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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:盛月 寿美 議員
質疑・質問日:12/14/2023
会派名:公明党静岡県議団


○盛月委員
 分割質問方式でお願いいたします。
 大きく4項目について質問させていただきます。
 初めに、厚生委員会説明資料1の23ページ、静岡県婦人保護施設清流荘の指定管理者の指定についてであります。
 総合評価で高い評価を得た社会福祉法人葵寮が選定されたと先ほど御報告がありました。今回はこの葵寮が選定されましたが、ほかに候補があったかお聞きします。

○村松こども家庭課長
 婦人保護施設清流荘の運営が第一種社会福祉事業に該当することから、運営主体は国または地方公共団体もしくは社会福祉法人に限定されており、さらに専門性や特殊性を考慮して公募によらない選定で行っております。

○盛月委員
 公募ではなく、県から運営をお願いしているとのことですね。分かりました。ありがとうございます。
 やはりこういった施設は専門性が高いですし、保護された方の人権を尊重してその自立を促進し退所後の支援をするなど本当に重大なお仕事になるかと思いますが、改善策を反映させた事業計画をしっかり策定するとのことですので、委託後もこの事業計画がしっかりと実行されているかどうか見ていただきたいと思います。

 次は説明資料1の24ページ、オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーンの取組について質問させていただきます。
 児童虐待相談対応件数の多い状況が続いていて、本当に深刻な課題だと思っております。相談対応件数につきましては令和5年度4月から9月の上半期で1,870件です。先ほども御報告がありましたけれども、昨年度の同時期に比べて70件減ったもののまだまだ多い件数でございます。虐待には身体的虐待、無視したり育児放棄などのネグレクト、性的虐待、心理的虐待がありますけれども、本県の児童虐待相談対応件数の内訳をお聞きします。

○村松こども家庭課長
 令和4年度の実績は全体で3,708件、そのうち心理的虐待が2,191件、身体的虐待が809件、ネグレクトが637件、性的虐待が71件となります。

○盛月委員
 分かりました。ありがとうございます。
 令和4年度の状況をお答え頂きましたけれども、令和5年度最新の状況も後日教えていただきたいと思います。
 全国的にも心理的虐待が増加している傾向があることは承知しております。虐待問題の認知が進んで隠れていたものも表面に出てきたと思われますが、これほど虐待が多い現状は本当に深刻だと思います。依然として発見されづらい性的虐待も大きな問題だと思っております。
 児童虐待防止の対策については、代表質問でも取り上げさせていただいたところですけれども、児童相談所の体制強化そして関係機関との連携により、しっかりと児童虐待防止対策を進めていただきたいと思います。

 それから、(3)児童虐待防止推進に向けた広報啓発の取組の御報告を頂きました。11月は児童虐待防止推進月間として、児童虐待問題に対する深い関心を得ることができるよう集中的に広報啓発活動を実施した期間でございました。11月18日に行われた児童虐待防止静岡の集いには、私も文教警察委員会の木内委員長と一緒に式典、講演、パレードに参加させていただきました。このときに講師であった島田妙子さんのお話が本当に印象に残っております。
 虐待を受けた親は子供にも虐待をしてしまう負の連鎖とよく言われておりますけれども、島田さんは連鎖はないと言い切っておられました。周りのサポートや的確な対応があれば断ち切れるという意味だと私は捉えました。虐待をしている親は自分がそういうことをしていることに気づいている方が多いとも聞きます。周りの気づきですとかどこかで誰かにつながってSOSを出せるような環境をつくっていくことが重要だと思いますので、集中的に行う月間だけではなく1年を通じてしっかりとやっていただきたいと思っております。
 静岡県としてのメインの取組は、この静岡の集いとその他の取組があると説明資料に記載がございます。パンフレットを配ったりライトアップをしたり立て看板を立てたりは例年行われ、どこの県も大体こういった取組なんだろうと思いますけれども、県内Jリーグの試合会場で観戦に来られた方に動画を放映したり啓発活動をしたりするのは静岡県の特色かなと思います。健康福祉部の取組ではありますけれども県庁各部局と連携し全庁挙げて取り組んでいただくべきことだと思っていますが、今回の11月の児童虐待防止推進の集中月間で各部局との連携についてどういったことができたのかお聞きします。

○村松こども家庭課長
 11月は児童虐待防止推進月間で皆さん意識してくださいと全庁掲示板を通じて案内させていただいております。
 他部局と連携して何かを広げていく、取組を続けていくことについては具体的なことはまだできていませんが、8番委員御指摘のとおり、当課、当部だけではなく全庁を挙げて子供の健やかな育ちを守っていくことは非常に重要ですので、関係部局といろいろ相談しながら何ができるか検討してまいりたいと考えております。

○盛月委員
 分かりました。御答弁ありがとうございます。
 しっかり各部局との連携を取っていただきたいと思います。
 先ほど御紹介した島田妙子さんのお話で、本当に学校の担任の先生に命を救われたとおっしゃっていました。学校の教職員は仕事上児童虐待を発見しやすい立場にあると思います。学校での対応は本当に重要ですので、特に教育委員会としっかりと連携を取って児童虐待防止対策に取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 次の質問に移ります。
 説明資料25ページ、障害者差別解消に向けた取組について伺います。
 静岡県障害者差別解消条例の改正について、法改正に準じた改正、項目を追加とのことですが内容については承知しております。今回の改正では事業者による合理的配慮の提供の義務化が非常に大きいことだと思っております。
 この合理的配慮とはどういうことなのか、どういったことが求められるかを事業者の皆様に周知する必要があると思っていますけれども、どう進めていくのかお聞きします。

 それから法改正の内容に、差別解消のための支援措置の強化、人材の育成または確保と記載がありますが、具体的な取組内容をお聞きします。

○増井障害者政策課長
 まず最初に、事業者における合理的配慮の提供の義務化に向けた周知についてでございます。
 県では、これまで合理的配慮の普及啓発を兼ねた民間事業者へのアンケートを実施してきたほか、従業員の皆様が集まる会議や研修会の機会を捉えて障害者差別解消法や合理的な配慮の提供の義務化に関する説明を、これまで6事業者団体に対して行ってまいりました。また国が本年11月に開催した改正障害者差別解消法に係る事業者向けオンライン説明会につきましても県ホームページで周知するとともに、障害者差別解消条例に基づき設置している障害を理由とする差別解消推進県民会議の参画事業者にも別途お知らせをいたしました。
 また、商業、交通分野を所管する庁内関係各課の協力を得て関係団体の皆様のところに直接出向いて説明させていただけないか考えております。
 市町に対しては、広報誌や回覧板による周知やホームページへの掲載、市町商工会等への周知やチラシの配架を依頼しております。今後もあらゆる機会を通じて合理的配慮の提供の義務化について周知を図ってまいります。

 2つ目の質問の新たな相談の解決を図ることができる人材の育成、確保については、市町の差別解消相談窓口の担当者をはじめとして福祉サービス事業所の担当者にも研修会等を通じて人材の育成を図ってまいります。

○盛月委員
 分かりました。ありがとうございます。
 各団体の皆様に既に周知している、活動しているとのことですが、商工会や商工会議所にも御協力頂いてしっかりと周知していただきたいと思います。
 人材の育成については市町等の担当者を育成するとのことでしたけれども、それだけでいいのか分かりませんが大事な部分だと思いますので進めてもらいたいです。
 合理的配慮については、県の合理的配慮理解促進補助金があります。県として団体に補助金を出して、合理的配慮の理解を促進するため、皆さんに意識を持っていただくためにいろいろなイベントや講演会等を年間通じて結構やっていただいていますよね。もともと関心が大きい、理解が進んでいる団体にも御協力頂ける部分もあるかもしれませんので、その辺も含めて進めていただけたらと思っております。

 同じページの(2)障害者週間啓発事業に、各健康福祉センターにおいても商業施設等で啓発活動を実施と記載がありますが、具体的にどんなことをやったのかお聞きします。

○増井障害者政策課長
 ショッピングセンターや県の総合庁舎内において、障害者週間の啓発ポスターの掲示のほかチラシやふじのくに福産品を使ったコースター、割り箸などの啓発品を来場者の方に配布いたしました。

○盛月委員
 承知しました。ありがとうございました。

 それでは最後の質問ですけれども、説明資料27ページ、ふじのくに福産品等SDGsパートナーの認定についてお聞きします。
 11月1日付で24社・団体をパートナーとして認定し、認定式には15社・団体が参加されたと記載があります。この認定がどんどん進んでいくといいなと私は思っております。
 制度概要の表の顕彰・優遇の項目で、認定された企業や団体への優遇ついては来年度以降入札での優遇を拡大予定と記載されていますが、具体的にどんなことを考えていらっしゃるのかまずお聞きします。

 それから、今回認定された企業や団体にどんなことを期待しているのか。認定されましたとSNS等で公表している企業もあります。最終目標である工賃向上につなげていくために、認定された企業、団体にも何か発信していただくことも考えられるのではないかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

○増井障害者政策課長
 優遇される入札制度につきましては、各入札制度で優遇する措置の基準づくりを2年または3年ごとに見直す場合が多く、そのタイミングで認定企業を掲載してもらえるように庁内関係各課に検討をお願いしております。加えて認定企業の点数を加点したり配慮すべき企業として使っていただく旨の検討も併せてお願いしております。現時点では電子県庁課が所管する情報システム開発関係の入札がこれに該当しております。

 2つ目の御質問の企業からの周知等につきましては、今回24社・団体を表彰させていただき、TOKAIケーブルネットワークの番組の中で自社が表彰されたことを放送していただきました。またこのパートナー認定制度を推進するためのホームページに載せる企業紹介の動画作成を当初は2企業にお願いしていましたが、表彰された中の別の3企業にも自社の取組等を語っていただく動画を作成し、それらを通じてまだこの制度を御存じない方にも広く周知していきたいと考えております。

○盛月委員
 ありがとうございます。
 県のホームページとかもうまく使って広く皆さんに知っていただける取組をしていただきたいと思います。
 実は私は福産品のファンで、自分の周りに結構福産品が増えてきてお菓子はすごくおいしいですし小物とかいろんなものがあります。
 個人的なことで大変申し訳ないですが、私は地元で自分が卒業した高校の同窓会役員をやっていまして、広報誌やお手紙等の封書の宛名書き、宛名のラベル貼り、それから封印作業を最初はみんなで集まってやっていましたが、卒業生がすごく多い学校で結構な量になるので福祉事業所にお願いしたらどうかと提案して、これらの作業を3年前から福祉事業所の方にやってもらっています。私はすごく大ざっぱで例えばラベルを1枚貼る作業でちょっと曲がったりよれちゃったりしても全然平気でそのまま出してしまいますが、福祉事務所の方はもう本当にきれいに貼ってくださって皆さんすごく感動して、それを事業所の方にお伝えすると喜んでいただき励みになったよと言っていただいた経験があります。
 認定された企業、団体の皆さんも福産品を買って、使ってみてどうだったかなどのお仕事の評価や感じたことを事業所さんにフィードバックして、喜んでいただければまた張り切ってお仕事をしていただける、そういった心の交流や気持ちが伝わって広がっていくととてもいいかなと思います。その辺もホームページ等で発信していただけたらいいと思います。以上で質問を終わります。

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