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委員会会議録

質問文書

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令和4年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:06/27/2022
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 分割質問方式でよろしくお願いします。
 閉塞感漂うこのコロナ禍で、文化観光、スポーツはむしろ欠くことはできない中で、関係する方々がより活動しやすくするために前向きな委員会の質問を私自身もしていきたいと思います。よろしくお願いします。
 初めに、今定例会に提出されております議案第86号、補正予算について伺います。
 この中のスポーツ・文化観光部の関連で、持続可能な観光推進事業費助成が計上されております。事業概要は文化観光委員会説明資料の2ページにも示されておりますが、交通事業者が県内の地域と連携して行う誘客・周遊促進の取組支援、また持続可能な観光商品の創出に向けた先導的なモデルを開発と示されておりますが、もう少し具体的な内容と規模について伺いたいと思います。
 あわせて、今定例会の我が会派の代表質問で、こうした事業とかしずおか元気旅の時期延長をしていただきましたが、どうしても大手の旅行会社が対象になって県内の中小規模の旅行代理店等が恩恵になかなかあずかれない、非常にまだまだ苦労が大きいということで、再質問の答弁の中で旅行スタイルの変化に対応したマイクロツーリズムやワーケーションなど新たな需要の創出を図るとともに、歴史文化やスポーツ、食文化等本県ならではの観光資源を磨き上げ、魅力ある観光商品の開発を促進すると京極スポーツ・文化観光部長からございましたが、これが連動していくと非常に大きな事業になっていくだろうなと期待しつつも、やはりきめの細かい対応が求められます。
 こうした再質問に対する答弁の具体的な対策について、お考えを伺いたいと思います。

○山田観光政策課長
 今回提出しております補正予算について説明申し上げます。
 まず、持続可能な観光の先導モデルの開発についてですけれども、地域における観光関係事業者の取りまとめ役であります県内の3つの地域連携DMOが中心となり、ジオパークとかお茶とか浜名湖といった地域資源を生かしながら、さらに昨今の原油価格とか物価高騰等の社会情勢にも中長期的に対応できるように環境負荷が低くて地域の社会、文化にも配慮し地域経済の活性化にも貢献できるサステーナブルツーリズムのモデルツアーを企画、実施して旅行商品化のノウハウの蓄積を図っていくとともに、その成果を県内事業者全体に波及させていく事業でございます。
 また、そういった事業を展開することにより新たな観光商品が開発されること、またこの3DMO以外でもその成果を共有することによって新しい観光商品が生まれてくることが望まれておりますので、そうした事業を実施していきたいと6月補正予算を提出させていただいております。

○京極スポーツ・文化観光部長
 本会議で再質問はなかったんですけれども、私から答弁させていただいた関係でお答えいたします。
 観光につきましては、まずは観光需要の回復が第一に大切ですので、今、元気旅で推進しているところであります。それプラス、アフターコロナに向けまして観光産業の質の向上といいますか新しいトレンドが出てきていますので、そういったものに対応したこれからの観光産業の復活も考えなきゃいけないと考えております。
 それにつきましては、観光客の意識もSDGsに対する関心ですとかコロナを経験したアウトドアに対する志向が強まるといった形で変わっておりますので、それに対応した新しい観光商品を開発していく取組を進めたいと思っています。
 具体的な例としましては、1つは今年やっていますけど歴史文化観光みたいな、地域の歴史や文化に焦点を当ててそこを巡っていくものもありますし、食文化――ガストロノミーツーリズムという名前をつけておりますけれども、地域の食を堪能する食文化観光もこれから恐らくトレンドが高まってくると思います。それからアウトドア志向も多分これから非常に需要が高まってくると思います。
 そういったいろんなトレンドをよく考え、新しい観光地がそこに対応できるようなツアー造成等に取り組んでまいりたいと考えております。

○早川委員
 ありがとうございます。
 私の質問もちょっと曖昧な表現で申し訳なかったんですが、補正予算について内容は分かりました。

 あと、どんなタイムスケジュールで今後展開して、具体的な商品開発、また先進的なモデルももう少し詳しく教えていただければと思います。
 今、京極スポーツ・文化観光部長に答えていただいた内容のようなものと捉えていいのかどうか、確認を含めて伺いたいと思います。

 あと、これからのウイズコロナ、アフターコロナに向けての観光政策について京極部長から御答弁頂きありがとうございました。
 時代がどんどん変わって、特にこのコロナ禍で団体旅行から個人旅行に、また新たな地域の発見をするような旅行が注目されておりますが、先ほどお話ししたように地元の中小旅行代理店等の皆さんが潤っていくことを踏まえると、商品開発も地域の旅行代理店さんなどの意見、実際に地場産業や農家さんを紹介するとか地域の魅力を再発見するようなことを一緒になって開発していただくといいと思いますので、そのあたりのお考えがありましたらもう一度伺いたいと思います。

○山田観光政策課長
 補正予算で計上しております事業の今後のスケジュールでございますけれども、補正予算をお認め頂いた後には、3DMOと打合せをして8月から12月程度にかけてモデルツアーを実際に中身を詰めながら実施してまいります。その成果を年明けに取りまとめるとともに、県内事業者への報告の機会を設けて成果の情報共有を図っていくことになっております。
 また、中身につきましては環境負荷の低減を図ることでございますので、例えばツアーの中で公共交通機関とかサイクリングといった環境負荷の低いメニューを入れるとか、私どもがこれから進めていく観光のテーマでございます地域をよく理解していただくとか、文化や自然文化等への理解を深めるもの、あるいはSDGsに対する旅行者の関心に応えられるようなものについてツアーの中に盛り込んで企画していこうと考えております。
 また、DMOが中心になっておりますので、この事業の実施に当たりましては当然その地域の関係者の中に旅行業を営む方も入っております。そういった事業者の皆さん、あるいはプロの方々から地域の本当のよさやそれを現実的なプランにするにはどうしたらいいのかといった意見もよく聞きまして事業を推進していきたいと考えております。

○早川委員
 ありがとうございました。
 ぜひ、地域の魅力が再発見される取組になることを期待いたします。あわせて参加される方がSDGsとか持続可能な観光に自分たちも参加しているんだと分かるような――ちょっと私の考えでは及ばないんですが――ポイントだとか学習しながら参加できる形にしていただければと思いますので、ぜひ協議の場でそのような意見も加えていただきたいと思います。

 では、次の質問に移ります。
 スポーツ振興、特にパラスポーツの振興について先ほど3番委員から協議会の内容について伺っていただき、あわせて説明資料にも協議会の役割が書かれています。
 パラリンピックもそうですけれども、どうしてもパラスポーツは身体障害の方が注目され、知的障害の方、また精神障害を持っていらっしゃる方々、全ての人にとってスポーツはとても大事で、その垣根をなくすために健康福祉部から文化観光部、またスポーツと名がついた部に移行していることはとても大事だと思うんです。
 全ての障害のある方についてもう一度、スポーツ振興をどのように進めていくのか伺いたいと思います。

 またあわせて、私も地元で知的障害の方のスペシャルオリンピックスに参加して、参加される方々がスポーツを通じて非常に生き生きとする姿を見てほんとに、特に学齢期を過ぎ大人になってからこうした社会参加をすることが大事だと実感しておりますが、実際に参加するに当たっての移動手段ですとか、親御さんとかと一緒でないと参加できない方も中にはいらっしゃったり、重篤の障害のために公共交通機関を使いにくいことがあったりします。
 そのような環境整備の課題と対策について、お考えがあれば伺いたいと思います。

 もう1つスポーツの関係で、サイクルスポーツのメッカになっていこうということで、富士市もレバンテフジを誘致することによってサイクリングの聖地の中でもこの富士がという思いで市を挙げてまちづくりに取り組んでいます。
 そのイベントに参加したときに関係者から、日本ではふだんの移動手段としては使われてるんだけども、スポーツと考えたときにヘルメットをちゃんと着用していない方が多いと。御自分で競技に参加する方は積極的につけているんですが、通学等で見かけると何か工事現場のヘルメットかなと思うような子供たちにとってあまりかぶりたくないようなスタイルです。ある地域では高校生と共同で自分たちがかぶりたいヘルメットを考えてみようという取組をすることによって非常に着用率が高まっているというお話も伺いました。
 ヘルメットの着用はとても重要だと思うんですが、教育委員会と共同でかぶりたいヘルメットの開発というか提案をする取組もぜひしていただきたいと思いますが、この点についてお考えを伺いたいと思います。

○大村スポーツ振興課長
 パラスポーツ推進協議会の役割ですが、令和4年4月12日に県障害者スポーツ協会から知事宛てに、障害者スポーツのさらなる振興のための要望書を頂いたところです。内容は東京2020パラリンピック大会等に参加したパラアスリートの意見を取り入れたもので、県のスポーツ推進計画が目指す方向と同一のものでした。そこでパラアスリートの皆様をはじめパラスポーツ、パラアスリートの関係の方々と協働して具体的な推進策を考えようとするものです。
 まず今年度は、具体的な推進策を取りまとめていくことが協議会の目下の役割ではないかと考えております。また県では、中間取りまとめの段階でもできることから取り組んでいきたいと考えております。
 続きまして、パラスポーツの振興に当たりましては知的障害、精神障害をお持ちの方も他の障害をお持ちの方と区別することなく一緒に取り組んでいきたいと考えております。静岡県障害者スポーツ大会――わかふじスポーツ大会におきましても陸上やバレーボールなど全17種目のうち知的障害の方は13種目、精神障害の方は10種目参加できるようになっております。
 
 最後に7番委員から御指摘がございました障害をお持ちの方の移動手段の確保につきましては、先月開催したパラスポーツ推進協議会でも御意見を頂いたところでございます。
 このため、駐車場の確保とか施設のユニバーサルデザインの導入などをはじめ移動に付き添うボランティアの確保など、希望するときに快適にスポーツに取り組める環境の整備についても協議会の中で検討を進めていきたいと考えております。

○大石スポーツ政策課長
 ヘルメットの関係でお答えします。
 本県におきましては、県民に安全に自転車を利用してもらうために自転車で通学する小中学生については自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の中で既に義務化を行ってございます。
 私の個人的な感想ですけれども、通学以外でもお子様方がヘルメットをかぶっていることが最近非常に多うございます。だんだんかぶることへの抵抗が薄れてきたのかなと感じております。
 これに関しては、この条例を所管するくらし・環境部と連携しテレビ、ラジオ、新聞等による広報とか各学校のホームルーム等を活用した取組を行ってございます。
 それから、サイクルスポーツの聖地創造会議を私どもで持っておりまして、その中の裾野拡大・安全部会では教育委員会とくらし・環境部も入ってヘルメットの着用について専門家と共にいろいろ議論している最中でございます。
 また、新たな情報といたしましては、道路交通法が今後改正されるということで、令和4年4月から全ての自転車利用者に対する乗車用のヘルメットの着用が努力義務となりました。この辺も踏まえサイクルスポーツの聖地創造会議の部会でまた議論を深めて、どういったものがよいのか考えていきたいと思っております。
 そのほか、自転車活用推進計画でも具体的な措置としてヘルメットの着用も記載してございます。それから着用についての啓発は一昨年度つくらせていただいた自転車通勤に関するビデオでも呼びかけております。いろいろな方法を使って、ヘルメットをかぶるのが格好いいという文化が根づくように頑張っていきたいと思います。

○早川委員
 ありがとうございました。
 パラスポーツの推進について協議会の役割は十分分かりました。
 また、わかふじスポーツ大会は参加する選手の皆さんから時々お話を伺ったり、練習の様子とかも動画で撮って教えてもらったりしています。すごく生き生きとして、目標を持って自分で体をうまく動かすことが体力づくりやストレス発散、友達づくりに非常に効果があるとよく分かります。ただ参加される方々は限定されているところもありますので、こうした大会だけでなくて広く身近なところから始められる取組をぜひお願いしたいと思います。
 そして、環境整備についても十分御協議頂いているということですので、特に特別支援学校を卒業された成人でなかなか参加できない方々の声もしっかり受けとめていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
 自転車乗車時のヘルメット着用について、御答弁丁寧にありがとうございました。着用に向けての義務化ですとか、特に学生さんが通学についてかぶらなくてはいけないところは徹底していただいておりますが、それは決まりだからっていう部分があります。着用しなければいけないって分かっていれば大人になっても着用するはずなんですが、着用するのはやはり抵抗があるという声もあります。自転車は競技だけでなくてふだんの生活にもつながっている部分もありますので、引き続き関係機関等も含めて、かぶりたいヘルメット、またヘルメットをきちんと着用しようという運動を起こしていただきたいと思います。以上いずれも要望です。

 最後に、演劇アカデミーについて、説明資料12ページにこれまでの取組と実際に参加されたお子さんの言葉があり、非常に効果があると実感できます。もう一度、これまでの取組と評価について伺います。

 あと、人材育成にとどまらず演劇鑑賞は、本会議でも以前お話をしましたけれども、幅広く展開していく必要があると思います。
 実際、スポーツ・文化観光部の取組の中で子どもが文化と出会う機会創出事業で演劇事業が示されておりますが、果たしてこれが全県下の子供たちに行き渡るのだろうかという疑問もあります。
 特に、いろんな芸術部門がある中で演劇は発声もそうですし、ストーリーとか創造性など五感を使って表現することも含めて非常に効果があるとされております。
 前に、イギリスで子育てをされているブレイディみかこさんが「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の中で、イギリスで演劇が定着して文化祭等で発表するとどういう効果があるか出ておりまして、本当にそのとおりだと私も納得しました。
 この事業はとっても大事で、人材育成にとどまらず幅広く展開していく必要があると思いますが、今後の展開について伺います。

 あわせて、親子・障害児向け講座・演劇で、ワークショップなど特別な支援が必要な子供向けの演劇作品の創作とか公演も新規事業として考えていらっしゃるということなので、この内容についても伺いたいと思います。

○小澤文化政策課長
 まず、演劇アカデミーの取組と評価でございますけれども、昨年度第一期生は30人の応募に対して16人が合格し修了は15名でございました。説明資料12ページにございますとおり御本人自身の声も、自分の価値観が変わったとか尊敬できる仲間ができたと御本人自身にとって効果があり、また保護者の方にも、受講した生徒さんたちの成長が見られたと評価を頂いています。
 今年度も、第二期生が6月5日に入校式を行い6月8日から本格的な活動を開始しております。1年間の成果の発表会を3月に静岡芸術劇場で行う予定となっておりますので、そちらを楽しみにしております。

 続いて、幅広い人材育成の関係でございます。
 SPACでは小学生から高校生を対象に幅広い人材育成、教育普及事業として演劇アカデミーのほか中高生鑑賞事業、あるいはシアタースクール、スパカンファン―プラス、SPACこども大会などを展開しております。その中でSPAC演劇アカデミーについては世界で活躍できる演劇人を育成することを目指しておりまして、人材育成事業の中でも最も専門性が高いものとして位置づけております。
 そのほか、中学生あるいは高校生全体に対する取組として高校の国語の授業にSPACの俳優が臨時の講師として入り教科書を戯曲化して授業を行うなど、学校の授業に演劇を取り入れる取組を展開して学校教育との連携も進めております。
 このような形で、SPACを活用した人材育成事業は演劇アカデミーといった高度に専門的なものから多くの生徒さんたちを対象としたものまで幅広く舞台芸術に触れる機会を提供しております。 今後も、このような取組を積極的に展開してまいりたいと考えております。

 続いて、親子・障害者向け講座・演劇につきましては、SPACに委託して現在募集をかけているところでございます。親子向け、未就学児を対象とした公演を県内各地で展開すること、あるいは障害児向け講座として県内の特別支援学校などにSPACの俳優が出向いて公演を行う形で事業を展開する予定となっております。

○早川委員
 ありがとうございます。
 静岡県にはSPACというすばらしい演劇集団がいらっしゃいます。宮城監督になって特に県民に還元できるように、子供たちに小さなうちから本物の芸術を知ってもらおうと様々な取組をしていただいているのは承知しておりますし、私も実際その現場に行って子供たちが実感しているという手応えも感じております。一部の生徒さんに限らず、多くの方にSPACの持っている技術を還元して広がっていく取組になることを期待して質問を終わります。以上です

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