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委員会会議録

質問文書

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令和4年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田内 浩之 議員
質疑・質問日:06/28/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田内委員
 分割質問方式でよろしくお願いします。
 まず1点目です。高校入試制度についてお伺いします。
 令和3年6月県議会の本会議において、子供たちが内申点を過度に意識することがないよう内申偏重の入試制度の見直しを検討してほしいと要望させていただきました。それを受けて県の教育委員会は、昨年度静岡県公立高等学校入学者選抜制度に関するアンケート調査を実施してくださいました。ありがとうございます。アンケートの中身の御報告も頂きました。
 そこでは学力検査、面接等、調査書の何を入試で重視をしてほしいですかとの質問がありまして、ちょっと私も驚いたんですけれども受験を経験した高校生の約半数、中学校教員と高等学校教員の約6割が学力検査を重視してほしいとの回答がありました。平成18年のアンケート結果と比べ昨年のアンケート結果では劇的に変化して、やはり学力検査を重視してほしいと出ていると思います。
 もう時代も変わっていて、きっと生徒さんも学校の先生も考え方が変わっていると思いますので、外部の有識者等も交えて時代に即した入試制度とは何かを議論する場をつくって制度の変更をしていく必要があると考えています。
 そこで、昨年のアンケート結果の主たる結果報告、どうしてそういう結果になったかの分析をもしされているのであれば分析結果及び先ほど議論する場をつくったほうがいいんじゃないかと御提言させていただきましたけれども、今後の取組を教えていただければと思います。

○井島高校教育課指導監
 8番委員御指摘のとおり、高校生、中学校教員及び高等学校教員は学力検査を重視してほしいとする回答の割合が高かったのですけれども、一方で中学生、中学生保護者及び高校生保護者では学力検査を重視してほしいとの回答は約3割にとどまりまして、調査書を重視してほしいとの回答の約4割を下回っております。これは当日の一発勝負に対する不安を反映した結果でもあり、学力検査、調査書及び面接を選抜資料としてバランスよく利用することが重要であると考えております。
 今年度は、中学校及び高等学校の教員など教育関係者で構成いたします専門委員会を今年10月をめどに実施いたしまして、主に学校裁量枠について年度内に数回の会議を行う予定でおりますので、その場で本昨年度のアンケート調査の結果についても意見を伺おうと思っております。

○田内委員
 今ちょっと前向きに議論していったほうがいいんじゃないかと御提言をさせていただいたんですけれども、今のところそのつもりはないという御回答で受け止めたんですけどよろしいですか。

○井島高校教育課指導監
 今説明させていただきましたけれども、まずアンケート結果で回答が少し分かれているところ、またまずは中学校、高等学校、教員の中でアンケート結果について十分に議論をしていきたいと考えています。そして議論の場には8番委員御指摘の有識者、学識経験者の方なども含めながら議論していくことを考えておりますので、前向きに検討していきたいと思います。

○田内委員
 ぜひ教育長にお伺いさせていただきたいんですけれども、先ほど申し上げたようにアンケート結果は平成18年の頃から明らかに変わっております。先ほど保護者さんは調査書の内容を重視してほしいという方が4割とおっしゃってましたけれども、学力調査と面接を合わせれば内申書より上回っているんですね。例えば広島県ではもう学力調査6、調査書2、面接2みたいな割合ですね。がらっと変えて、広島県の子供たちを時代に即したすばらしい子供に育てようという意思を示していただいております。
 今の静岡県の制度を県外から見たときに内申偏重と言われてしまうんです。それに対して、教育長はどのような見解をお持ちかお伺いさせていただきたいと思います。

○池上教育長
 御質問ありがとうございました。
 確かに静岡県が内申偏重と他県から見られているということは私も承知しております。
 一方で、内申重視は中学校の継続的な学びをしっかりと見ていくことでもあるので、一概にある時点の学力だけで見ていくことについては、一定の慎重さが必要なんじゃないかと考えています。
 また、これから高校での学びが多様化していく中でどのように中学校の学びを評価していくかについては、先ほどの高校の在り方検討と同様、少し今の状況や今後の高校の在り方に即した検討が必要じゃないかと考えております。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 私も、内申点の評価をゼロにしたほうがいいとは全く思っておりません。非常に大事な評価の仕方だと思っておりますけれども、その割合はちょっと時代に即してないかなと思いますので、ぜひ前向きに検討をしていただきたいと思います。要望とさせていただきます。

