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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:諸田 洋之 議員
質疑・質問日:02/21/2022
会派名:無所属


○諸田委員
 一問一答方式でお願いします。
 最初に、総合計画後期アクションプラン案110ページの森林吸収源の確保の進め方についてお伺いします。
 脱炭素社会の構築に向けて必要な森林吸収源を確保するために、森林の管理、整備をどのように進めていくのかお聞かせください。

○小池森林計画課長
 森林の二酸化炭素吸収・固定の維持増進には、間伐等の着実な森林整備とともに、高齢になると機能が低下する森林の若返りを図る主伐、再造林を進める必要があります。
 このため、間伐についてはこれまで取り組んできた年間実施目標8,500ヘクタールを9,990ヘクタールに増やし、達成に向けて林業経営体などが策定する森林経営計画に基づく間伐等の森林整備に対して造林事業などにより支援するとともに、森の力再生事業による荒廃森林の再生を計画的に進めてまいります。また市町が実施する森林環境譲与税などを活用した森林整備については、市町の体制づくり等への支援に取り組んでまいります。
 主伐、再造林については、収益性を高め森林所有者の意欲を喚起するため、3次元点群データの解析で得られた高精度森林情報の活用による生産団地づくりや先端技術を導入する林業イノベーションの推進に取り組んでまいります。

○諸田委員
 ありがとうございます。
 様々な施策により事業を行っていただくことは理解できましたが、9,990ヘクタールを間伐面積とする目標が4年間同じ数値となってます。
 吸収源対策やカーボンニュートラルにすごく力を入れている時代の流れの中で、同じ数値目標だけを掲げ続けているのは間違ったメッセージを与えてしまう印象があるのですが、それについてどのようにお考えなのかお聞かせください。

○小池森林計画課長
 直近の2020年は、コロナの影響により若干減っていますが現状値は8,400ヘクタールです。これに対して9,990ヘクタールというのは随分大きな数字を置いていると考えておりますので、着実に実施し、待ったなしの対応が求められている森林吸収源対策、脱炭素社会の実現にしっかり貢献していきたいと考えております。

○諸田委員
 高い目標を掲げて努力することは非常に大切なことですし、いいことだと思いますが、危惧しているのは同じ数値目標を並べていることです。
 数字しか見ていない人から見ると、本当に努力して伸ばそうという気持ちがあるのかと捉えられてしまう、間違ったメッセージを与えてしまうのではないでしょうか。
 高くて1年では到達できないような9,990ヘクタールを目標とするならば、1年目はもう少し現実的な数値にしておき、9,990ヘクタールに向けて努力して上げていくメッセージのほうがいいのではないかと思うのですけれども、考え方をもう一度教えてください。

○小池森林計画課長
 森林の吸収源対策については、国が国際的なルールに基づいて実績値を計算し、温暖化対策の事務局に報告する形となっております。
 そのような中で、国として静岡県にこれだけの数値をやってほしいと示された数値が9,990ヘクタールですので、基本的に最低限この数値をしっかり実施していくことが県の果たす役割だと考えております。

○諸田委員
 この9,990ヘクタールは、国から言われているので目標に定めたと認識させていただきます。
 そうであるならば、高い目標ではあるけれどもずっと同じ数字を掲げるのではなく、もっと高い数値を目標にして上げていくぐらいの気持ちを持ったほうがいいのではないかと思うのですが、そのお考えはありませんか。

○小池森林計画課長
 温暖化対策については喫緊の課題ですので、そのまま9,990ヘクタールを目標に取り組んでいこうと考えております。

○諸田委員
 分かりました。
 国から高い目標を示されて掲げなければいけない立場だと理解いたします。大変でしょうけれども頑張って達成できるようにお願いいたします。

 次に、後期アクションプラン案204ページの藻類の生産量の維持、回復の取組についてお伺いいたします。
 二酸化炭素の吸収源として藻場が注目されていますが、藻類に関する研究や育成量の維持、回復対策として具体的にどのようなものを考えているのかお聞かせください。

○花井水産資源課長
 海藻が消失する磯焼けは、全国的に発生しており、本県では榛南地区のほか伊豆地域において深刻化しているところです。
 藻場は、水産生物の生育あるいは食用海藻の供給の場としても重要ですが、近年は二酸化炭素の吸収源として大変注目を集めております。したがいまして藻場の回復、維持、保全は大変重要な課題であると認識しております。
 榛南地区においては、カジメを着生した大型ブロックを移設したり、あるいは漁業者による食害魚の駆除等によりおかげさまでカジメは回復傾向にあります。しかし当地区特産種のサガラメについては回復しておりませんので、生分解性プラスチック基盤などを用いた種苗の大量移植を推進するとともに、移植後の定着率を高める技術開発を来年度から実施する予定です。
 また、伊豆地域においてはカジメを対象に漁業者が実施する移植や母藻――成熟した藻類の投入などの活動を支援するとともに、伊豆地域特産のテングサの種苗生産や増殖方法の研究を水産・海洋技術研究所伊豆分場を中心に行っております。

○諸田委員
 最初に言っていただいたように、ブルーカーボンに期待が持たれますので、ぜひ頑張っていただきますよう、よろしくお願いします。以上で終わります。

お問い合わせ

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