• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:良知 駿一 議員
質疑・質問日:12/14/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○良知(駿)委員
 それでは、一問一答方式でよろしくお願いします。
 まずは、文教警察委員会説明資料11ページ、5医療的ケアを必要とする児童生徒への対応について伺いたいと思います。
 誰もが平等に学ぶ機会を保障するため、社会的障壁を取り除くための合理的な配慮が求められるようになることで県内の小中学校に医療的ケアの必要な児童生徒が在籍するようになったところです。
 2(1)小中学校医療的ケア連携協議会を立ち上げたとなっておりますが、医療的ケア連携協議会の今後の主な取組について伺いたいと思います。

○宮ア参事兼義務教育課長
 医療的ケアの取組ですけれども、冒頭の説明にございましたとおり現在小中学校の医療的ケアの手引を作成しておりまして、1月中には各市町で活用できるように発出する予定で協議しております。
 来年度の協議会の取組といたしましては、市町で医療的ケア児を受け入れる際困難ケースがありますので、相談体制を整える仕組みを検討してまいりたいと考えております。

○良知(駿)委員
 答弁ありがとうございました。
 今、医療的ケアを必要とする児童生徒に看護師が同行するときに保護者負担でやっていただく状況になっていると伺っておりますが、看護師の配置を保護者負担ではなく県としてどう支援していくのか。なかなか難しいと思いますが、県としての考えをお聞かせください。

○宮ア参事兼義務教育課長
 保護者の付添いにつきましては、文部科学省からの通知に、真に必要な場合のみ保護者の付添いと記載されております。
 県としましても、基本的には小中学校における医療的ケアは看護師が実施するものと考えております。
 しかしながら、病状によっては保護者の付添いが必要な場合もありますので市町教育委員会、学校、保護者が十分に話し合って合意の下で実施するものと考えておりまして、医療的ケアの手引にも記載して周知を図りたいと思っています。
 看護師につきましては国の補助金も出ておりますので、十分な配置ができるように各市町に周知してまいります。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 先ほど、真に必要な場合と御答弁があったんですけれども、真に必要な場合とは具体的にどういったものでしょうか。

○宮ア参事兼義務教育課長
 ケース・バイ・ケースだと思うんですけれども、例えば特定医療行為で看護師ではできないけれども家族はできるものがあります。当然医療行為は医師が実施しますので、医師がいなくてもできるものについては学校や看護師で認められていますけれども、家族でなければ認められていないことにつきましては当然ながら家族の付添いが必要になると考えております。

○良知(駿)委員
 御答弁ありがとうございました。
 なかなか難しいところではあるかと思います。

 続きまして、先ほど保護者の付添いについて質問させていただいたんですけれども、常に付き添っていると保護者の方もお仕事とかがあっても行けない状況が考えられます。
 保護者が付き添わなくてもよい体制づくりなどは考えられるのでしょうか。

○宮ア参事兼義務教育課長
 本来であれば保護者の負担は少しでも軽減したいので、補助金等を活用してできる限り、原則としては看護師の配置に努めます。
 しかしながら、エリアによってはなかなか看護師が確保できない等の課題もございますので、看護師協会等とも連携を図りながら看護師の配置に努めてまいります。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 冒頭の要旨にもありますけれども、誰もが平等に学ぶ機会を保障することが基本になると思いますので、難しい問題ではありますけれども十分に勉強できるようによろしくお願いいたします。

 続きまして、説明資料13ページになります。
 7高等学校におけるグローバル人材の育成に係る国際バカロレア導入の検討で、知事説明要旨にもあったと思いますが、国際バカロレアの開発の経緯としましては、外交官の子供等がインターナショナルスクール卒業後に母国の大学に進学するための入学資格を付与するために開発されたとあります。
 国際バカロレアプログラムを本県の県立高校に導入する目的と他県の公立高校の導入状況を伺いたいと思います。

○花ア学校づくり推進室長
 まず、国際バカロレアにつきましては平成30年3月に策定されたふじのくに魅力ある学校づくり推進計画、別名静岡県立高等学校第3次長期計画に導入を検討することが示されております。教育委員会としましては、これまで先行事例等を調査研究してまいりました。
 県立高校内に国際バカロレアを導入する目的としましては、大きく分けまして5つあると考えています。
 1つは英語力の養成、2つ目はグローバル化に対応した素養・能力の育成、3つ目は――これは国際的に通用する大学入試資格の取得が可能でありますので――進学先を世界の大学にも向ける視野の拡大、4つ目としましてはプログラムを遂行することによる論理的思考力の養成、最後に、これは長いスパンになってしまいますが教員がこの学校で教えた後に異動しますと先進的な教育手法の他校への波及が期待できるということで研究をずっと重ねております。
 このようなことから国際バカロレアをグローバル人材育成の有効な方策だと捉えておりまして、県立高校への導入に取り組んでいきたいと考えております。
 2点目ですが、国際バカロレアの高校についてのプログラムはDP――ディプロマ・プログラムと言われていますが、他県で導入している公立高校は市立高校2校を含め現段階で7校あります。今候補校になっており今後認定されるであろう学校は、公立高校で4校あります。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 学校数は御答弁頂いたんですけれども、何県あるかお聞かせ頂けませんか。

○花ア学校づくり推進室長
 ただいまの7つですけれども、北から順に申し上げます。1つが北海道で札幌市立です。それから宮城県の県立高校が1校、東京の都立高校が1校、神奈川の県立高校が1校、山梨県の県立高校が1校、滋賀県の県立高校が1校、大阪市の市立高校が1校になります。
 これから認定を目指す公立高校は、埼玉県のさいたま市立の高校が1校、広島県の県立高校が1校、高知県の県立高校が1校。それから導入表明はしていますがまだ申請していない学校が奈良県の県立高校で1校となっています。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 どこかの県が集中的にではなくて、取り組まれている県で1つぐらいと承知いたしました。
 説明資料に2導入に向けた検討とあるんですけれども、具体的にどのように進めていくのか伺いたいと思います。

○花ア学校づくり推進室長
 8番委員御指摘のとおり、説明資料13ページの2に導入に向けた検討が書かれてございます。
 まず、来年は基本計画の策定を考えています。基本計画の中身ですけれども、静岡県に導入するコンセプト――基本的な考え、設置形態。設置形態につきましては説明資料の14ページを見ていただきますと、高校生のプログラムのディプロマについては日本語ディプロマと英語ディプロマ。英語については全部で6つの教科があるんですけれども、オールイングリッシュでやる英語ディプロマです。日本語ディプロマについては6教科中2科目は英語、残り4科目は日本語になりますので、県としてどちらが効果的なのか。それからその下に中学生の中等教育プログラム――MYPがございます。導入があるほかの県もMYPからやっているところもありますので、静岡県のこの高校の生徒が海外の大学、国内の大学のどちらを目指すのかも含め設置形態を考えていきたいと思います。
 対象の生徒も当然、県立高校に導入するものですから県民の方にも入っていただきたいですし、帰国子女、外国の方等もあります。
 そして、施設設備、教員の養成が実はこのプログラムを認定する際の一番の基準となっていまして、教員の養成をどうしていくのかも考えていきますと、他県の例を見ると申請から認定まで約3年かかっている状況もありますので長いスパンになりますが、その方向で今考えております。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 私も当然なじみがないのでどういった形で進めていくのか理解が難しいですが、グローバル人材の育成は今後重要になってきますので、よく他県の状況等も御検討頂いて静岡県としてどう進めていくか考えていただけたらと思います。前半の質問は以上でございます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp