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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年度決算特別委員会厚生分科会 質疑・質問
質疑・質問者:江間 治人 議員
質疑・質問日:10/29/2019
会派名:自民改革会議


○江間委員
 それでは、2項目を分割質問方式でお願いします。
 まず、平成30年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書の152ページから154ページにかけてですが、(7)の生活困窮者へのひきこもり対策についてお伺いしたいと思います。
 ア、イ、ウの3つの事業について件数等も出ているわけですけれども、県内のひきこもりの実態についてお伺いしたいと思います。
 全国では約80万人と言われていますが、80万人の生活困窮者のひきこもりなのか、それ以外の方も含めてなのかその実態と、ひきこもりの言葉の定義はあるんでしょうか。学校の不登校で言うと何日以上学校に来ない人とかがありましたけれども、カウントするに当たってひきこもりの定義があれば教えてほしいと思います。

 2つ目がこの実態を踏まえた件数です。
例えば、イのひきこもり対策居場所運営事業利用者が昨年度よりも9人ふえていますが、成果があったと言える数なのかどうか。その前と比べると増加数は大分少なく、前年度は100人以上ふえているとのことですので、評価を教えていただければと思います。

 3つ目です。
ひきこもりサポーターは165人養成とありますけれども、既にサポーターの支援が始まっているのであれば、具体的にどのような支援をしたのか、3点について教えていただきたいと思います。

○福原精神保健福祉室長
 まず、ひきこもりの定義でございます。
おおむね6カ月以上みずからの意思によって引きこもっていらっしゃる方となっており、たまにコンビニに行く、ほとんど人としゃべらないで暮らしていらっしゃる方も含んでおります。
静岡県の人数ですけれども、全国で大人のひきこもりが今年度61万3000人、平成27年に内閣府が調査した折に39歳未満の方が54万1000人とのことで、これを静岡県に置きかえると3万2000人程度いらっしゃるんじゃないかと把握しております。

サポーターの養成についてでございますが、養成した市町、NPO、社会福祉協議会などで実際に今相談に乗っていらっしゃる方なので、相談の知識を生かしてもらい、例えば生活困窮の相談に来たときに、ひきこもりの方も関連する8050問題もございますので、そういったところで活躍していただいている状況でございます。

 居場所の人数の評価でございますが、ひきこもりの方は何かの理由がございましてみずから人とのかかわりを断ってございまして、家族以外の方と接することがございません。自分の家から一歩出ていくのは難しいところがございますので、いかに居場所につなげていくのかがひきこもり対策の根幹になります。事業は進んできており新しく引きこもる方もいらっしゃいますが、そこからさらに就労や復学に結びついていく方の出入りもございますので、5カ所で頑張っています。

○江間委員
 今、39歳以下で54万人の全国調査が平成27年にあったと伺いましたが、それ以上の年齢の方を含めると本県に三、四万人以上いらっしゃるとの理解でよろしいのでしょうか。今お答えいただいたのが生活困窮者のみならずと理解させていただいていいかお伺いします。

○福原精神保健福祉室長
 生活困窮者以外も含めて引きこもっている状態にある方の人数でございます。

○江間委員
 ひきこもりサポーターが養成されて、社協や地域と連携するとの答弁でしたけれども、引きこもっている方を居場所にどう連れてくるか。それだけじゃないと思いますが、引きこもっている方の地域の調査といったものは個人情報等もあるかもしれませんが、どのように取り組んでいらっしゃるのか教えていただきたいと思います。

○福原精神保健福祉室長
 ひきこもりの方の把握でございますが、10番委員がおっしゃるとおり把握が難しいです。プライバシーの問題などございますが、今年度は市町の民生委員に御協力いただきまして、民生委員がひきこもりを把握していらっしゃるかのアンケート調査を市町と一緒にやっておるところでございます。

○江間委員
 ありがとうございます。
全体数を把握すること以上に、地域の個別対応ができないと居場所の件数もふえないでしょうし、またサポーターの役割もまだまだ実行に移せないのではないかなと思います。ぜひ地域になるべく近い形でひきこもり対策をやっていただきたいなと思います。
 
2つ目ですが、先ほどから9番委員と2番委員からも出ております自殺にかかわる心のSOSサポート事業です。
9番委員からもSNS等のツール、質のアップが重要とのことでありますが、2番委員の話の中にもありましたように、こういった軽いコミュニケーションで重要な事業の成果が出るのか懸念がございます。
というのは、LINEの使い方が余りわからない高齢者もいると思いますし、私もLINEをいろんな人や店からいただいたりしますけれども結構スルーしますよね。
LINE相談で向こうから来たものを、こっちからどうやって返すのか。それがちゃんと向こうに受け取られているのか。そして受け取った人が――できれば面談がいいですけど――SNSを介さないでちゃんとした相談の形になっているのか、どこまでできているのか、あるいはやろうとしているのか教えていただきたいです。

それから夏休みと春休みの2回やっているとのことですが、予算が大分違って春休みのほうがお金がかかっていますので、違いについて御説明をお願いしたいと思います。

○福原精神保健福祉室長
 まず、夏休みと春休みの費用についてでございます。
夏休みに5回線でLINE相談をやりましたが、初めてということで相談が殺到いたしました。総来訪者数726人に対し対応できた方が223人と対応率がかなり悪かったものですから、春休みは特にスタート時点で集中するので20回線にふやしまして、人手と回線数をふやした関係で金額が多くなってございます。

 LINEで相談するのがどうなのかでございますが、LINEは非常に匿名性が高くて、深刻になる前に気楽に相談していただいて返していくと。さらに内容に応じまして電話相談に移行したり、さらには内容の深刻度から必要性に応じて面接に誘導しておりますので、まず気楽に相談できるところでLINEは効果があると考えております。

○江間委員
 最初の取っかかりとしてSNS、特にLINEを使うことはすごくいいと思いますが、その後のフォローをしっかりしていただかないと若年層の自殺の減少にはつながらないと思いますので、ぜひそこを期待いたしまして質問を終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp