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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:和田 篤夫 議員
質疑・質問日:02/21/2022
会派名:自民改革会議


○和田委員
 一問一答方式でお願いします。
 今、特別補佐官のお話が出ましたが、私が議員になったときに地域外交の補佐官はやっぱり東郷さんだったと思うんです。そのとき報酬が幾らか聞いていなかったんですが、10年以上同じ人が地域外交の補佐官をやっておられるその理由をお聞かせ願いたいと思います。

○栗田地域外交課長
 5番委員御指摘のとおり、東郷補佐官につきましては2011年――平成23年度から対外関係担当の補佐官として委嘱しております。報酬につきましては、月額60万円で委嘱当初から変わらない月額報酬となっております。
 継続して委嘱している理由ですが、東郷補佐官につきましては、在オランダ大使を最後に外務省を退官し、それまでの外交官としての経歴、外務省退官後における国内外の大学で教鞭を執るといった職務経験や見識に基づいて、県の地域外交施策への助言指導を得るために対外関係担当の補佐官に委嘱しております。
 具体的には、地域外交基本方針を策定して地域外交を行っておりますが、当初の方針作成の段階から御助言を頂いております。基本方針はこれまで3回改定を行いましたが、その方針改定の際の助言、また毎年度方針に基づく重点国・地域との交流方針の決定をしておりますが、そういった際の御助言等を頂いております。

○和田委員
 同じ人に継続して静岡県の地域外交に関する助言を頂くことは本当にいいのかどうか検討する時期に来ているんじゃないかと思います。
 県民の意識もどんどん変わっている。中国や韓国に対する意識はどんどん変わっている。それでも変えないのは補佐官の御意見があるのか、一度決めたら変わらないのか、その辺は分かりませんけれども、同じ人にずっとお願いすることが本当にいいのかどうか検討願いたいと思います。

 次の質問です。
 これは資料にあるわけじゃないんですが、公契約条例、私はこの条例の当初から関わっておりました。昨年12月に取組方針が公表され、県は良好な市場の形成に向けて実効性のある取組を進めることになりましたが、現在の進捗状況と今後の具体的な進め方についてお伺いします。

○内田会計支援課長
 公契約に係る県の取組の進捗状況についてですけれども、県では良質な市場の形成に向け、取組方針に基づき社会情勢の変化に的確に対応する優良な事業者を応援すること、また従事者の労働環境を適正にすることで公共サービスの質の維持向上を実現する取組を進めているところであります。
 1点目の社会情勢の変化に的確に対応する頑張る事業者を応援するための取組としては、県における事業者の選定に当たり、技術力や企画力に加え事業者の社会的取組を評価項目としていくことを取組方針に掲載しております。
 具体的には、評価対象の候補となる県や国の認証制度などの社会的取組を一覧にするなど、職員が共有しやすい手法を検討し、来年度の早い時期に全庁で情報共有の上、一覧を活用し評価できるようにしていきたいと考えております。
 2点目の公契約に関わる従事者の労働環境の整備のための取組としては、入札参加資格登録申請時及び県との契約時に事業者から労働関係法令等を遵守する旨の誓約書を提出してもらうこととしております。この取組を進めていくために、事務処理を具体的に示した事務取扱要領を令和4年4月1日施行として策定し周知しているところでございます。4月以降、この要領に基づき取組を進めていくつもりでおります。

○和田委員
 分かりました。
 次の質問に行きます。
 総務委員会説明資料16ページ、美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生総合戦略の評価ということで大きな簿冊も頂いており、この大きな簿冊にもっと詳しく書いてあるんですが、評価概要ということで、資料1、2、参考1、2、これを見れば大体評価が分かるということで書かれておるんでしょうが、ちょっと確認しますがこの評価書は総合戦略の2021年度の段階の進捗状況を評価する――総合戦略ですから恐らく総合政策課がこのペーパーを作ったと思いますけれども、それでよろしいですか。

○杉山総合政策課長
 ただいま5番委員が御説明なさった内容のとおりであります。

○和田委員
 であれば、まず伺います。
 総合戦略の評価概要ですので、私は最初に本年度のいろんな事業の評価についてはこの段階でこういう評価だから次年度以降はこのようにしますよと書かれておると思って資料1を見たら、最初に県の人口減少の現状というペーパーがありまして、そこには人口推移、人口動態が書いてあります。人口減少は避けられないという認識をお持ちの人がほとんどだと思いますけれども、先ほどの説明を聞いたときに、総合戦略に今後のことを考える前提となる人口動向について記述しておりますと御説明されたと思うんですが、ここには合計特殊出生率のことは何も書いていないんです。人口の動向をいろいろ書くのであれば、いわゆる社会移動、それから特殊出生率も併せてこういう問題があると書くのが普通じゃないかと思ったんですが、ここにはなぜか移住・定住のことも書いてあるんです。出生率が何も書かれていないのは何か理由があるんでしょうか、お聞きします。

