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委員会会議録

質問文書

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令和2年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伴 卓 議員
質疑・質問日:10/02/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○伴委員
 分割質問方式で何点か伺います。
 初めに、文化観光委員会説明資料の6ページ、7ページの公立大学法人の業務実績評価についてです。
 概要に静岡県立公立大学法人、公立大学法人静岡文化芸術大学とも中期目標・中期計画の達成に向けて順調に進んでいるとの表現があります。ちょっと言い方を間違えると現場の先生に失礼になってしまうかもしれないんですが、我々のような一般県民には、静岡県立大学や静岡文化芸術大学がどんな取組を行っているのかあんまり伝わっていない。静岡県立大学といえばこういった看板学部があるといった印象が薄いかなという印象があります。
 非常に優秀な先生たち、学生さんもいらっしゃると思います。今のところこういった国公立大学は定員確保にあまり御苦労はされていないと思うんですが、18歳人口が減少して昨年の春からは全入時代とも言われている中で大学間の競争もこれからしていかなければいけないと思います。当然高校生に選ばれる大学になるためにはもう少し特徴を、何かキャラクターを打ち出していく必要があるんじゃないかなと思います。
 例えば大阪の府立大と市立大を統合して、新たな公立大学を立ち上げて世界的な研究拠点にしようといった取組も報道されていますし、静岡の地場産業と地域の特性を――どこまで県庁の立場から突っ込めるかはわかりませんが――地域とリンクした学びが展開できるような、地域に密着した学校の在り方も必要だと思っています。
 こういった観点で県立大学のセールスポイントや選ばれる大学になるための取組を検討されているのか、今ちょうど変革を迫られていると思うのでそういった試行がありましたらお伺いしたいと思います。

○手老大学課長
 まず、静岡県立大学は地域に立脚した大学として、地域を支える専門的な人材やグローバル化社会で活躍できる人材の育成に取り組んでいるところであります。地域で必要とされる専門人材につきましては、薬学部における薬剤師をはじめとして看護師や管理栄養士など様々な資格を持つ人材を輩出しておりまして、これは地域に不可欠なものとなっております。
 今回の評価結果にもありますが、薬剤師国家試験は昨年度新卒者の合格者が81名、合格率100%という結果を出しております。100%ですので全国で1位。静岡県立大学のほかに新卒者合格率100%だった大学は北海道大学の29名、東京大学の9名、金沢大学の35名の3つの大学だけで、合格者数についても他校に比べて突出しております。
 また、管理栄養士、助産師、歯科衛生士、介護福祉士の資格につきましても合格率は100%であり、こうした点が静岡県立大学を目指す学生にとって大きなアピールポイントになるのではないかと考えております。
 静岡文化芸術大学は御案内のとおりデザインや文化政策を学べる県内唯一の大学です。その特徴を生かして地域の自治体の政策形成や各種施策の推進に積極的に貢献しています。
 それぞれの大学におきまして、受験生確保のために様々な媒体での情報提供やオープンキャンパスによる大学紹介、県内外の高校への訪問活動などによって学生の獲得を目指しており、県としてホームページはもちろん、大学コンソーシアムを通じて情報発信を行っております。
 今後も引き続き、こういった評価を通じて両県立大学の特徴を磨き上げていくとともに積極的なPRをしていきたいと思っております。

○伴委員
 御答弁ありがとうございます。
 今改めて薬剤師の合格者数や各学科の取組を聞いて、地域にこういったキャンパスがあることは県民にとって本当に宝だと思います。ただ学部とか大学を比べてしまったときに、ちょっと失礼ですけれどネームバリューで少し劣ってしまったり、あるいは大きいところに行ってしまう傾向があると思います。県立大学だからこそ行き届く目や教育環境があると思うので、ぜひしっかりPRをしていただいていい人材を輩出できるように引き続き御尽力頂きたいと思います。

 追加でお伺いしますが、2022年度から高校の学習指導要領が変わり大学入試も変わっていき、それに伴って入試の在り方も変わると思います。何か県で準備されていることがあるのか、あればどんなことを想定されているのかお伺いしたいと思います。

○手老大学課長
 基本的に入試に関しては各公立大学法人で全て行っており、設置者としての県が関わる仕組みはありません。静岡県立大学と静岡文化芸術大学はともに新しい入試に向けて準備しているところではありますが内容は法人側にお任せとなっています。

○伴委員
 はい、ありがとうございます。
 先ほど来出ておりますラグビーの聖地化について何点かお伺いさせてください。
 9月28日について先ほども大石スポーツ政策課長から御答弁頂きましたが、日本にとっても県にとっても記念すべき日だと思います。
 今回私は仕事で除幕式に行けなかったんですが、この聖地づくりについて今回我が県はラグビーでしたけれども、例えば陸上とか水泳とかいろいろなスポーツがある中で参考にされた聖地や聖地づくりに取り組んでいる自治体などがあったのでしょうか。
 日本以外にもラグビーのスタジアムがあって、これまでもワールドカップの試合がありましたよね。その開催地と静岡の子供たちが交流試合をするとかそこにクラブチームがどれぐらいあるのかなどちょっと難しいんでしょうけれども、何かそういったものを行っていく。9月28日にかけるのもいいですし、その期間にかけるのもいいと思うんですがそういった取組も検討してみてはどうかと思います。御所見がありましたらお伺いしたいと思います。

○大石スポーツ政策課長
 スポーツの聖地づくりに関してですが、先行して自転車の聖地づくりをスポーツ局で行っております。これを参考にしながら、ラグビーの聖地、菅平なども参考にしております。
 ただラグビーに関して実は静岡県はすごく弱い地域です。まずはラグビーの競技人口を増やしていくことが非常に重要であります。現在静岡聖光学院の星野校長先生に聖地づくりの座長になっていただいており、その知見を教えてもらいながら、まずは静岡県をラグビーのすごく盛んな土地にしていくこと。併せて、せっかく聖地エコパスタジアムがありますので、これを生かしていろいろなことをやっていこうと星野先生などと一緒に進めております。
 また、他国のスタジアムとの交流試合についてですが、今申し上げたとおり静岡県の子供たちはまだ他国の強い人たちと戦うようなレベルにはありません。今タグラグビーが非常に盛んになっており、その子供たちがもうちょっと成長してから実際のラグビーに移行できるような仕組みづくりを聖地化検討会で進めております。

○伴委員
 御答弁ありがとうございます。
 他国もそうですが例えば釜石とか大分の子供たちとの交流も検討していただければと思います。
 これは私の意見ですけれども、私は埼玉県の山の中の高校に通っていました。埼玉県はラグビーが強いんですよね。学校へ行くまでに電車に乗るとあの辺だと熊谷工業とか結構名門学校があってラグビー部が割と身近だったんですよね。同級生もやっていたし応援にも行きました。今タグラグビーの話が出ましたが、静岡県がサッカー王国と言われるように小さい頃からやれる環境が整っていけば、必然的に競技人口も増えていくと思います。委員会として応援していきたいと思いますので引き続きよろしくお願いします。

 次に、ワーケーションについて質問します。
 まず県はワーケーションのイメージとしてどんなものを描いているのかを伺います。
 我々日本人ってどうしてもめり張りを好む民族というか、仕事は仕事、休むときは休む、月から金まで働いて土日はしっかり休む体質があると思うんですね。皆さんも例えば休暇中――平日に休暇を取っているときに議員から電話がかかってくると多分うわっと思うわけですね。電話が1本あると休みでも仕事になっちゃいますよね。
 プールサイドでカクテルか何か飲みながらパソコンを打っているのがワーケーションである人もいるでしょうが、午前中だけしっかり仕事して午後からは温泉宿でゆっくり休むのもワーケーションになるのかなと思います。まず県がイメージをされるワーケーションの理想像があれば最初に伺いたいと思いますがいかがでしょうか。

○川口観光政策課長
 ワーケーションはワークとバケーションを合わせた言葉で、もともと長期休暇を前提にしているのだと思います。一方で、恐らく日本型ワーケーションみたいなものもあると思います。
 我々としては観光施策として行うので、できれば宿泊施設での連泊を推進していきたいと思います。例えば木金に仕事をしてそのまま週末を観光地で過ごす形もあるでしょう。静岡県に出張で来て仕事をし、そのままレジャーを楽しむ形もあると思います。また合宿形式で、みんなで来てその場で仕事をし、グループ、チームでそのままその地域を楽しむような仕事と休暇を混在させた形もあると思います。
 そういった企業もあれば、フリーランスで自由に移動しながら静岡県の中でテレワークを行うなど、幾つかパターンがあると思います。
 我々は企業などに調査をしていきますので、どのようなものが企業ニーズに合っているかを探りながら類型化をしていきたいと考えております。

○伴委員
 御答弁ありがとうございます。
 冒頭にもちょっとお話しましたが、あんまり民俗的にワーケーションがまだなじみにくいところがあると思います。1点御意見をお伺いしたんですけれども、あくまでスポーツ・文化観光部ですから観光の切り口でワーケーションを推進していくと思います。代表質問でエッセンシャルワーカーの話をしましたけれども、できる人、できない人がいると思います。その業種に沿ったこんなワーケーションの仕方がありますよとか、休み方、組合わせ方などを企業にアンケートをするとのことですが、その後にプランニングのイメージを提案していくことを考えているのでしょうか。

