本会議会議録
質問文書
令和5年12月定例会建設委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 川崎 和子 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 12/14/2023 |
![]() | 会派名: | ふじのくに県民クラブ |
○川崎委員
それでは分割質問方式で2問お願いします。
まず、建設委員会説明資料10ページの第160号議案土木工事の請負契約についてでございます。
まず、3点お聞きしたいと思います。
工事の概要は盛土工延長968.8メートルでございますが、議決後の工事期間と盛土の土の確保のめどは立っているのかどうかお伺いします。
2点目です。磐田市の計画では、令和8年度までにレベルツーに対応した防潮堤10.3キロメートルを整備する計画でございますが、今回工事の整備において、全体の進捗はどのようになるのかお伺いします。
3点目、整備に関する課題等が現在あるかどうかお伺いします。
○杉山河川海岸整備課長
まず初めに、竜洋工区本体施工その2の工事期間は今議会の御議決をもって本契約いたします。
工期は令和8年3月23日としてございます。
次に、盛土材については磐田市が全量を確保しております。
一方、インフレスライドによりCSGの母材となる土砂が高騰したことから、その品質を確保する公共残土の活用を図るよう現在土木事務所と農林事務所、磐田市等の関係者から成る調整会議を設置し、コスト縮減を図っているところです。
次に、本工事実施による全体の進捗についてであります。
磐田市沿岸域全体の約10.3キロメートルのうち、県が受託する約2.2キロメートル区間については、現在計画どおり進捗しております。
今回、契約する本体その2を加え、磐田市が目標とする令和8年度末の完成に変更はないと伺っております。
次に、整備に関する課題についてであります。
労務費及び資材単価等の高騰が引き続き見込まれることから、受発注者、磐田市からなるコスト管理会議を定期的に開催し、現場の創意工夫等によりコスト縮減に努めてまいります。
○川崎委員
御答弁ありがとうございました。
労務費と資材単価は、建設の中では大変大きな課題だと認識しております。
ただ、先ほどもありましたように、公共残土の縮減を少しでも頑張っていただきたいと要望します。
次に移ります。
説明資料50ページ流域治水の推進について3点質問します。
1点目、令和4年度の台風15号、令和5年度の台風2号を踏まえ水災害対策プラン策定対象を10流域に、また被害の大きかった流域を加えた15流域を重点対策流域としてプランの策定見直しを行っていると理解しております。
9月議会におきましても、12月までに策定見直しを行うとの御説明がありましたが、この15流域の現時点の進捗状況をまずお伺いします。
また、特に太田川流域の仿僧川、今ノ浦川、敷地川、天竜川流域の一雲済川についても個別にお聞かせください。
2点目でございます。
プランの取組を進める上で、協議会と幹事会があるとお聞きしているのですが、主要な構成メンバーと見直したプランにおいて期待される役割等をお伺いしたいと思います。
最後の3点目でございます。
プランを実効性のあるものにするためには、見直した内容を含め来年6月の出水期前までに周辺自治会や住民への情報発信を行っていく必要があると思いますが、住民への周知についてお伺いしたいと思います。
○山田河川企画課長
1つ目の水災害プランの15流域の進捗状況ですけれども、流域治水協議会を適宜開催して、策定と見直しを進めてきております。
15流域で21地区ありますけれども、12月末時点で1流域と7地区が完成見込みとなっております。
12月末までに完成させるとお話しましたけれども、今年度の台風の影響や水災害対策プランの策定と見直しに当たっては、氾濫シミュレーションのモデル構築等に時間を要し、12月中の策定の見直しが難しい状況でございます。
引き続き関係機関と調整協議を進めておりまして、対策メニューの取りまとめはおおむね完了している状況でございます。これをシミュレーションに入れて効果検証をした上で、計画策定につなげる形で作業を進めていきたいと思います。
仿僧川流域の今ノ浦川、敷地川、一雲済川でございますけれども、仿僧川と今ノ浦川は、氾濫解析モデルが完了しており、関係市と対策メニューの協議を行い効果検証を進めている状況です。
一雲済川と敷地川は現在氾濫モデルを作成中で、並行して対策メニューの検討を行っています。
続きまして、2つ目の協議会と幹事会の主要構成メンバーですけれども、協議会は、県は本庁の課長、出先事務所の所長などが、市町は部長等がメンバーとなっております。
幹事会は、県は本庁の班長、出先事務所の課長、市町は課長がメンバーとなっている状況でございます。
期待される役割として、プラン策定後は協議会や幹事会を年1回以上開催します。幹事会は対策実施等のフォローアップを行い計画どおり進捗が図られているか随時確認し、協議会はプランの見直しなど大局的な協議を行います。
プランの着実な推進により、早期の浸水被害軽減効果の発現を目指していきます。
3つ目の住民への周知方法でございますけれども、策定した水災害対策プランにつきましては、各土木事務所、関係市町のホームページに公表し広く一般への周知を図っていきたいと考えています。
周辺の自治会や住民への情報発信につきましては、関係市町の意向を確認した上で必要に応じて説明会を開くなど、適宜対応していきたいと考えています。
なお、磐田市につきましては、プラン内容の地元周知を希望するとのお話も受けていますので、袋井土木事務所と磐田市が今後対応していくと聞いております。
浸水被害の軽減のためには流域住民が水災害を自分事として考えていくことが重要であります。
先ほどの水災害対策アクションプランでもありましたように、各市町で防災体制強化等の講習会を年に1回開いておりますので、住民にもしっかり情報が伝わるように周知に努めていきたいと考えています。
○川崎委員
御答弁ありがとうございました。
場所によっては対策メニューの策定に入っているところもあるのかなと思うのですが、プラン策定までが流域治水のある程度のスケジュールかなと思います。今年の台風2号も6月の初旬に起きており、このプラン策定は出水期前までがある程度のめどになるべきなのかなと思います。各地区の状態もあると思いますが、遅くても今年度中に策定できるのが1つのめどと思うのですが確認させてください。
それから、協議会や幹事会に地元職員も入っているので安心したところですが、実効性があるものにするには、住民の協力がとても必要だと思うんですね。先ほどのプラン策定時期もそうなんですが、出水期前に周知する必要があることと、やはり実際地域によってプランって変わってくると思います。住民と協力して、いわゆる役割を市町は決めていかなくてはいけないと思うのですが、プランの変更や見直しについて、もう一度質問します。
○阿部委員長
各流域でプランや完成する時期も違うので整理して答えてもらいたいのと、地域住民に説明をする中で住民意見が出てきた場合、それを変更する余地があるかという趣旨に基づいて、答弁願います。
○山田河川企画課長
1つ目のプラン策定の見通しでございます。
12月末までの策定が難しいとお話しましたが、県としては協議会の進捗状況を見ますと、何とか年度内にはできるような話も聞いております。次期の出水期前までには策定して周知することは重要だと思っていますので、そこに向けて取り組んでいきたいと思っています。
あと、プランが決まった後に住民から御提案があった場合の対応につきましては、全国的に住民にやっていただきたい対策は行政が出す情報をどう受け取って、どう行動してほしいかを自助として住民に求めていくことになりますが、住民からこんなことやってほしい、こういったアイデアがあるという御提案は、住民と一緒になって新しいメニューとして加えていきたいと思います。まず住民と行政が同じ目標をしっかり見て水災害に対応できる取組を進めていきたいと思います。
○川崎委員
ありがとうございました。
大変だと思いますが、今年度末ぐらいまでに水災害対策プランを市町と一緒に進めていただきたいと思います。
最後のところを整理していただきましたけれど首長もこの流域治水をいろいろなところで言ってるんですね。
ただ、ちょっとやる気があるのかなと思うところもありました。今のお話を聞きまして住民の役割も明確化される中で、実効性ある流域治水を進めていただきたいと思います。
○阿部委員長
ここでしばらく休憩とします。
再開は13時15分とします。
( 休 憩 )
○阿部委員長
休憩前に引き続いて委員会を再開します。
質疑等を継続します。
発言願います。
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