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委員会会議録

質問文書

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令和4年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:諸田 洋之 議員
質疑・質問日:10/05/2022
会派名:無所属


○諸田委員
 一問一答方式でお願いします。
 先ほど、海に入ってからの動きが分からないというお話でしたけれども、海に一旦行ったけれども何らかの理由で戻ってきてしまう。戻ってきて死んでしまう事例なんかもあるのでしょうか。

○亀崎参考人
 あります。それで波で打ち上がる個体もありますね。基本的には、要するに静岡の遠州灘でふ化した亀はうまく黒潮に乗らないと駄目なんですね。だから黒潮に乗る率が結構影響を与えると思うんです。その後も黒潮にうまく乗って、それでバハマ、カリフォルニア、カリフォルニア半島沖が餌が一番あってそこで成長することが分かっていますので、要するに黒潮に乗れないということは、その生育海域にうまくたどり着けないことを意味してよろしくないんじゃないかなと思っていますね。

○諸田委員
 ありがとうございます。人工的にふ化させてから放流するまで、時間的なものはどれぐらいのスタンスでやるのが通常なのか。放流するまで時間を調節できるものなのか。そこら辺お知りでしたらちょっと教えていただけますか。

○亀崎参考人
 それは難しいですね。それはやっている人の技量が少し関係しますし、いろいろあるんですけれども、まず亀が脱出したら急に動きが激しくなり、先ほど言いましたように大体20時間から40時間続くんですけれども、それを通常発泡スチロールの箱とかいろんな暗い箱に入れるんですけれども、起こした中途半端な段階で海に放流してもよろしくない状態になるんでしょうね。それをコントロールできる人はなかなかいないだろうね。だから僕でも何か砂に埋もれた状態でと思うんですけれども、フレンジが起こったりしますので、これはなかなか難しいですね。だから本来だったらば脱出したときに海に帰してやるのが望ましいんですよね。日本というか世界各地でいろいろと初期の頃は産卵層を移動するデロケーションも大分行われたんですけれども、そういう方法はそろそろやめようというのが世界の機運ですね。だから、もうあまりやっていても効果がなかったのが事実だと思います。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 先ほども少しお聞きしたんですけれども、いろんな考え方があって、自然にふ化させるのが一番いいという考え方もあれば、しっかりと保護してあげてふ化したものをしっかり帰すのがいいんだという考え方もある。亀崎参考人はどちらかというと、自然のほうがいいというお立場かもしれません。それで相良の調査を亀崎参考人が自然のほうでやったと。片やサンクチュアリエヌピーオーは、しっかりと保護しふ化させて帰す方法をやっているそうなんですけれども、そう考えると先ほど亀崎参考人が言われたように、20時間から40時間の間であれば、時間的な調整をすることによって、光の影響が少なくなった時間帯とかまたは球場を使っていないときに海に帰してあげることもできるんじゃないかと思ったんですけれども、そこら辺可能かどうか。また、サンクチュアリエヌピーオーの方にも聞いてみなければいけないと思いますけれども、亀崎参考人のお考えをお聞かせください。

○亀崎参考人
 サンクチュアリエヌピーオーがもし問題があるとするならば地理的に、つまり70キロメートルぐらいの距離の間の卵を1か所に集めているという話と、それから時間的に、要するにウミガメがふ化する時刻じゃないのにもかかわらず放流しているという話なんですね。そういうことをどうすりゃ解決するかは難しいですね。僕もここの海岸でいろいろ調査したんですけれども、陸のほうがずっと明るいんですよね、浜松市のほうが。ですから、特に新月の夜なんかは、あの状態だったらああいう方法を取らざるを得ないなとは思うんです。ただ浜松市より東の方向は暗いところもそこそこありますので、そこはもうほっておいてもいいんじゃないかという考えも持っています。それから時間です。いつ頃がいいのかというと、彼らは夜中だったら寄ってきちゃうからよくないとか言われるんですけれども、それも本当かどうか検証しなきゃいけません。いろいろと問題があると思います。ただ我々がちゃんと直視しなきゃいけないことは、そういうことをやってきてもう数十年たつんです。サンクチュアリエヌピーオーの場合はもう40年近くも同じようなことをやられているわけですけれども、そういうことをやってきて増えていないことはちょっと問題かなと僕は思っています。アカウミガメが成熟する年齢は20歳ぐらいから60歳ぐらいまでにかけてなんですけれども、これからその効果が出てくるんじゃないかと思っています。

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