 2点目に移ります。
 アダプティブラーニングについて御質問させていただきます。
 アダプティブラーニングは、ちょっと聞き慣れない片仮名ですけれども、個別最適化して子供たちの学びを提供しようというものだと認識しております。
 先日、宇都宮市に視察に行きました。宇都宮市ではもう小学校、中学校全てにアダプティブラーニングのソフトを取り入れていました。なぜ宇都宮市に行ったかと申しますと、実はおととしはキュビナというソフトを入れて1年間やってみたんですけれども、昨年はラインズという別のソフトに1年で切り替えたので、ちょっと興味深いなと思ってお話を伺わせていただきました。
 担当者にお話を聞いたところ、理由としては、キュビナのAIの能力はとても高いらしいんですけれども、学力が上の子に対してはちょっと適応し切れなかったからとのことでした。学力の上の子はどんどん難しい問題を解いていきたいとのことだったので、校長先生や関係する皆さんで話し合ってラインズというソフトに変えたそうです。AIの能力は落ちるらしいんですけど、ラインズではどんどん難しい、レベルの高い問題が出されるそうなので、全体としてはそれに切り替えたそうです。
 片や静岡県を見ると、進んでる市と後れている市の差が大分開いているのかなとの認識ですので、後れぎみのところのボトムアップをしていったほうがいいかと思っています。対策もいろいろ打っていると聞いておりますので、どういうボトムアップの仕方を今後考えているのか御質問させていただきます。よろしくお願いします。

○大澤教育DX推進課長
 市町におけるボトムアップ策について、お答えします。
 8番委員御指摘のとおり、児童生徒一人一人に最適な学習内容を提供してより効率的な学習を進めるアダプティブラーニングも含め、学びの質の向上に寄与する各種授業支援、学習支援システムの導入を検討している公立学校は複数ございます。今後、こうしたシステムの導入に関しては、一堂に会して情報提供する場を持っていこうと思っております。その情報提供の場に市町教育委員会の皆様にも御参加頂いて、各市町におけるシステムの導入の検討を促してICT教育を推進する上での課題の解消に努めながら全県におけるICT教育水準の均てん化に向けてサポートしていきたいと考えているところです。

○田内委員
 要望とさせていただきます。やはり今御答弁頂いたように、情報提供はとても大事だと思っております。私の地元の教育長ともお話したんですけれども、ぜひ県にお願いしたいということでした。
 私が知ってるところだと8社ぐらいあると思うんですよね。例えば1社だけ情報提供すると公平性の観点からもおかしくなりますので、満遍なく情報提供をしていただいて、興味がある市町の横の連携もつくっていただきたいと思っています。
 なぜこんなことを申し上げるかといえば費用ですね。業者さんに支払う金額は結構あってないようなもんらしいです。私がほかの市で聞いていた金額よりも宇都宮市の金額は大分安かったんですね。同じものの導入なんですけどね。ですので興味のある市町間で横連携していただいて、例えばキュビナとかラインズとかと二、三の市町でまとまって交渉すればきっと金額も落ちてくるでしょうし、サービスのレベルも上がってくると思います。県内全域で興味があるところは一緒にやりましょうとメッセージを送っていただくとともに、取り組んでいただけるとありがたく思います。よろしくお願いいたします。

 次に移ります。
 先ほど5番委員からも御質問がありました。私の質問したいことはほとんどやっていただいたんですけれども、中学校の部活動の地域移行についてです。
 私も大学を出てからかれこれ20年、ずっと子供たちにボランティアで空手を教えているので非常に興味がある分野です。
 先ほど5番委員もおっしゃってましたけれども、平日は部活を継続して土日だけ外部の指導員にお願いするパターンか、もう丸ごと地域のスポーツクラブ――私は市のスポーツ協会の空手部ということで小学生、中学生、子供たちも見てるんですけれども、私たちみたいなところ――に平日も土日も全て委託をするといった大きく考えて2つなのかと思っております。
 ただ、先ほど5番委員もおっしゃったように、私の地元でもみんな考え込んでいるというか頭を悩ませてるので、ある程度のパターンは県で示していただいたほうが各市町も取り組みやすくなると思っております。運動部活動の地域移行におけるパターン化について御答弁をお願いいたします。