○川口観光政策課長
 先ほど申し上げましたとおり抽象的なイメージは持っておりますが、当然そこはニーズを組み込んだ形でエリア、日数、どういう就業形態をターゲットにするか具体的に詰めていかなければいけないと思っております。
 企業向け、フリーランス向け、個人事業所向けなどを含めながら休日との組合せなども勘案し、より具体的に提案することでモデル事業の実施につなげていきたいと考えております。

○伴委員
 ワーケーションについては、これからトライアンドエラーになっていくと思いますので、もし可能であればぜひスポーツ・文化観光部が率先して今日部長はワーケーションをしていますくらいの姿勢を見せてもいいかなと思います。提案をしていかないとなかなかなじんでいかないと思うので、取り組むのであればそういったこともお願いしたいと思います。

 観光地におけるWi−Fi整備ですが、宿泊先は今はIDかパスワードで入られるようなところは多いと思います。しかし例えば公園などの公共スペースではフリーWi−Fiが整備されていない印象がありますし、30分間無料だけどメールアドレスを登録しなければいけないとか、いろいろハードルに高い低いがあると思います。そういったパブリックスペースのフリーWi−Fi強化について県はどのように考えているかお伺いしたいと思います。

○川口観光政策課長
 観光地域の公共空間におけるWi−Fi整備についてお答えいたします。
 県としては、観光施設整備事業費の中で観光地域づくり整備計画を策定し、計画に記載した事業については補助率2分の1から3分の1の支援をしております。市町が整備するWi−Fiの基地局設置等については現在においても支援しているところです。

○伴委員
 ありがとうございます。
 どこでもWi−Fiがつながることが国によって当たり前の地域もあります。日本はそれで商いをしている方がいらっしゃるのでいろいろな絡みがあるとは思うんですが、ぜひ積極的に取り組んでいただければと思います。

 次に、文化政策課で県にゆかりのある芸術家、アーティスト、音楽家などのうち日展にずっと入られているとか、国内の権威ある賞を受賞されているような方はよく把握されていると思います。しかし、意外と海外で受賞している作家などいらっしゃると思うんですよね。そういった方の発掘――マークと言うと言い方が悪いんですけれども――を気にかけているかどうか、そういった観点で県内のアーティストを見られているかどうかお伺いしたいと思います。

○室伏文化政策課長
 県として本県出身などで県内、海外で活躍している方全てを把握してはおりませんが、注目はしております。

○伴委員
 率直な御答弁ありがとうございます。
 何でこんな質問をしたかというと、御本人から同意を得ているので実名を出しますが富士市に牧野満徳さんという方がいらっしゃいます。日本の芸術界っていろいろあるじゃないですか。誰に師事したとか悪く言えば狭い世界ですけれど、もうちょっとフレキシブルになっていかないと、芸術家やアーティストが育っていかないと思うんです。
 先ほど言った牧野さんは日本で特に大きな賞を受賞されていないんですが、ヨーロッパではかなりいろいろな賞を受賞されています。御本人も日本での何とか展とかはあまりうまくいかないこともあるんでしょうけれども、こういった人材は多分県内でほかにもいらっしゃると思うんですよね。いきなり金銭的な支援をするとか、例えばヨーロッパでの授賞式に渡航費がないからそれをサポートするなどは難しいと分かっています。でも、例えば県のパブリックスペースでクローズアップするとか――実は牧野さんは知事とも面会をさせていただいているんですけれども――いろいろな支援の仕方ってあると思うんですよね。名前を知ってもらうことがまず第一歩だと思うので、何をどうこうっていう意味ではなくて、そういった目線で県内のアーティストの方を支援することが今後でき得るかどうか御意見があればお伺いしたいと思います。

○室伏文化政策課長
 牧野満徳さんは知事室にも来ていただいており存じ上げております。県立美術館でも焼津市出身の石田徹也さんを取り上げた展示会を開催しておりますし、今回の「#エールアートプロジェクト」に相談や申請のあったプロの芸術家の皆様の情報は大きな財産であると思っております。今後も県としてあらゆるところで広報していきたいと思っております。

○伴委員
 難しい御答弁ありがとうございました。
 県立美術館もありますし、無名ではないんでしょうけれども本県にゆかりのある人っていうテーマで、1人だけだと難しいのでいろいろなアーティストの作品を――御本人がいいよと言えばなんですけれども――展示する機会を設けて光を当てていただければと思います。光が当たらないことには周知もされていかないと思うので、そういった形での支援をしていただければと思います。引き続きよろしくお願いします。

 6月定例会でも質問しましたが、県内企業へのアスリートの定着促進について取り組まれているかと思います。多分実業団まではいかないとしても県内の企業に雇用されて陸上をやるとか――サッカーなどは団体なんでちょっと違うかもしれませんが――個人競技をやるイメージだと思います。この事業では具体的にどんな支援を行って、成果というのは例えば国体で優勝するとかオリンピアンになるとかだと思うんですけれども、この辺の取組についてお聞かせください。

○高松スポーツ振興課長
 アスリート等雇用支援事業として県内企業等にアスリートを定着させる事業に取り組んでおります。こういったアスリートを正社員として雇っていただければ初年度は100万円、2年目は200万円、3年目は100万円の支援金を出しております。今2年目になる事業ですが、昨年度雇用された河野選手は昨年度国体のボクシングで優勝しており一定の成果が出ていると考えております。

○伴委員
 競技力を向上させることでスポーツ王国静岡が実現すると考え、多種多様な競技の応援をしているとは思います。
 このスキームですが、例えば企業がボクシング選手を雇った場合、企業が対象の選手がいるから申請しようとなるのか、それとも選手が自分でこの制度を探してきてこういうサポートがあるから雇ってくださいとなるのか。この前選手にお会いしたんですけれども、制度がなかなか選手に伝わり切れていない部分があると思うんですよね。その辺の広報とか仕組みはどうなっているのかお伺いしたいと思います。

○高松スポーツ振興課長
 県スポーツ協会に補助事業者をお願いしているところでありまして、県スポーツ協会が企業と選手をマッチングさせるコーディネーターを専属で置いております。その方が例えば企業や商工会議所連合会などを回ってPRしています。また各競技団体から選手の情報を仕入れまして企業等と選手をマッチングさせる形で実施しております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 国体だけでも何百種目もあり、正直そのレベルも競技人口が多いか少ないかによって差があります。いろいろなスポーツのアスリートを応援するのはもちろんですが、本県として強化したい種目はあると思うんですよね。それをもう少し広報して、頑張っている選手自身が気づけるようにと言うとちょっと雑駁になりますけれども、もう少しアスリートに寄り添うような広報をお願いします。

 最後に空港について伺いたいと思います。
 先ほど来、質問が出ております空港西側の県有地の活用について伺います。
 空港が旅の通過点ではなくて、目的地になる1つの大きな取組になるんじゃないかと個人的に期待を寄せています。富士山静岡空港西側県有地活用方針別紙1の下から2番目に記載されているアウトドアゾーンの部分について、自然美のところにバイクやBMXなどのオフロードコースとありますが、この事業のイメージについて詳しく聞かせてください。

○伏見空港管理課長
 西側の県有地活用方針にお示しいたしましたアウトドアゾーンのイメージですが、別紙1にありますとおりゾーニングの考え方といたしまして、既存地形や周辺自然環境を生かしたライフスタイルを実現する場と書かせていただきました。この場所につきましては、資料にもありますとおり航空法の高さ制限がかなり厳しい区域もありまして、なかなか建物を建てるのは難しいです。また地滑りの防止区域にも入っており、そういった意味でも建物を建てるのは難しいため、可能な限り現況の地形を生かして何らかの利活用ができないかとの考えで活用方針を整理したものです。
 その上で想定される主な整備内容については、具体的に民間事業者からの提案があるわけではないですが、そういった諸条件を踏まえますと7番委員御指摘のとおり地形が入り組んだところもありますので、例えばオフロードバイクやマウンテンバイクのコースが設定できないか。あるいは見晴らしのいいところもありますのでその地形を生かしたティーテラスと記載しました。キャンプ場ではないですが自然を生かした何らかのアウトドアの利用ができないか想定しております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 私も最近自転車に乗る機会が多くて、先月も2回県内のマウンテンバイクコースを走ってきましたけれども、それなりの需要があるかと思います。こういったコース設定ができてくると――民間の話もありますのでまだこれは分かりませんが――先ほどの目的地になる空港に変わってくるのではないかと思いますので、ぜひうまく民間を活用して取り組んでいただきたいと思います。

 午前中、5番委員からも山梨県との連携のお話がありました。先日私は空港にヒアリングに行かせていただきまして、今山梨方面に向けてバスを走らせているとのことでした。これは民営化してからの話なので富士山静岡空港株式会社で取り組んでいる事業ですが、今の状況を踏まえて何としても搭乗者を確保しなければいけませんし、山梨県へのマーケティングもそうですが、例えば山梨の関連企業の中国に対するニーズがどれぐらいあるのかなどマーケティング調査もすると6月議会で伺っています。中部横断自動車道が開通してもETC割引は難しいと思いますが、何かそういったコラボレーションの企画であるとか、山梨県方向に向けての誘客施策を考えていらっしゃるのか。バスを走らせるとか、ETCの補助などの考えがあればお伺いしたいと思います。

○石ヶ谷空港振興課長
 山梨県との今後の連携についてです。
 富士山静岡空港開港以来、山梨県は非常に重要なポイントだと認識しております。開港以来物流関係、ビジネス関係のセールスや各旅行会社等を回って商品造成をお願いしたり、教育旅行、修学旅行の関係などいろいろなお願いをしてまいりました。
 間もなく中部横断自動車道が開通する状況の中で、私ども空港を担当する課としても山梨県に対するセールスをより充実強化することは重要だと考えております。
 山梨県と本県との間で共通して持っている最大の観光資源は間違いなく富士山であります。この富士山を通じまして就航先の方々に対しても静岡県と――もちろん静岡空港ですから静岡中心なんですけれども――静岡空港を通じて富士山を観光した場合に例えばちょっと山梨県にも寄ってもらえるような商品などについても今後積極的に売り込みたいと思っております。
 先ほど御紹介いたしましたシズオカパスポートという冊子を御用意しまして、これを各種観光地で御活用頂きたいと思っております。これには県内観光地のみならず僅かではありますが山梨県の観光ポイントも入っております。また徐々に具体化していくとは思いますが山梨県と静岡県といった広い地域を舞台としたエンターテインメントにも注目しております。その際には、先ほどお話が出ましたとおりNEXCO中日本などとも協力して静岡県のみならず山梨県も含めた地域を富士山静岡空港を経由してレンタカーで周遊していただけるような仕掛けもしていきたいと考えております。今後そうした形で山梨県の方も静岡空港を使っていただく、静岡空港から山梨県にもお客さんが行っていただくような関係を強化していきたいと思っております。

○伴委員
 今羽田や成田を使っている山梨県の人たちのニーズを――言葉はあれですけれど――取ってこなきゃいけないと思うんですね。需要があればとの話ですけれども、それに対してバスを走らせるとかETC割引を少し助成することを考えているかどうか伺います。

○石ヶ谷空港振興課長
 先ほどもお話がありましたとおり、山梨県のお客様により多く富士山静岡空港を使っていただくための仕掛けとして、山梨県から静岡駅に向かうバスがありますが、それに加えまして富士山静岡空港と新静岡バスターミナル、静岡駅を結ぶバスをうまく連携できるような仕掛けについても今後検討してまいりたいと思っております。
 ETC割引の件につきましては具体的な検討等を行っておりませんが、御提案頂いたアイデアとして持ち帰らせていただきたいと思います。

○伴委員
 最後に空港関連で目的地となる空港づくりについてお伺いしたいと思います。
 羽田空港でJAL、ANAがやっている機体整備工場見学が物すごく人気があるとのことです。これはFDAの理解がないとできない話ですが、つい先日の滑走路の見学や周遊フライトとかすごい人気で即完売だったんですよね。ああいったパッケージ的なもの、空港を見学するといったものを開発していくべきじゃないかなと思います。これは確かに民間がやることと言ってしまえばそれまでですが、県としてもその辺を民間事業者にプッシュしていく、協力できることはサポートしていくことも必要じゃないかなと思います。そういった目的地になる空港づくりのための取組があればお伺いしたいと思います。

○伏見空港管理課長
 目的地となる空港づくりについて、御指摘のとおり先般のランウエーウオークはまさに民間ならではの取組でして、早朝5時ぐらいに空港にお集まり頂きまして明け方のランウエーを歩いていただく企画でした。富士山静岡空港株式会社が企画した取組ですが、40人規模で募集していたところ倍の80人に参加していただき大変お客様にも好評であったとのことです。遠くは岩手県からも足を運んでくださったお客様もいまして、そういったまさに空港を目的地として来ていただけるような取組をしていくことは非常に重要だと考えております。
 県としてどのような取組ができるかは運営権制度の兼ね合いもありまして、現状ではアイデアを持ち合わせていないですが、運営権者とは日頃から打合せもしておりますので、そういった観点も持ちながら県としてどのようなことができるか検討してまいりたいと思います。

○河原崎委員長
 一時換気休憩いたします。

( 休 憩 )

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