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委員会会議録

質問文書

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令和6年3月盛土等の規制に関する条例等検証特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 啓嗣 議員
質疑・質問日:03/06/2024
会派名:自民改革会議


○鈴木(啓)委員
 それでは、まず1点目にお伺いしたいと思うのですが、資料1の中に、調査結果の回答としまして、残土処分場の不足、発注者による処分場の確保等とのことですが、県では、建設発生土の搬出先等をしっかり指定して発注されているということで、その辺り、全県的にしっかりと徹底されているものかどうか、皆さんの業界の方の中で、どういった感覚をお持ちか、お聞かせ頂きたいと思います。

○土屋参考人
 この資料2を見るとおり、地域性がございます。環境のいいところもあれば、環境の悪いところもあるというところでして、割と恵まれたところは、非常に円滑に動いてるけれども、残土処理場がないし、運搬距離も長いというところは、仮に処理場を指定しても、今言ったように処理場が受けられないとか、そういうことがあって、かなり苦慮している現状です。
 この問題は本当に地域性があって、個々それぞれの地区ごとに持っている課題もかなりばらつきがあるということで御認識頂きたいと思います。

○鈴木(啓)委員
 今のお答えの中ですと、地域によっては、行政のほうで搬出先が指定されているにもかかわらず、そこへ持ち込めないという状況があるのでしょうか。

○出雲参考人
 静岡地区の現状を申し上げます。
 県の工事が、土木事務所なり何なりで発注されますけれども、設計書に打たれます。ここに持っていって、単価が幾らだって。それはその地区で一番安く出ているところを指定しますので、その実態たるや、全然機能してないという、さあ困ったといって、それから探すようなことが多々あります。ほとんどだと思います。
 あるいは一部、処理場ではなくて、今、河川などの掘削を台風の後もやっていますが、海岸に持っていけというところは、多少動くにしろ、県が管理している海岸に埋めなさいというようなところは、ある程度はいいのですけど、処分場を指定されたらほとんど機能してないです。それが現状です。

○鈴木(啓)委員
 指定されていてもなかなか機能がなされていないということで、御意見ありました。そこは、しっかり私どもも委員会として議論していかなければいけないなと思います。

その中で、先ほど処分場として、リスクしかないというお話があったかと思うのですが、そうしますと、例えば、この受け取る側のリスクとして、どういったものがあるのか、お聞かせいただきたいと思います。

○出雲参考人
 よく聞かれるのが、今、土壌の規制がかなりきつくなっています。前もどこかでお話ししたのですが、下手すると産業廃棄物よりきつい基準で調べなさいという話になっていますので、それをもし出ちゃったら、誰が責任取るのだという。建前は、原因者、要するに工事を起こした人が、本当は負うような話になっていますが、実際は業者が調べなさいと。それをもって処分場へ入れなさいと。こういうお墨付きがあるから、取ってくれよって。だけどそれが、どこかで間違いが起こると、今度そこから先、処分場が全部負わなきゃならないと、とても負えないと、おっかなくてしようがないと。受け取っても、逆ざやになる可能性もある。遠くへ持ってかなければならない。とっても商売にならない。だから今リスクしかないよというのが、よく処分業者から聞く話です。
 そのぐらいにしないと、本当は駄目なのでしょうけどね。前みたく、どこか好きなところへ持っていけという、固めといてやるから、好きなとこへ持っていけというのではまずいと思うのですけど。
 今年の6月から、国がトレーサビリティをしっかりしなさいっていうことを言ってます。我々元請業者が、1粒の土がどこへ行ってどこで処分されたかというのを、そういうこともこれからもっと厳しくなりますので。その辺が今、懸念されてるところです。

○鈴木(啓)委員
 受け取る側のリスクというものを今、お話しいただきまして、そういった部分もあって、なかなか受け取るのも、物を選ぶっていう部分もあるのかなという感じをいたしました。

 もう1点。先ほど処理施設、処理場を設置しようとする際に、なかなか難しいというお話を頂いたかと思うのですが、それについて、この前に、行政書士会さんでも、例えば同じような御意見を頂いておりました。この説明会ですとか、設置するに当たっての難しさと言いますか、そのあたり、どのように感じていらっしゃるか、もう一度お聞かせ頂ければと思います。

○土屋参考人
 当然説明会をやるのですが、最終的には地元の区長さんだとか、自治会長さんなどの了解という言葉を頂かなければならないです。個人ですので、みんなが前向きになれば、代表者の方も分かったと言ってくれるのですけれども、中に強硬な反対意見があったりすると、なかなかそれを押しのけて了解とは言っていただけないということで、冒頭お話しした、盛土は悪みたいなイメージが定着しちゃっていると、そういう絶対嫌、駄目だと声の方が強く出てくると、地域の合意に至らないという意味で、難しいと言っています。

○鈴木(啓)委員
 いろいろな課題がある中で、でも先ほどお話の中で、こういったものの規制は必要じゃないかというお言葉も頂いております。本当に真面目に取り組まれている皆様においては、なかなか納得の頂けないような部分もあろうかと思うのですが、この規制は必要というお言葉を頂いて、本当にありがたいなと思っております。また、私どももしっかりと議論してまいりますので、今後もまた御意見頂きますようよろしくお願いいたします。

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