• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中沢 公彦 議員
質疑・質問日:03/10/2020
会派名:自民改革会議


○中沢(公)委員
 一括質問方式で1問。
 今定例会におきまして、私が会派の宮沢正美県議が県立中央図書館の施設整備について質問しております。文化・観光部におきましては文化力の拠点ということで、平成28年に文化力の拠点基本計画案が取りまとめられ、その後この計画の中に図書館が組み込まれていく形となりました。現在の予算の上程状況を見ますと、文化・観光部からではなく教育委員会から県立中央図書館の施設整備の予算として地質調査等が計上される結果になりました。
 この問題は、知事が暴言、失言を放った1つのきっかけの事業でして、我々県会議員は反対する人間は議員の資格がないとまで言われた事案です。このことはゆゆしき問題で道義的責任はどうなのかという思いもありますが、それはさておき、このときに説明不足という形で当局側の非を認めましたが、私から言わせると文化・観光部の皆さんははしごを外されて気の毒だなあという思いがあります。はしごを外された事案が4月からはなくなっちゃうわけですね、課ごとなくなっちゃうわけです。ここでお尋ねしますが、いろいろ不透明というか曖昧というか、よくわからないところがあるので整理したいと思います。
 まず、宮沢正美県議の議場での質問においては、県立中央図書館の施設整備なので当然教育委員会として教育部長が答弁されているわけですけれども、その中で文化力の拠点構想を前提に検討してきたものでありますが、図書館単独整備となりましても目指すべき姿を変える大きな要因はないものと考え、基本的に現在の基本構想、基本計画案を踏まえて整備に取り組んでいくこととしておりますと言っています。図書館のことを言っているのか文化力の拠点の基本計画案のことを言っているのかよくわからない。文化力の拠点の基本計画案に対して、現在の基本構想、基本計画案を踏まえて整備に取り組んでいきますというのはあなたが言うことじゃないでしょ、文化・観光部が言うことじゃないんですかっていう話になるわけですよね。この辺に関する部長の解釈をまずお聞かせください。

○植田文化・観光部長
 今回、県立中央図書館を先行整備しますが、文化・観光部として図書館については今までずっと文化力の拠点として検討してきておりました。その要素は生かしていただきたいということで、よりよい図書館になるように教育委員会と協力しながら文化力の拠点のいいところを取り入れていっていただくよう、我々としては取り組んでまいりたいと考えております。

○中沢(公)委員
 そういうことじゃなくて、基本構想、基本計画案を踏まえてというのは、図書館の基本構想、基本計画だと思っていますか。それとも文化力の拠点の基本構想、基本計画案のことを教育部長が答弁したと思っていますかという解釈を聞いているんです。

○植田文化・観光部長
 もちろん図書館のことですが、ただ全部かと言われるとその中には文化力の拠点というもっと大きなところが入っておりますので明確に区分はできませんが、基本的には図書館の部分と考えております。

○中沢(公)委員
 やっぱりそこははっきりするべきだと思うんですね。行政の得意わざは縦割り行政ですから、いろいろな事案があったときに、それはここの部署ではありません、ここの課の話ですから我々に言われても困りますと平気で縦割り行政をひけらかすわけです。そういう意味では自分たちに都合が悪いことは縦割り行政のせいにするんですけれども、こういう曖昧な部分は横断的にやりますというのは御都合主義な気がします。明らかに文化力の拠点ではなくて図書館の施設整備であることが統一見解としてないとおかしいと思いますけれども、それはどう思いますか。

○植田文化・観光部長
 そういった意味では図書館になります。

○中沢(公)委員
 図書館をつくることに関して、我々自民改革会議も早い段階での実現を目指しているわけですけれども、そういった中で文化力の拠点が今後どういう位置づけになるかお伺いしたいと思いますが、文化観光委員会説明資料14ページからは文化力の拠点という言葉は一切消えてなくなったわけです。かわりに東静岡駅南北が一体となった文化とスポーツの殿堂の形成に向け、静岡市と協議、協働し南北公有地の連携による云々と書いてあります。文化とスポーツの殿堂とはもともとメーンタイトルの文化力の拠点に対するサブタイトルだったはずなんですが、いつの間にかメーンタイトルがなくなってサブタイトルだけが単独で歩く話になっているのは非常に違和感があります。
 文化力の拠点という文言とは使わなくなるという解釈でいいですか。

○高須文化力の拠点推進課長
 先ほど植田文化・観光部長から答弁がございましたように、図書館については文化力の拠点の要素を生かしていく話があります。文化力の拠点につきまして今回白紙といたしましたのは、あくまでも図書館以外の機能でして、基本構想であるとか基本計画案を尊重していくことを考えております。

○中沢(公)委員
 さらに掘り下げて具体的なことを伺いたいと思いますが、説明資料1ページに令和2年度の組織改正の概要が出ておりまして組織が改編されますが、今答弁された内容を所管する課がどこに置かれるのか、例えば東静岡周辺地区整備担当として企画政策課があるんですけれども、これは東静岡周辺地区整備担当で文化力の拠点担当じゃないんですか。そういうことを聞いているんです。