○竹村健康体育課参事
 運動部活動の地域移行におけるパターン化についてお答えさせていただきます。
 実証研究については昨年度掛川市で行いまして、本年度は焼津市で取り組むところです。地域移行という言葉からは、あたかも学校から部活動を切り離していくことが目的であるように受け止められやすいところでありますけれども、基本的に生徒にとって望ましい環境の整理や教員の働き方改革の実現が目的でありますので、多様な形態、方法が考えられるところです。そういった情報につきましては、県教育委員会でも全国を含めて様々なところから収集したいと考えております。
 今後、スポーツ庁から全国の事例を集めたものが示されるとも聞いておりますので、情報を集めた上で各市町と共有したいと考えております。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 やはり私も指導してて思うんですけれども、子供たちのスポーツでは指導者の影響力って物すごくあって、私もいつも本当にこの指導方法で合っているのか試行錯誤しながらやっているんです。やはり一番は子供たちにとってよい移行になればいいかなと思っておりますので、先ほど御答弁ありましたとおり、いろいろ形はあると思うんです。
 1点だけ要望とさせていただきます。特に、野球やサッカーとかで一生懸命やってる先生方もいらっしゃるじゃないですか。それらの先生方はきっと多分、土日も指導したいと思うんですけれども、今は土日については移行させましょうという流れじゃないですか。そういう先生方は、いい外部講師をぜひ連れてきてくださいと言えば頑張って自力で、ボランティアでも有償でも連れてきてくれると思うんですよね。なぜならば、一生懸命思い入れる子供たちを見ていると土日でさえ自分以外のいい指導者に見てもらいたいと必ず思うはずなので、そこら辺は結構先生方に頼ってしまってもいいのかなと思っております。
 逆に、特に最近の若い学校の先生の中には公私の区別をしっかりつけたい、休みのときは休みたい方もいらっしゃるので、そういう先生に関してはちょっと手助けしていただく形でと御要望させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 最後に、部活動の観戦について御質問させていただきたいと思います。
 先日の静岡新聞の記事によると、県中学総体水泳競技大会の地区予選では保護者の方が観戦できない状況だそうです。きっとこれって水泳連盟は水泳連盟、サッカー連盟はサッカー連盟と各競技に御一任していると思うんですけれども、保護者の立場からすると子供が頑張っている姿はたとえお父さん、お母さん両方じゃなく片方だけでもいいからぜひ見させてほしいというのが親の気持ちなのかなと思っておりますので、この件に関して県教育委員会の見解を教えていただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。

○竹村健康体育課参事
 保護者の観戦についてお答えさせていただきます。
 新型コロナ感染症の拡大以降、競技の枠を超えて、いろんな競技団体の責任者が生徒の活動保障に向けて議論を重ねて大会の開催を目指しているところです。県中体連からは、今回の県中体連中東部支部大会において無観客とした理由の1つは、会場のキャパシティーであると伺っております。選手が約800名、引率教員、学校関係者が約100人強、観客席が最大2,200人ということです。食事の際の距離を保つために1席ごと空けることにしておりまして、全員を入れることは困難と判断されたと聞いております。
 基本的感染症対策は以前と変わっていないということで、これまでに上位大会へ出場する生徒さんがコロナの感染が怖いから出場を辞退することもあって、運営側としてはまず生徒が安心して試合に臨むことができる環境を整えたいことが最大の理由だったということです。
 また、生徒だけではなくて、運営に携わる先生方、運営のスタッフ、役員の安全も考慮した上での判断とのことです。
 なお、生徒の活躍を見たいという保護者の思いについては運営側も当然理解しているところでございまして、今回の中東部大会については初めての試みのようでしたけれどもユーチューブでの配信を考えていると伺っております。

○田内委員
 要望とさせていただきますけれども、最後に御答弁頂いた動画配信ですね。こういったものを実行するのは手間がかかるんですけれども、空手道連盟なんかは本当にありがたくてインターハイ予選とかも全部動画で流していただいていて、私たち保護者は入れなくても自分の息子のも、教え子のも全部見れる環境です。ぜひそういった取組をされるのであれば手伝ってあげて、保護者の皆様が観戦できるようにお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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