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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年決算特別委員会文教警察分科会 質疑・質問
質疑・質問者:沢田 智文 議員
質疑・質問日:10/28/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○沢田委員
 分割質問方式にて大きく4点伺います。
 平成30年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書5ページのイ警察組織基盤の強化のうち、(エ)警察学校初任科教育及び指導体制の強化についてです。
県教委から出向中の警察学校副校長の専門的知見を生かした高度な指導を生かすため、指導統括課を新設し初任科教育及び教官の指導体制を強化したとされています。
そこで、指導統括課の体制や運用、また新設した効果と教職員の指導能力向上に対する取り組み状況について伺います。

○手老警務部参事兼警務課長
 まず、指導統括課の体制についてでありますが、県教育委員会から出向している警察学校副校長の下は警察官の課長及び係長からなってございます。運用及び効果につきましては、指導統括課では初任科生の全体を掌握するとともに学級担任を務める教職員を統括し、効果的な警察官の育成に向けた指導、助言や教職員全体の連絡調整などを行い、統一した指導方針に基づきまして的確かつ効果的な教育訓練に寄与しております。
指導能力向上対策でございますけれども、学生の育成につきまして教育の専門的知識を持つ教育主事の副校長が、各種の会議等で教職員に対し教育的見地による情報や資料を提供していただき教育訓練に必要とされる知識の共有化を図っております。こうした知識をもとに、授業では各教職員が一方的に学生に説明するだけではなく学生のアウトプットの機会を意図的にふやすなど授業力の向上に取り組んでいます。

○沢田委員
 ありがとうございます。
実体を生かした制度となるよう今後もお願いします。

 次に、説明書の8ページの(16)被疑者取調べ監督制度の実施についてです。
平成30年度県下全取り調べ件数について、外部からの視認を32,413回と多く実施し、また不適正な取り調べを未然に防ぐため警察署等を巡回指導し警察官の意識向上を図ったとあります。
そこで、不適正な取り調べにつながるおそれのある行為とはどのようなものか。また平成30年度に実施した視認の結果、不適正な取り調べにつながるおそれの行為があったのか。あった場合はその件数と内容について伺います。

あと、巡回指導の具体的内容と制度の浸透度合いについての認識について伺います。

○北澤総務部参事官兼総務課長
 被疑者取調べ監督制度についてお答え申し上げます。
 1点目の不適正な取調べにつながるおそれがある行為につきましては、客観的で外見上明白な行為として規定されているものがございまして、1つ目がやむを得ない場合を除き身体に接触すること。2つ目として直接または間接に有形力を行使すること。3つ目として殊さらに不安を覚えさせ、または困惑させるような言動をすること。4つ目として一定の姿勢又は動作をとるよう不当に要求すること。5つ目として便宜を供与し、又は供与することを申し出、若しくは約束すること。6つ目として人の尊厳を著しく害するような言動をすること。この6類型が国家公安委員会規則であり被疑者取調べ適正化のための監督に関する規則で定められています。

 2つ目の視認によって発覚した不適正な取り調べにつながる行為の発見の有無でございますけれども、平成30年度中、取り調べ室外部から視認よって発覚した不適正な取り調べにつながる行為はございませんでした。
 3つ目の各部署への具体的な指導内容と本制度の浸透度合いの認識ですけれども、各部署への指導内容等につきましては業務指導や巡回指導を通じて捜査員に対し不適正な取り調べにつながるおそれのある行為の具体的な事例の紹介、未然防止のための措置の指導、また各部署で監督を行う立場の者に対しましては、取り調べの把握、確認の要領、不適正が疑われる取り調べを認めた場合の措置について指導しております。
 本制度の浸透度合いにつきましては、全所属を対象とするミニテストを行い、あるいは各所属へ赴いた際に捜査員に直接応問をするなどして確認をとっておりますけれども、おおむね浸透しているものと認識をしております。

