ここから本文です。
委員会会議録
委員会補足文書
令和４年９月定例会建設委員会
| 所管事項等の報告 【 当局側説明 】 発言日： 10/05/2022 会派名： |
○太田交通基盤部長
交通基盤部関係の所管事項のうち、遠州灘海浜公園（篠原地区）の基本計画策定につきまして、建設委員会説明資料により御説明申し上げます。
説明資料の85ページを御覧ください。
今回、公園の施設配置計画及び野球場の規模、構造ごとに概算事業費や維持管理費、経済波及効果等を算出いたしました。また８月下旬から９月中旬にかけて、野球場の照明がアカウミガメの子亀に与える影響について調査を実施いたしました。今回の結果を踏まえ、県民や県議会の皆様の御意見を伺いながら年内に１案への絞り込みを進めてまいります。
なお、引き続き概算事業費等の算出結果やアカウミガメの調査結果の詳細につきまして、都市局長から説明させていただきます。御審査のほどよろしくお願いいたします。
○飯田都市局長
都市局長の飯田でございます。よろしくお願いいたします。
概算事業費等の算出及び環境影響予測調査につきまして、お手元の配付資料により御説明申し上げます。
まず、建設委員会説明資料別冊（集中調査）資料１−１野球場の概算事業費等を御覧ください。
野球場のタイプ別の概算事業費、年間維持管理費、年間経済波及効果等を一覧表にまとめたものであります。
上段が草薙球場相当の2.2万人、下段が愛鷹球場相当の1.3万人であります。野球場のスタンド構造は、タイプＡ、Ｃについては内外野スタンドがコンクリート構造、タイプＢ、Ｄについては内野スタンドがコンクリート構造、外野スタンドが盛土構造、そして、タイプＸ、Ｙについてはドーム構造となっております。規模、構造の異なる６つのタイプにつきまして、概算事業費を算出いたしました。算出方法につきましては、盛岡南公園野球場やＺＯＺＯマリンスタジアム、札幌ドームを参考に、面積比率あるいは建設当時からの物価上昇率等を考慮して算出しております。その結果、最小は下段にあります1.3万人の盛土構造のタイプＤで80億円、最大が上段にあります2.2万人のドーム型のタイプＸで370億円となっております。
続きまして、年間維持管理費についてです。
草薙球場や愛鷹球場等の実績を基に、年間の維持管理費を算出し、それに30年に一度の大規模な修繕費を年間に割り戻したものを足し合わせた結果、年間で１億円から５億円となっております。
続きまして、年間球場利用者数についてです。
浜松市営球場の利用実績を参考に、まずタイプＣ、Ｄの７万人という利用者数を算出いたしました。これにプロ野球の年１回の開催を見込んだのがタイプＡ、Ｂの９万人です。さらにドーム構造につきましては年１回、２日間で４万人規模の大規模イベントを想定し加えております。
続きまして、年間直接消費額についてです。
この金額は、本野球場を利用する方が県内において消費する金額を算出したものでございます。年間球場利用者が県内で消費する交通費、宿泊費、飲食費、お土産代及び入場料、施設利用料等を合計したものが年間直接消費額になります。
続きまして、年間経済波及効果についてです。
年間直接消費額を静岡県産業連関表に入れて算出いたしました。
タイプＡ、Ｂでは６億円、タイプＸでは21億円となり、またタイプＣ、Ｄでは３億円、タイプＹでは18億円となりました。
次に、資料１−２公園全体の概算事業費等を御覧ください。
公園のプラン別に概算事業費、年間維持管理費、年間経済波及効果等を一覧表にまとめたものであります。
プラン１がボールパークを核とするスポーツの拠点公園、プラン２が木々と水辺に囲まれた自然・スポーツ公園、プラン３がみんなが楽しめる健康・スポーツ公園というコンセプトに基づいて施設を配置したものであります。これに野球場の規模、構造が異なる６つのタイプを当てはめ、野球場を含む公園全体について概算事業費等を整理いたしました。野球場以外の施設の概算事業費につきましては、導入施設の類似事例等を参考に算出しております。その結果、最小はプラン３の野球場タイプＤの220億円、最大はプラン１及び２の野球場タイプＸの520億円となりました。
また、年間維持管理費につきましても類似事例を参考に算出しており、年間直接消費額、経済波及効果につきましては、前述の野球場の算出方法と同様の手法にて算出しております。
次に、資料１−３公園の概算事業費等（内訳）を御覧ください。
公園全体の概算事業費につきましては、各プラン共通の施設と、コンセプトに基づく各プラン特有の施設に分類し整理したものです。各プランの特徴が分かるようになっております。
プラン１はサブ球場や打撃練習場等が、プラン２は池や木漏れ日の森が、プラン３は子供広場や健康増進拠点がそれぞれのコンセプトを踏まえた特徴的な施設となっております。
続きまして、資料２遠州灘海浜公園（篠原地区）環境影響予測調査を御覧ください。
まず初めに、調査概要についてです。
ふ化後のアカウミガメの子亀は光に誘引される習性があるため、野球場の照明が子亀の動向に与える影響が懸念されております。
そこで、今回野球場の照明による上空光が子亀の動向にどのような影響を与えるのか調査を実施いたしました。調査日は表にございますとおり、第１回調査として新月の８月27日付近の３日間と、第２回調査として満月の９月10日付近の３日間の計６日間です。
次に、調査方法についてです。
２−１ページ右上段の図のとおり、横100メートル縦50メートルの調査範囲の中央に子亀を放し、左下段の横断図にありますように、野球場の照明を想定した模擬照明を防潮堤と防風林の間に置き、この照明をつけた場合とつけない場合について子亀はどのように移動するか、ハンディータイプのＧＰＳなどで追跡しました。模擬照明の設置状況は右下段の写真のとおりです。
次に、調査結果についてです。
２−２ページを御覧ください。
上段が新月、下段が満月の結果です。それぞれに対して右の写真にありますように、照明のある場合とない場合で調査を行いました。左の図は調査範囲の中央に子亀を放し、最終的に到達した位置を示したものです。また２−３、２−４ページは放した子亀が移動した軌跡を示したものです。これらの結果を見ますと、子亀の動向には模擬照明や既存の市街地の明かりなどが複合的に影響しているようであり、野球場の模擬照明による影響は顕著には確認できませんでした。今後専門家の先生方の御意見を伺いながら評価を行ってまいります。
最後に、２−５ページになります。
野球場の模擬照明の再現性について確認したものです。照明の明るさは輝度というもので表現されます。輝度を測定した際の結果を添付しておりますが、上から草薙球場でのプロ野球開催時、その下がＺＯＺＯマリンスタジアムでのプロ野球開催時、そして一番下が今回の調査で使いました模擬照明となっております。いずれも輝度が2.0から0.5となっており、明るさの分布はおおむね再現できていたと考えております。
配付資料に関する説明は以上であります。御審査のほどよろしくお願いいたします。
○飯田委員長
以上で当局側の説明が終わりました。
ここで参考人の方に入室していただくため休憩します。
再開は午前11時とします。
（ 休 憩 ）
お問い合わせ
〒420-8601 静岡県静岡市葵区追手町9番6号 電話番号(県庁案内)：054-221-2455
Copyright © Shizuoka Prefecture. All Rights Reserved.