○杉山総合政策課長
 総合戦略につきましては、令和2年3月に策定いたしました。その策定した際から少しひもとかせていただきますが、策定した際にはまず長期人口ビジョンを策定し、その上で必要な総合戦略をつくっていった。そういったものが令和2年3月に策定した内容です。
 長期人口ビジョンの中では、出生率のことあるいは社会移動のことを踏まえて国立社会保障・人口問題研究所の人口推計を参考に、今後の静岡県の人口減少の試算を行っております。したがいまして、今回の総合戦略評価につきましても、まずは人口減少の現状についてお示しする意図で、資料1として添付させていただいたところであります。
 出生率についての記述がないということでございますが、これらにつきましては長期人口ビジョンの中でも十分触れられているところですが、長期人口ビジョンを策定したその後の状況変化として大きなものが今回ここでお示ししております人口動態、コロナ禍による人の流れであり、大きなトピックスとしてこういったものを載せさせていただきました。

○和田委員
 人口動態が大きく変わったと言っていますが、一番大きな原因はコロナじゃないんですか。県が努力したから人口動態が抑えられていると理解されているんですか。

○杉山総合政策課長
 人口動態の動きにつきましては、先ほどの御答弁でも申し上げたとおり国において分析がなされております。それによると東京圏への人口集中のリスクが再認識されたことやテレワークなどの新しい働き方が広く認知されたことなどが要因だと言われております。したがって県の施策でこういった大きな変革がもたらされたというのは少し言い過ぎかもしれません。
 私どもが考えておりますのは、こういった変革の機会を捉えて、これをコロナという一過性にとどめることなく継続的に今後の本県への人口流入につなげていくことが重要であると考えており、今回の総合戦略評価におきましてもそういった視点で対応について盛り込ませていただいたところでございます。

○和田委員
 人口動態、ようやっと静岡県から動く人が減ったと。これはコロナだろうが何だろうがいいことなんでしょうけれども、出生率も相変わらず上がらない。この人口動態だって最初のペーパーには移住者の相談件数も増えたし人も増えたと言っておりますが、この6年間をトータルしても7,000人に満たないんです。2019年に静岡県から動いた人が7,000人以上いるわけです。移住・定住はどんなに頑張ったって6年間もやって7,000人にも満たない。そこと人口動態の話を一緒にする。さらに言えば、深刻なのは特殊出生率が上がらない。その影響のほうが物すごく大きい。そこを止めなくて移住・定住ばっかり一生懸命やっても、静岡県の人口が増えることはあり得ないと思うんですけれども、いかがですか。

○杉山総合政策課長
 5番委員御指摘のとおり、移住対策だけで静岡県の転出超過を止める、あるいは人口減少を止めることは不可能であります。総合戦略におきましても、人口減少対策としてもともと安全な地域をつくることに加えて雇用の創出、あるいは結婚、出産や子育ての希望をかなえるような地域にするといった5つの戦略に基づいてこれまでの取組を進め、今回の評価で課題があれば改善していくスタンスで臨んでいるところです。
 今回、この資料1で人口減少の状況として移住に関する情報を載せたわけでございますが、これしかやらないと受け止められたとしたら、それは大変申し訳なく思っております。

○和田委員
 なぜこういうことを聞くかというと、総合戦略の評価の最初のペーパーですよね。最初のペーパーにそういう細かい数字、成果が上がったことをPRするのは結構ですが、全体像を書かなくてわざわざ書いてあるのは総合政策課としてどうかなと思ったから聞きました。

○河原崎委員長
 では、ここでしばらく休憩します。
[14:29]
( 休 憩 )
[14:37]
○河原崎委員長
 休憩前に引き続き、委員会を再開します。
 では、質疑等を継続いたします。

○和田委員
 引き続き質問させてもらいます。
 同じ項目で17ページ目に評価結果及び評価方針等(別冊資料2参照)という表が載っております。
 その評価自体を見ますと、成果を測る指標が51.9%、進捗を測る指標が59.1%でいずれも順調に推移と書いてあるんですが、この順調に推移あるいは進捗ということ、本当に今の現段階で順調にいっているのか疑問が残るんですけれども、御所見を頂きたいと思います。

○杉山総合政策課長
 総合戦略におけるKPIの評価については、総合計画の評価同様に、成果を測る指標については目標値以上やAやBなど5段階で評価し、進捗を測る指標については二重丸や丸など3段階で評価しております。
 順調に推移している指標であるB以上や丸以上の指標の割合ということで、今回ここに記載させていただきました。
 5番委員の御説明のとおり成果を測る指標が51.9%、進捗を測る指標が59.1%という状況でございます。
 ここでの表記は、繰り返しになりますが順調に進捗している、推移している指標の割合を示したものでございます。

○和田委員
 別冊資料2を見ると、この広いペーパーの真ん中に目指すべき方向性が書いてあります。
 これを見ると、地震・津波による犠牲者数の最少化は、確かに最少化されて推移として上がっている。
 ところが、県民所得も人口の社会増減率も合計特殊出生率も地域の絆や支え合いの仕組みが形成されていると感じている人の割合も、いずれもずっと下がっているんです。
 そういうことを見ると、いくらこの指標の数が多くても、こういう指標だよと書くだけで評価が終わった感じを受けるんですけれども、現実的にこの数年の推移は下がっていることと、順調に推移している項目はこれだけありますよということの関連が理解できないんですが、御説明頂きたいと思います。

○杉山総合政策課長
 総合戦略におきましては、安全・安心な県土づくりをはじめ雇用創出、結婚、出産、子育ての希望をかなえるなど5つの戦略ごとに目指すべき方向性を示しております。
 5番委員御指摘のとおり、1つの方向性を除き4つの方向性について、足元の状況では横ばいあるいは下降傾向を示しております。
 総合戦略の策定に当たっては、計画で示す目指すべき方向性の下、約400のKPIを設定しております。
 この目指すべき方向性を良好な状態にするためには、一義的にはこれらのKPIの達成に向け全力で対応することが重要と考えております。
 下降傾向を示していることと指標との関係については、本年度の評価においてKPIがC以下や基準値以下の指標が全体で50指標、コロナで影響のあった指標を除いても27指標あり、計画の進捗として決して楽観できない、さらなる努力や改善が必要な状況であると考えております。
 こうしたことから、総合戦略では毎年度のPDCAサイクルを徹底し、また外部評価や御意見なども承りながら指標の目標達成に向けて継続的な施策の改善を図る姿勢で臨んでおります。

○和田委員
 順調に進んでいることを県がいくら言っても、次年度以降の施策にそれが反映できないんじゃないですか。
 順調なところはそのままやればいいけど、そうではなくてうまくいっていないところをどうするかを分析しなければ意味がないと思うんです。
 さらに確認させてもらうと、これ以降に5つの戦略がございますよね。各部にまたがるものもあれば、またがらないものもある。
 それらについて、総合政策課が県としてどうしようかをまとめたのが次の今後の取組方針だと思うんですけれども、例えば戦略1命を守り、日本一安全・安心な県土を築くの評価と課題を見てください。白丸が6つありますよね。これはどこに評価が書いてあるんですか。全て最後の語尾は何々が必要としか書いていないじゃないですか。
 何百もの指標をチェックして、戦略1であれば指標が幾つあるんですかね。該当する指標をチェックして評価した結果こういうことだったからこういう問題点がありますよ、それを改善するために今後の取組はこうしますよというのが普通は書かれてしかるべきだと思うんですが、そうじゃなくてただ何々が必要と分析した結果を書いてあるだけで評価を書いてあるわけじゃないと思うんですけれども、いかがですか。

○杉山総合政策課長
 総合戦略の評価につきましては、事前に御送付した緑色の冊子が全てを網羅した全体版であり、説明資料にはその概要版を掲載しております。
 今、5番委員が御指摘の今後の取組方針という資料のうち評価と課題欄に課題のみが記載されているじゃないかとの御指摘であります。
 もちろん緑色の冊子本体のほうには、PDCAサイクルを徹底する観点から各施策における取組状況や指標の評価、課題、今後の取組方針、改善という形でPDCAに従って網羅的に記載しております。
 今回の 概要資料は、課題だけを抜き出したことによって前後の文脈が分かりにくくなっていることが要因ではなかろうかと思います。

○和田委員
 こんな厚い資料を1日や2日で見て全部理解しろというのは無理な話です。
 だからこそ皆さんは私どもに概要をわざわざ作っていただいてこれはありがたい話です。
 でも、概要を見てもどこが問題点なのかはっきり言って全然分からない。だから質問させてもらっているんです。
 こちらの戦略も全部見れば、確かに書いてあります。Plan、Do、Checkと書いてありますよ。それらをまとめて示すのが評価概要書じゃないのかと言いたいんです。全部見なきゃ分かんないというんだったら、急に委員会で質問しろといったってそれは無理な話です。だからもう少し分かりやすく文章を作ってくださいというお願いです。
 内容までは全部チェックできないし、ほかの部にもまたがることがたくさん書いてあります。でも少なくとも総合政策課としては、全体としてこういう問題がありますよ、県としてはこういう方向でいくから、ほかの部や課でチェックした後でも、このためにはこちらをちょっと押さえてよ、この方向でいくからというのが総合政策課の仕事だと思うんです。
 そこが書かれていないからよく分からないということを言わせてもらって質問を終わります。

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