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委員会会議録

委員会補足文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年6月定例会文教警察委員会
所管事項等の報告 【 当局側説明 】 発言日: 07/05/2023 会派名:


○池上教育長
 教育長の池上でございます。よろしくお願いします。
 それでは、今議会に報告しております教育委員会関係の案件について御説明いたします。
 07文教警察委員会フォルダ内02教育委員会フォルダ内にあります資料番号01説明資料の2ページをお開きください。
 なお、議案では104ページ、議案説明書では80ページから82ページまでと84ページになります。
 では、まず1令和5年6月県議会定例会報告案件の概要についてであります。
 今回の報告案件は、報告第12号「繰越明許費繰越計算書の報告について」の1件であります。
 教育委員会関係の繰越事業は7事業で、繰越明許費19億5500万円に対し繰越額は17億2119万8000円であります。
 繰越しとなった主な理由は、国の補正予算に伴い県の12月補正予算に計上した事業について年度内の事業完了が困難なことなどによるものであります。
 次に、所管事項について説明いたします。
 初めに、令和5年度の主要施策についてであります。
 資料変わりまして、同一フォルダ内にあります資料番号02-2令和5年度教育行政の基本方針と教育予算(本文)の2ページをお開きください。
 県では有徳の人の育成を基本理念として教育振興基本計画の3つの柱の下、教育施策を展開してまいります。
 3ページを御覧ください。
 本年度は全ての子供たちのウェルビーイングを目指し、特に予測困難な時代を生き抜く力を育む探求的な学びの充実、誰1人取り残さない教育の実現、教職員や児童生徒の人権意識醸成のさらなる推進に取り組んでまいります。
 主な取組について説明いたします。
 1つめの柱は「文・武・芸」三道の鼎立を目指す教育の実現であります。
1「知性」・「感性」を磨く学びの充実のうち、個別最適な学び・協働的な学び・探求的な学びの深化については、探求的な学びの質の向上を図るため、オンラインプラットフォームなど情報共有の仕組みの構築と教員研修の充実を図ってまいります。
また、ICT等の活用による新たな学びの展開については、個別最適な学びの実現に資するデジタルプラットフォームの実証を進めてまいります。
 乳幼児の教育・保育の充実については、外国にルーツを持つなど特別な配慮を必要とする乳幼児等への対応に係るモデル実証によりインクルーシブ保育システムの構築を目指すとともに、幼児教育サポートチームを活用し幼稚園を支援する体制を構築いたします。
 2「技芸を磨く実学」の奨励のうち、スポーツに親しむ環境づくりと健康教育の推進については、部活動指導員の配置の充実や休日の部活動の段階的な地域移行も含めた地域との連携・協働を進め、生徒にとって望ましい運動部活動の環境整備に取り組んでまいります。
 また、多彩で魅力的な文化・芸術の創造・発信については、東アジア文化都市2023静岡県を契機として学校における文化芸術活動を広く奨励し、その取組を国内外に発信いたします。
 3学びを支える魅力ある学校づくりの推進のうち、高等学校等の魅力化・特色化については、昨年度に策定した基本方針を基に基本計画を策定するなど県立高校の在り方の検討と具現化を進めてまいります。
 また、教職員の資質向上及び学校マネジメント機能の強化、教職員の働き方改革の推進については、生涯を通じて学び続け新たな資質を持つ教員の育成を目指すほか、予防的ケアによる教職員の心と体のサポートの充実や第三者の視点も踏まえたコンプライアンスの徹底に取り組んでまいります。
 学校施設等の安全・安心の確保については、学校施設の計画的な整備、建て替え、長寿命化改修、特別支援学校の施設狭隘化解消を推進してまいります。
 4ページを御覧ください。
 2つ目の柱は、未来を切り拓く多様な人材を育む教育の実現であります。
 1多様性を尊重する教育の実現のうち、人権を尊重する教育の推進と人権文化の定着・多様な課題に応じたきめ細かい支援については、教職員や児童生徒の人権意識醸成のさらなる推進のほか、ヤングケアラー等困難を抱える児童生徒への相談・支援体制の強化や、公民連携の強化による選択可能な居場所づくりに取り組んでまいります。
 また、特別な支援が必要な児童生徒への教育の充実については、医療的ケア児の在校時や通学時に訪問看護師が付き添い医療的ケアを行うことで保護者の負担を軽減するなど安全・安心に学ぶことができる学校体制を整備いたします。
 2グローバル・グローカル人材の育成のうち国際的な学びと地域学の推進については、県立ふじのくに国際高校への国際バカロレア教育の導入によるグローバル教育・探求学習の推進のほか、地域の歴史や文化を知り郷土のよさを実感できる地域学の充実を図ってまいります。
 また、地域産業を担う人材の育成については、産業界から専門高校にCEOや技術者を招聘するマイスター・ハイスクール事業を推進してまいります。
 3生涯を通じた学びの機会の充実については新県立中央図書館の整備を着実に進めるとともに、4月に開校した夜間中学県立ふじのくに中学校では、生徒誰もが学ぶ喜びを実感できる学校づくりを進めてまいります。
 3つ目の柱は、社会総がかりで取り組む教育の実現であります。
 2地域ぐるみの教育の推進については、企業や県民からの寄附金を活用し生徒の主体的な学びを深める教育の充実を図るなど、社会総がかりで取組を推進してまいります。
 資料番号01説明資料にお戻り頂き6ページをお開きください。
 2コンプライアンスの推進についてであります。
 教育委員会では機会あるごとにコンプライアンスの徹底に取り組んでまいりましたが、昨年度は14件の懲戒処分事案が発生し令和3年度よりも全体で3件増加いたしました。特に児童生徒等へのわいせつ、セクハラ、体罰、不適切な言動は令和3年度の2件に対し昨年度は6件と4件増加し、交通事犯も同数と改善が見られなかったことから今年度はその根絶に重点的に取り組むこととしております。
 先月6月16日に不祥事根絶に向けた教育長メッセージを発表し、その後6月26日に県立学校・市立高等学校臨時校長会、翌6月27日に臨時市町教育委員会教育長会及び公立小・中・義務教育学校校長会を行い、私の不退転の決意と強いリーダーシップで指揮していく表明をいたしました。具体的には2に記載のとおり不祥事研修を他人事としない新たな取組、児童生徒が被害者となる不祥事案の根絶、交通事犯、事故の削減などの対策を実施してまいります。
 7ページを御覧ください。
 3に記載のとおり元教諭による言動に関して、県教育委員会の調査、処分について第三者調査委員会より事実認定に調査不足などを指摘され、改善に向けた提言を受けました。
 県教育委員会といたしましては、報告を真摯に受け止め具体的な対応を行うことで今後の改善に生かしてまいります。
 これらの徹底により教職員一人一人が公教育を担う重みを自覚するとともに、職員全体の一層の綱紀の粛正と使命感、倫理観の高揚を図り教育行政の信頼回復に努めてまいります。
 8ページを御覧ください。
 3ICTを活用した教育の推進についてであります。
 県教育委員会では、全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びや協働的な学びを実現するため、教員への支援の充実を図りながらICTを活用した効果的な教育活動を推進しております。
 9ページを御覧ください。
 4令和4年度教職員の健康診断結果及び長期療養者の状況等についてであります。
 教職員の健康診断受診率は、1の表(イ)受診者数欄に記載のとおり令和4年度は99.9%であります。また特別休暇、休職者の状況は、2(1)の表に記載のとおり令和4年度は491人であり、疾病別の状況では(2)の表に記載のとおり精神疾患が287人と増加傾向にあります。
 10ページを御覧ください。
 5県立学校施設の老朽化対策についてであります。
 1(1)に記載のとおり県立学校の主な校舎204棟のうち昭和56年以前に旧耐震基準で建築された校舎が125棟あり、2の表上段に記載のとおり昨年度までに14校19棟の建て替え等に着手いたしました。今年度は沼津東高等学校及び静岡北特別支援学校の2校4棟の建て替えの設計に着手いたします。
 11ページを御覧ください。
 6県立高等学校トイレ洋式化の推進についてであります。
 県立高等学校施設の魅力向上のため今年度からトイレの洋式化を積極的に推進してまいります。
 2の表に記載のとおり老朽改築の予定のない25校35棟を対象に洋式化を進め、今年度は全体のうち12校16棟の設計に着手いたします。
 12ページを御覧ください。
 7不登校の状況と対策についてであります。
令和4年10月公表の令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果では、小・中学校ともに不登校児童生徒数が最多となっています。
 2対策にありますとおり、全ての児童生徒を対象とした未然防止、特定の児童生徒を対象とした初期対応、自立支援を柱として不登校対策に取り組んでおります。
 13ページを御覧ください。
 3自立支援の拡充にありますとおり、今後は不登校児童生徒の受け皿の一つであるフリースクールとの連携のほか不登校特例校の県内設置に向けた取組を重点的に進めてまいります。
14ページを御覧ください。
 8静岡県立ふじのくに中学校(夜間中学)の開校についてであります。
 小中学校で十分に学ぶことができなかった人の学び直しの機会を確保するため、令和5年4月に夜間中学として静岡県立ふじのくに中学校磐田本校と三島教室の2教場を開校いたしました。
 15ページを御覧ください。
 5令和6年度入学者募集日程にありますとおり現在入学希望者説明会などの周知活動を行っており、7月3日からは入学願書の受付を開始いたしました。その後入学希望者への面接を実施し8月17日に入学者の決定を予定しております。今後も生徒一人一人の状況に応じたきめ細かな支援体制の充実に取り組んでまいります。
 16ページを御覧ください。
 9教員志願者確保に向けた教員採用選考試験早期化等の取組についてであります。
 優秀な教員志願者を確保するため来年度行う令和7年度教員採用選考試験の日程を試行的に2か月前倒しして実施するほか、今後は本県の教育を受けて育った人材が本県の教員として活躍できるよう地域に根差した優秀な人材を確保するための採用基準等の新設などについて検討してまいります。
 17ページを御覧ください。
 10令和5年度静岡県公立高等学校入学者選抜結果の概要についてであります。
 1(1)に全日制の課程の一般選抜、特別選抜及び再募集の受検者合格者の状況を、(2)(3)に学年制による定時制の課程、単位制による定時制の課程の受検者及び合格者等をそれぞれ記載しております。全日制の実質倍率は一般選抜では1.07倍となっております。
 19ページを御覧ください。
 11静岡県立高等学校における今後の在り方の検討についてであります。
 本県教育を取り巻く課題や状況変化を踏まえ、外部委員会での協議を経て今後の高校の在り方に関する基本方針を策定いたしました。1にありますとおり学びの変革、地域との連携、教育基盤の確立の3つの方向性を示し、2のとおり地域とともに望ましい学校の在り方を検討していくこととしております。今年度は基本方針をさらに具体化した基本計画を策定するとともに、引き続き地域協議会で地区ごとの議論を進めてまいります。
 20ページを御覧ください。
 12国際バカロレア教育の導入推進についてであります。
 グローバル人材育成や探求的学習を推進する有効な方策として国際バカロレア教育の県立高校への導入を目指し、令和6年度に開校予定であるふじのくに国際高校を導入校として準備を進めております。今年5月に国際バカロレア機構の候補校認定を受け、6月には静岡大学と教育連携協定を締結するなど新しい教育の象徴となる県立高校の実現を推進しております。
 21ページを御覧ください。
 13医療的ケア児の保護者負担軽減及び教育の質の向上についてであります。
 医療的ケア児においては保護者の付添い負担が課題となっておりますが、その軽減を図り医療的ケア児が継続して安全・安心に学ぶことができる学校体制を整備するため、今年度より医療的ケア児就学支援事業を実施し保護者に代わり県が委託した訪問看護師が当該児に付き添い必要な医療的ケアを行います。
 22ページを御覧ください。
 14学校部活動の地域連携並びに地域クラブ活動への移行についてであります。
 令和4年12月に示されたスポーツ庁、文化庁の学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドラインを受け、県教育委員会は令和5年2月に学校部活動の地域連携や地域クラブ活動の在り方等に関する方針を作成し市町教育委員会等に周知しました。
 国ガイドラインでは1に記載のとおり令和5年度から7年度を改革推進期間とし、地域の実情等に応じた可能な限り早期の実現を目指すこと等を目的としており、部活動指導員の活用等による学校部活動の地域連携についても明記されております。
 また、県方針の要点は2に記載のとおりですが、その対応といたしまして3に記載のとおり県においては有識者や市町担当者等による協議会の開催や地域クラブ活動への移行に関する実践研究を、また市町においては部活動指導員の活用による地域連携等に取り組んでまいります。
 23ページを御覧ください。
 15新県立中央図書館の整備(基本設計の概要)についてであります。
 本年3月末に基本設計に関する一連の書類が提出され、その確認が終わりましたのでここに概要をお示しいたします。
 1の基本方針及び2の新館の特長につきましては、新たに建物の外観やポイントとなる箇所のイメージ図、各階の構成等を取りまとめた別添資料として同フォルダ内の資料番号03基本設計概要版をお配りしておりますので、併せて御参照ください。
 また、3にありますとおり今後は設計と並行して運営や導入するシステムなどソフト面での検討が本格化してまいりますが、完成までの間のさらなる技術革新も考慮にいれて検討するなどスケジュールに沿って着実に整備を進めてまいります。
 私からの説明は以上であります。御審査のほど、よろしくお願いします。

○木内委員長
 以上で当局側の説明が終わりました。
 これより質問等に入ります。
 では、発言願います。

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