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委員会会議録

質問文書

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令和6年3月盛土等の規制に関する条例等検証特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伴 卓 議員
質疑・質問日:03/06/2024
会派名:ふじのくに県民クラブ


○伴委員
 一問一答方式でお願いします。細かな基礎的なところも含めて教えてください。
 今日頂きました委員会資料、くらし・環境部の10ページのところです。
農地改良と称して違法な盛土が行われていたというところが、確認で教えていただきたいのですが、書面上は農地改良しますと言って提出し、認可が下りて、届出だけのもあったと思うのです。こういったところは、従来は全くチェックせずに、もう性善説に基づいて、ちゃんとやってねという認識だったのかどうか、まず教えてください。

○望月くらし・環境部盛土対策課長
 ただいまの御質問は、所管が農地部局になりますので、明確な回答はできませんが、私の知る範囲で御説明したいと思います。
 農地を農地以外のものに転用する場合は農地法の届出が必要になります。通常、営農行為に伴う農地改良などについては許可の対象になります。農地改良中は、土砂の搬入に伴って、一時的に耕作ができなくなりますので、そのときに限って、いわゆる農地転用の、農地改良の届出をすることになっています。ただ、それが、明確にこういう基準のときにこういうふうに出しなさいというものが各自治体で決まっていないそうです。要綱や条例で作るべきところができていないということで、それぞれそういう要綱を作るようには指導しているのですが、どうしてもそれぞれ実情があってできてないというのが現状だそうです。

○伴委員
 何でお伺いをしたかったかというと、今回、本県が盛土条例を施行して、カバーできているのかどうか。所管外でしたらそこは所管外で答えられませんで結構です。
悪いことをする人たちというのは、抜け穴を探してやってきますので、今、現行の条例が施行されている中で、そういった、網を抜けてしまっているところが、きちっとカバーできているのかどうか併せて教えてください。

○望月くらし・環境部盛土対策課長
 今現状、盛土規制条例は、1,000平方メートルを超えると我々が指導できるという立場になります。それは農地であろうが、普通の盛土であろうが、指導はできます。ただ実際に盛土をする、その農地に起因して盛土するというところは、我々が指導できないわけです。本来そこをもう少しきっちりと指導していただければ、農地が不法に盛土されることはないのかなというところがあります。それについては、農地部局、あと農業委員会と一緒に、全県に46か所ぐらいありますので、一緒に行って指導しているところです。

○伴委員
 はい、ありがとうございます。
 先ほど6番委員から、予算と人員のお話もありましたが、ぜひこういった部分も、縦割りの垣根を越えて、予算面であれば我々も頑張りますし、人材面であっても、きちっと適正な管理ができるようにしていただきたいと思います。委員会の中でもまた、要望の中でまとめられればと思いますので、委員長もよろしくお願いいたします。

 では続いて、同じ資料の15ページの中で、監視の強化をされているとのことですが、右上の定点カメラによる遠隔監視です。木に巣箱みたいなものがついていたり、11ページで人工衛星等で監視を強化されていますが、こういった人工衛星で監視をするときに、常に職員が24時間張りついて、グーグルマップを見ているわけではないと思います。人工知能か何かで、静岡県のこの辺に急にポコッと穴が空いたとか、あるいはこういった遠隔のカメラからすぐ通報が来るようなシステムになっているのかどうか、その辺の運用状況を教えてください。

○望月くらし・環境部盛土対策課長
 15ページの定点カメラの監視については、24時間、常時映像を撮って常に記録され、動きと連動して送られる機能になっています。我々24時間、事務所にいるわけにいかないので、次の日に出社したときに、そこで変化があったところはマーキングされているシステムですので、それで確認することになります。
 あと人工衛星については、本来は24時間監視できればいいのでしょうけれども、非常に金額が高額ということで、今回、令和5年度の事業は年4回撮影して、そこでその差分を解析して、おおむね100か所程度、不法の盛土があるのではないかということを把握したところです。本来、そこは24時間監視できるようなシステムができればなというところになります。

○伴委員
 ありがとうございます。
 意見として言いますけれども、人工衛星等の映像を常にリアルタイムで解析して、あそこが急に穴が空いたとか、AI分析できるようなシステムを構築できる方って多分いると思います。誰でもいいわけではないですし、予算もあると思いますけれども、ぜひそういった使い方もしていただけたらと思いましたので、また今後よろしくお願いいたします。

 最後1点、くらし・環境部ですけれども、19ページです。
私の地元、富士地域ですと、旧富士川町と旧庵原郡の由比・蒲原地区、鍵穴という地区がありまして、先ほどのマップで見てもピンが何本か落ちているのですが、この政令市と県管理の市町がまたがったときは、その割合に応じてどちらかがグリップをするのか、静岡市のほうが面積が大きいとなるのか。1つの盛土行為に対して、それぞれの自治体がそれぞれの同じ業者に是正したりするのか、その辺でどうやっているのでしょうか。

○望月くらし・環境部盛土対策課長
 またがっている盛土については、まだ明確に基準を設けていません。今、基礎調査自体は、政令市以外のところについては県、政令市については政令市が基礎調査を行って、最終的にその規制区域を設定することになります。その際に、どうしても隣接の政令市と県との境についてはそういうトラブルが起きるだろうということで、連携して会議を開いています。そこで明確に、ここの線までを入れようとか、特定盛土と宅地造成と2つの区域がありますが、同じ歩調に合わせようということを、今やっているところです。
 なので、今の御指摘のように、ちょうど真ん中というところは、今後どうするのかこれから決めるところです。

○伴委員
 ありがとうございます。
 意見だけして終わりたいと思いますが、今日11人、メンバーがいますけれども、多分各委員、皆さんそれぞれ地元で、ふるさとが汚されているなという思いで、ここに立っていると思います。
 今、最後、境界をまたぐと、例えば私だったら富士市と富士宮市だってもちろんあるでしょうし、ないとは思うんですけれども、行政同士が押しつけ合ってしまうみたいなことが一番いけないと思いますので、そこは最善の策を考えていただいて、一緒にPT組むなり、チーム組むなりしてやっていただいてもいいと思います。いい方向に規制、監視ができればと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

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