただくといった措置を講じておりまして、感染防止に努めているところです。
 3点目の海外との交流、留学生等の関係ですけれども、感染が報告されました1月下旬以降、各大学では中国との交流につきましては、順次留学ですとか、あるいは研究のための出張等の禁止の措置を講じております。また中国から来られております留学生につきましては、帰国等の自粛をお願いするとともに、やむを得ずお帰りになる場合には再入国が非常に厳しくなる状況を説明しております。また感染が拡大しまして、海外との交流イベントといったものは全て3月以降中止となっております。最近ではゼミ合宿ですとか、あるいは春休みにかけて個人の旅行で海外を訪れる学生もおりますので、そういった旅行についても自粛するよう通知を出している大学もあります。
 4点目の就職活動ですけれども、3月1日が民間企業の説明会が解禁される日でして、リクナビですとかマイナビといった大規模な合同説明会が軒並み中止となっております。学生が企業の情報をなかなか得にくい状況になっておりまして、就職活動のスケジュールが後ろ倒しになるんじゃないかと懸念しております。各大学におきましては、学生の相談に対応しておりまして、企業の情報をホームページ等で積極的に入手するように指導していただいています。
 全体としましては、実質的には春休み期間中で臨時休業の措置を講じているところはありませんけれども、今後4月の新入生をちゃんと迎えられるかが今最大の懸念としてありますので、県といたしましても引き続き情報収集に努めまして必要な状況を各大学に対して提供していきたいと考えております。

○杉本委員
 きょうから中国と韓国に関して入国制限が行われるということで、日本に駆け込みで戻るというニュースがありましたが、海外に行っている日本人の留学生に対しては早目に戻るなりの対応をとられたと理解してよろしいですか。

○室伏大学課長
 本日から中国と韓国に関しては、入国制限が行われているところでして、中国に関しては比較的早い段階から各大学とも行き来を中断するといった対応をとっておりますのであまり影響はないと思います。韓国に関しては若干唐突なところもありまして、県大、文芸大では一部交換留学生が3月から前倒しで行っている方もいまして、既に行っている方について今後どうするか大学内で検討しております。また4月以降に行かれる方もおりますので、どういう取り扱いをするのか各大学で今検討していただいております。

○杉本委員
 いずれにしても、各大学と連絡を密にとって御対応いただきたいと思います。

 次に、県内の公立幼稚園、小学校、中学校、高等学校が一斉休校となっておりますが、私立に関してもどのように把握されて御対応いただいたかお伺いしたいと思います

○大石私学振興課長
 私立学校の休校状況ですけれども、今回国から自主休校を要請された対象校89校のうち85校において自主休校を行っております。残りの4校のうち2校についてはもともと3月の授業予定がなく、残りの2校が授業を継続している状況です。
 内訳としましては、小学校4校と中学校27校につきましては全校が自主休業を実施、高等学校につきましては44校中授業予定のなかった1校を除く43校が自主休業を実施、高等課程を置く専修学校につきましては14校中11校が自主休校し2校が授業を継続、1校が授業の予定がなかったという状況になっております。

○杉本委員
 そうしましたら、高等課程を置く専修学校の2校が継続していらっしゃるということですね、わかりました。

 先日、休校になると非常勤講師は収入がなくなるというテレビ番組での報道がありました。私立学校には部活などの指導で非正規雇用の方が多くいると思います。私立学校はそれぞれの法人で考え方がありますのでどのように対応されているかわかりませんが、非正規雇用の方の対応は把握されていますでしょうか。

○大石私学振興課長
 各私立学校のいわゆる非正規雇用の方々の人数等の詳細については把握しておりませんけれども、例えば授業の準備ですとか、あるいは年度末の成績処理や児童生徒の家庭学習の支援など、授業以外の業務を行うことにより引き続き休校中においても任用することが考えられます。国からは学校の運営状況等を踏まえながら適切な対応をお願いしたいと示されていることから、各学校に対して随時情報提供を行っています。
 5番委員御指摘のとおり、部活動に従事する方も数多く在籍しておりますので、収入面での課題があることは県としましても認識しております。国は今回の自主休校に対する新たな対策をまた打つとの報道もされていることから、国の動向を注視して適切に対応していきたいと考えております。

○杉本委員
 これからどのように収束を迎えるか、必ず終わると思っておりますけれども、学校のサイクルの中で卒業だったり、入学だったり、家族としては子供が新しい門出を迎える大変喜ばしい時期であるはずなのに新型コロナウイルスのことで自粛だったり、中止になることは大変残念ではありますが、ある程度収束したらまた一気に動き出すと思いますので、そのときには十分対応できるように準備していただきたいと思います。

 次に、観光業に対する影響を具体的にお伺いしたいと思います。
 一昨日県内では49万人の宿泊キャンセルが出たとの報道がありまして、2月の上旬には9万人で、私の地元の浜松市では半分の宿泊キャンセルが出たということで、1週間に10万人ずつふえて50万人近くなったと思いますけれども、県観光協会が集計したということで追加資料もいただきました。現段階での対応、または各観光協会等からの要望等を具体的に教えていただきたいと思います。

○川口観光政策課長
 観光産業への影響ですけれども、本日お配りした追加の説明資料12ページの2に主な意見として記載していますが、49万人という数字は大変大きいので深刻に受けとめています。
 主な意見にも書いていますが、2月7日の段階では国内からの中国客の問い合わせが増加しました。また売り上げを懸念して収束のめどが立ち次第誘客をお願いしたいであるとか、今後の売り上げを懸念する以前に緊急措置をお願いしたい、素早い救済をお願いしたいという要望がありました。今は事業の継続とか雇用の維持といった問題が各宿泊事業者、各観光施設、地元の取引がある小売業者だとか飲食事業者など地域経済に大きな影響が出ていると承知しています。

○杉本委員
 先ほど教育の関係で申し上げましたけれども、ある程度収束しましたら抑えられたものが一気に吹き出して大きな観光事業になると思いますので、それに向けた準備を進めていただきたいと思います。

 次に、オリパラへの影響です。
 東京2020オリンピック・パラリンピック開催に関しましては、IOCやJOCの報道が気になるところですが、3月12日にギリシャで採火式があって、その後日本に運ばれてきて3月26日から福島で聖火リレーが始まると聞いております。本県は6月になりますが、影響は何か出ておりますでしょうか。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 東京2020オリンピックの聖火リレーにつきましては、グランドスタート等が今月から始まることになっておりまして規模を縮小して実施するという報道も出ておりますが、3月4日に大会組織委員会から東京2020オリンピック聖火リレー実施における新型コロナウイルス感染症対策の基本的な考え方、基本方針等が示されております。聖火ランナーや観客、運営にかかわるスタッフなどに感染症が広がらないための適切かつ必要な対応をしながら実施するとした上で、個別の聖火リレーの実施形態については実施する各都道府県での感染状況を踏まえて検討するとしております。また具体的な実施方法につきましては、大会組織委員会が都道府県やパートナー企業各社と相談をしながらセレブレーション会場への観客の入場制限、沿道への観客への協力につきまして遅くとも実施日の1週間前までに決定する方針が出ております。
 本県の聖火リレー実施日は、先ほど5番委員がおっしゃったとおり今から3カ月後の6月24日から26日となっておりますことから、現時点における本県でのオリンピック聖火リレーの影響はありませんけれども、引き続き大会組織委員会と連携を密にして新型コロナウイルスの感染状況及び具体的な対応について情報収集をしていきたいと考えております。

○杉本委員
 よくわかりました。
 聖火ランナーの選出においてもいろんな人選がされておりますので、静岡県では聖火ランナーがトーチを持つ姿を必ずや見たいなと思います。

 ただ、4月10日に伊豆ベロドロームでトラックレースのテストイベントがありますが、4月といいますともう1カ月後ですので、現段階でどのように判断されているかお聞かせください。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 4月10日から12日にかけましてトラックレースのテストイベントが予定されております。テストイベントは大会組織委員会が主催するものでして、主として競技運営及び大会運営のテストとなり原則無観客で行う方針になります。トラックレースのテストイベント以外にロードレース、マウンテンバイクのテストイベントを行っておりまして、大会組織委員会は無観客で行うとのことでしたが、県としては観戦勧奨やいろいろなテストをしたいということで誘客化を図ったところでございます。ただ今回の新型コロナウイルスの感染拡大の防止の観点から無観客で実施したいと考えています。
 テストイベントを実施するかどうかにつきましては、大会組織委員会も今後の状況、それから政府の対策等を踏まえながら柔軟に対応していくと聞いておりますので、情報連携を密にしながら本県の対応を考えていきます。

○杉本委員
 わかりました。
 組織委員会の判断ということですので、準備だけは整えていただきたいと思っております。

○中田委員長
 ここでしばらく休憩いたします。
 再開は午後1時30分といたします。

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