○沢田委員
 ありがとうございます。
このような事案が発生すると不信感につながると思われます。県警の努力によって強行犯罪認知件数が減ってきており信頼される県警になっていると思いますので、継続した取り組みを期待いたします。

 次に、説明書14ページの子供、女性安全対策の推進の中のエスピーくん安心メールによる情報提供についてです。
先ほど説明がありましたが、犯罪被害の未然防止と自主防犯活動の推進を図るために保護者や防犯ボランティア等に対してエスピーくん安心メールによる情報提供を推進しており、平成30年度には2,157件の情報を発信したとされています。
そこで、情報提供のよい効果、またその事例についてどのようなものがあったのか伺います。

○水嶋人身安全対策課長
 エスピーくん安心メールによる情報提供の効果と具体的な事例についてお答えをいたします。
 エスピーくん安心メールは、子供や女性を対象とした不審者情報のほか検挙・解決情報、防犯対策や犯罪の発生状況等を配信しており、昨年末では約41,000人、今年に入りましては9月末現在で約46,000人の県民の方々が登録しています。その効果として、登録者から「ニュースにならない身近で発生している不審者情報を知ることができる」、「情報を得ることで防犯意識が醸成され、未然防止のための心構えができ家族にも注意喚起できる」、「自らが見聞きした不審者情報を警察に提供できる」と好意的な意見が多数寄せられています。
 具体的な事例としては、メールで送られてきた行為者の特徴に似ている者がいるという通報に基づきまして現場に移動したところ、行為者を速やかに特定でき指導、警告した事例がございます。
また、声かけ事案が連続発生していたために学校やボランティア団体とメールを介して情報共有いたしまして、見守り活動を強化したことによって発生を抑止することができた具体的な事例がございます。
県警察といたしましては、今後も不審者情報の周知や防犯意識醸成のための積極的な情報発信と登録者の拡大に努めてまいりたいと考えております。

○沢田委員
 ありがとうございます。
子供たちが登下校のときに署の方たちがパトカーで巡回を強化してくれる姿を教育現場で何度も見させてもらいました。また不審者等による器物破損で交番の職員が学校にすぐ来て対応してくれて、教育現場は本当に心強く感謝しております。今後とも安全対策を推進していただくよう要望いたします。

 最後に、説明書26ページの(7)特殊詐欺事件捜査の推進について、現場設定を中心とした取り締まり活動を推進した結果、平成30年度の特殊詐欺検挙件数が前年比42件増加したと先ほどの本部長からも説明がありました。
そこで、42件増加したことの背景と特殊詐欺については中心人物を摘発することが重要と思いますので、その取り組み状況について伺います。

○源波刑事部参事官兼生活安全部参事官
 活動検挙効果の出た背景等でございます。
 通称スピーディー――正式には特殊詐欺現場設定専門班という取り締まり捜査部門の活動が大きいと考えておりますが、この活動状況につきましては犯行現場での捜査指揮や捜査支援のほか平素における各警察署の捜査能力向上の指導を任務として活動しております。
 本県における平成30年度中の特殊詐欺事件で69人を検挙し、このうちスピーディーにより36人を現場検挙しており、検挙人数のおよそ52%を占めております。こういった効果が結びついているものと認識しています。
 中枢被疑者の検挙に向けた取り組み状況につきましては、現場検挙した被疑者の徹底した取り調べや綿密な犯行ツールの解析などの突き上げ調査を徹底しており、本年4月には東京都内の犯行アジトを割り出し首魁兼掛け子を被疑者検挙に結びつけるなどしております。
 今後も中枢被疑者の検挙に向けた取り組みを強力に推進してまいる所存です。

○沢田委員
 説明ありがとうございます。
スピーディーについては効果的だということで、今後とも適正な配置について御検討いただきたいと思います。
 それから、やはり弱い立場を対象にした詐欺はとても許すことができません。未然防止と検挙数の増加を期待して私からの質問を終わります。

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