本会議会議録
質問文書
令和6年決算特別委員会産業分科会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 山本 隆久 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 10/29/2024 |
![]() | 会派名: | 無所属 |
○山本(隆)委員
一問一答方式で質問させていただきます。
まず、静岡県公営企業決算審査意見書11ページになります。
令和11年度から本格的に運用を開始する富士川工業用水道と東駿河湾工業用水道を統合したふじさん工業用水道はなかなか大きな事業だと思っております。令和6年度から新たなポンプ場の設計、施工に入っていくとのことですが、令和5年度の進捗状況についてお聞かせください。
○岩井経営課長
ふじさん工業用水道における水運用の最適化の取組に係る進捗状況ですが、今年度から旧富士川工業用水の芝川水源の一部を旧東駿河湾工業用水道の水源として暫定運用するため、令和5年度は富士川浄水場内の整備工事を行いました。
○山本(隆)委員
民間委託で大変注目されるプロジェクトになると思いますので、新ポンプ場も節電や経費削減に留意した施設にしていただきたいと思います。
次に、先ほど5番委員からも質問が出ましたが、これから経営がどんどん厳しくなっていく中で浄水発生土の処理が経費削減のキーポイントになると思います。
東京都は先進的に浄水発生土を園芸土に使っていて、それでも3割以上が産業廃棄物として捨てられているとのことです。県でも今園芸用土を民間委託で販売するなど積極的に取り組んでいますが、コストが結構かかるかもしれないですが、それ以外にもグラウンド用土だったり、粒状の改良土にして埋立てや保水性の舗装材に使えるといった様々な利用方法があると思います。
県として、これから浄水発生土に関して何%ぐらい再利用の目標があるか、もし何か計画があるようでしたらお伺いします。
○小南水道企画課長
令和5年度はふじさん工業用水道の厚原浄水場におきまして、脱水後にふるい分けした浄水発生土を有価販売により約2500万円の費用削減を行いました。
今後の予定ですが、水道事業では遠州水道寺谷浄水場におきまして脱水機を導入した場合の発生土の減量効果を検討しています。産業廃棄物の処分費は重さで決まりますので、なるべく水分を抜いて減量することによって費用削減を図る取組をしております。
○山本(隆)委員
粒状の改良土として販売すれば建設関係に相当使えるわけですが、交通基盤部と連携した利用先の模索はされていますでしょうか。
○小南水道企画課長
浄水発生土は薬品が入っているので産業廃棄物になり、道路工事などの盛土材には使えないので、交通基盤部と連携して工事等に利用する予定はありません。
○山本(隆)委員
インターネットでは浄水発生土は保水性の舗装材やセメント原料にも使えることが書かれているのですが、難しいということですか。
○小南水道企画課長
浄水発生土は基本的に産業廃棄物になりますが、6番委員がおっしゃるようにいろいろな材料に変えて売ることができれば産業廃棄物ではなくなるので、そこまでをどう手立てするかが課題になります。
○山本(隆)委員
実際に販売している自治体もあるので県から県へ売るのか、交通基盤部が業者に浄水発生土を使う条件をつけて工事を発注するのか、処理経費を差引きしてマイナスにならないのであれば産業廃棄物にならない利用方法を考えていただきたいと思います。
○小南水道企画課長
泥の状態の浄水発生土はお金を出さないと引き取ってもらえません。浄水発生土でも有価で引き取っていただけるのであれば産業廃棄物にはなりません。
○山本(隆)委員
もちろんそうですよね。牛糞もそのままだと産業廃棄物ですが飼料として買ってもらうのと同じです。
例えば、企業局で薬品を除去して保水性の舗装材として作って売ると。そこに投資した分がマイナスならやる必要はないと思いますが、若干でもプラスになるのであれば、もしくはプラマイゼロであっても産業廃棄物を減らす部分では有効かと思うので、その辺の研究もしてくださいという意見でございます。
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