○高須文化力の拠点推進課長
 そもそもの話になりますけれども、平成26年度に策定いたしました“ふじのくに”の文化力を活かした地域づくり基本構想では、第1章において、東静岡から日本平、三保松原に至るこの地域のまちづくりについて記載されております。第2章において、東静岡駅周辺地区のまちづくりについて記載されておりまして、第3章において文化力の拠点についてどのような機能を入れていくのか、どんなコンセプトで行うのか規定しています。
 今回組織改正がありまして、東静岡周辺地区整備担当が企画政策課になりますけれども、我々が基本構想で考えておりました第2章の部分――東静岡駅周辺のまちづくりを担当するということで、この中に文化力の拠点の要素が入ってくるのかなと思っております。

○中沢(公)委員
 文化力の拠点という言葉を使うのか、文化力の拠点という今まで考えてきたことの要素を取り入れるのか、どっちなんですか。

○高須文化力の拠点推進課長
 現在のところ、基本構想であるとか基本計画案を尊重していく立場です。具体的に今後どういう形でやっていくかについては議会の皆様と御相談させていただきながら進めさせていただければと思います。

○中沢(公)委員
 いずれにしましても、我々県議会としても今後文化力の拠点という文言を使うのか使わないのかはっきりしていただきたいと思います。新年度に向けて図書館の整備に関する議論の後、第2期整備ができるのかできないのかは別として、有名無実化されたとしても検討材料として残ると思います。そういうことを踏まえたときに、これからその議論をしていくときに文化力の拠点という言葉が使われる前提なのか、使われない前提なのかはっきりしないとお互いの思惑がばらばらのまま議論するわけにいかないと思います。
 要望として言っておきますが、文化力の拠点という言葉を使うのか使わないのか早急にはっきりと明示していただきたい。あわせて文化力の拠点基本計画案の中に文化力の拠点全体と調整して設定する文化力の拠点との連携エリアを想定していると。さまざまな施設設備計画の中に文化力の拠点が中心となった文言が出てきます。文化力の拠点を残すなら残したとして、基本計画案自体見直さないといけないと思いますし、もっと言うなら文化力の拠点という言葉自体使わなくなるんだったら別の言葉に置きかえなければいけない話になりますから、早急に基本計画案の見直しとか中身の精査をやっていただきたいと思いますが、それをやる部署は残るんですか。

○高須文化力の拠点推進課長
 文化力の拠点も含めまして東静岡駅周辺地区整備を担当するのが、今回の組織改正の企画政策課になると思います。こちらで今後の2期整備に向けて、あるいは南北の公有地の活用に向けて検討していく中で、そういったことについても整備が必要かと思います。

○中沢(公)委員
 最後にしますが、今の文化力の拠点が今後どうなるかは非常に重要な観点だと思っています。我々議会としても是々非々でやっている二元代表制の一翼を担っているわけですから、そういう意味ではいいものはいい、悪いものは悪いというめり張りをつけたこの事業が典型例だと思います。そこら辺を曖昧にされては我々としては大変扱いづらい案件になります。何が起こるかというと、今後また事情の理解にそごを来したときに、また議会と当局の考えが違うという場面も訪れないとも限りませんからそこはしっかりしてください。
 あとは皆さんに1つだけ言っておきますが、昨年の台風、豪雨災害、今回の新型コロナウイルス等々で文化・観光部のそれぞれの部署の皆さんは大変御苦労されていると思うんですね。幾つか例を挙げると、災害復興救助法にのっとってふっこう割という宿泊施設の補助サービスが国からおりてきましたが、実は我が県のみならずほかのふっこう割を支給されている都道府県に現場を見ながら意見を聞くと、非常に使いづらい、もしくは抜本的な効果がない。ふっこう割そのものは北海道の災害のときに使われたのが初めだと思いますが、当初からそういう案件が出ていたのであれば、使いづらくて実効性が低いと思われることを国にやらせておくのもいかがなものかという話になりますから、国に違うだろうと言わなきゃいけない状況があるならば我々県議会を上手に利用していただいて、ふっこう割事業に何の問題があってどうなったら良くなるか構築していいただきたいと思います。
 また、空港についても、インバウンドの就航がほぼ皆無という状況の中で、これから復活させるのも大変な御苦労があろうかと思います。いつごろ再開できるのか、また再開してすぐに搭乗者が戻ってくるのかも不透明な中で、これまで富士山静岡空港が本当に努力して地方空港の雄としての名をつくってきた以上なんとか挽回したいと思いますし、先般県の関係者、富士山静岡空港株式会社の関係者の皆さんと一緒に就航に向けたいわゆる航空会社へのアプローチも、9月議会で私が言わせていただいたとおり皆さんと一緒に取り組んできました。そういった夢と未来と希望が見えてきたやさきの新型コロナウイルスですから大変残念に思いますが、これにめげることなく空港関係者の皆さん、今後の空港復活に向けての奮起をお願いしたいと思います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp