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委員会会議録

質問文書

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令和5年6月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:松井 優介 議員
質疑・質問日:07/05/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○松井委員
 分割質問方式にて4つ御質問を申し上げます。
 まず、先ほど御説明を頂きました第102号議案「静岡県人事委員会委員の選任について」でございます。本県の人事委員会は、弁護士、民間企業経験者、行政経験者の3名で構成されていますが、こうした構成にしている理由について伺います。
 また民間経験者というと対象も広いと思われますが、候補者の選出方法と今回岡部氏を適任とした理由についてお伺いいたします。お願いいたします。

○松行政経営局長
 人事委員会の組織構成の理由についてお答えいたします。
 まず、弁護士、民間企業出身者、県職員OBをそれぞれ選任している理由でございます。
 弁護士は職員の勤務条件に関する措置要求、また不利益処分に関する不服申立ての審査等において法律的知識や判断が必要になること、また民間企業出身者は職員の勤務条件や給与に関する勧告等において民間企業の労務管理に関する知識経験等が必要になること、さらに県職員OBにつきましては人事委員会の業務の対象となる県行政全般の知識経験が必要となることから委員を選任しているところでございます。
 それから今回の岡部委員の選任理由等についてでございます。
 まず、地方公務員法の規定により人格が高潔であること、地方自治の本旨、また民主的で能率的な事務の処理に理解があって人事行政に識見を有するものと定められております。岡部氏はヤマハ株式会社において長年会社経営に尽力されたほか浜松商工会議所会頭ですとか浜松地域イノベーション推進機構理事長などの要職も歴任されるなど、地域経済の発展に貢献されるほか県の多文化共生審議会の副会長などを務められておりまして、県政においても貢献された方でございます。
 まず、1期目の選任理由ですが当時予想されておりました公務員の定年の引上げですとか、臨時非常勤職員の制度改正等もありまして、こうした公務員制度改革の対応のためには民間企業の人事労務に高い識見を有している、かつ県政運営に貢献された方というのが選任理由でございました。
 岡部氏からは、人事委員会において技術職員の採用確保に向けた早期試験の導入について民間企業の動向を踏まえて御意見を頂き、それが実現するなど、今後想定される公務員の定年引上げを踏まえた給与制度の見直し等において、岡部氏を引き続き選任することが最適と考えまして本議案をお諮りしているところでございます。

○松井委員
 ありがとうございます。
 続けて、第103号議案「静岡県公安委員会委員の任命について」お伺いいたします。
 松永氏は大学での教員を本業とし本委員会の委員のほか県や市の審議会委員会の委員を務めておりますが、公安委員会の委員としての活動に支障がなかったのでしょうか。

 また、候補者の松永氏は警察職員の人材育成の取組に尽力されているということですが、選任が適当とした理由について今期の活動状況も踏まえ教えてください。お願いします。

○松行政経営局長
 まず、松永委員の委員会への出席状況についてお答えいたします。
 委員就任後の令和2年8月から令和5年6月までの期間において合計113回委員会が開催されておりますが、そのうち108回出席されておりまして出席率は96%となっております。
 松永委員は、専門である教育学、生涯学習学、また女性委員としての立場から警察職員の人材育成の重要性を訴えられておりまして、警察学校での講話あるいは女性職員との意見交換において貴重な御意見を頂いております。具体的には警察学校の初任者に対しまして高い志を持ち続ける人格の完成と題しまして、人格形成における教育の重要性について講話を行いまして、受講者からは常に学び続けて県民の期待に応える模範となる警察官になりたいという感想があったことですとか、女性職員に対して仕事と家庭の両立、子育て等について意見交換を実施して、女性として自分を高めるためにも昇任意欲が非常に重要であるというような提言も頂いているところでございます。
 また、近年増加している児童虐待に対する警察本部の取組強化といったものを促すことで警察本部と児童相談所などの関係機関との連携強化にも取り組まれたところでございます。
 こうしたことから、松永委員を引き続き選任することが適当であると判断したところでございます。

○松井委員
 ありがとうございました。
 岡部氏、松永氏ともに承知いたしました。

 次の質問に行きたいと思います。
 県内の選挙における投票率の低下についてお伺いします。
 令和3年6月20日の静岡県知事選挙での投票率は52.93%、令和4年7月10日の参議院議員選挙での投票率は53%、令和5年4月9日の県議会議員選挙では無投票の選挙区もありましたが、ならしてみると44.62%と低下傾向が続いております。特に顕著なのが18歳から29歳までの投票率が30%以下と非常に低い数字となっております。
 国政選挙、自治体選挙と選挙制度によって投票率が変化することはもちろん承知しております。選挙への無関心は政治への無関心、ひいては行政への無関心にほかなりません。全国どの自治体も何年も議論して対策を講じておりますが、なかなか解決できない問題であります。しかしながらそれでもやはり選挙が終わった次の議会では議論すべきと考えて質問させていただきます。
 お伺いいたします。令和5年度の県議会議員選挙で投票率向上のために行った事業の効果と今後の展望について御見解をお聞かせください。お願いいたします。

○坂本選挙管理委員会総括書記長補佐
 県議会議員選挙における投票率向上の取組、その効果、今後の展望についてお答えいたします。
 県議会議員選挙に向けましては、県議会議員選挙そのものが選挙区の区割りですとか選挙期間が短いといったことで一般県民の方になじみがないことがあったものですから、選挙自体は3月31日告示だったんですけれども、それよりも大幅に前倒した2月から、地域のよさを見つめ直してもらうことを目的に選挙区別にフォトコンテストを実施してSNSを使って投稿頂くなど、若い方に積極的に参加していただく取組を行ってきました。
 このフォトコンテストにつきましては、統一地方選の行われる4月にかけて写真の募集、県民投票をSNSを通じて行い、県民の選挙への関心を高めるこれまでにない取組として行いました。
 しかし、結果としましては8番委員に御指摘頂きましたように投票率は44.62%と過去最低の選挙投票率となりました。特に若い世代の投票率低下が大きかったことで、大変な危機感を持っている状況であります。
 これに対して今後の取組ですが、即効性のない取組ではあるんですけれども、これから有権者となる若者に伝わる啓発を行っていくことが中長期的な投票参加、それから担い手をつくっていくことにつながると考えております。
 まずは、若い方の声を聴くことが第一ではないかということで、今年度も選挙管理委員会の啓発事業の企画運営を手伝ってもらいます20歳前後の高校生、大学生若者選挙パートナーの皆さんに、どうして選挙に行かないのかについて率直な意見を聞く機会を先日設けました。この中では、若者の利用が多いSNSでは自分の関心のある情報しか流れないので選挙とか政策といった情報が入ってこないのではないか、韓国の選挙では候補者のデジタルアバターに質問して候補者のエピソードと人柄を知ることができるのでそういった身近に感じる取組が必要ではないか、あるいは投票することで何が変わるのかポジティブな発信がもっと必要ではないかといった率直な意見をもらっています。総じて若者に伝わる方法で、どう情報を伝え自分ごととして感じてもらうかが非常に重要であると認識しております。
 そうした中、今回統一地方選において全国で行われた取組として、インターネット上の設問に答えることによって選挙の候補者と自分の考え方の一致度が表示されるボートマッチというインターネット上のシステムを選挙への関心を持ってもらうために東京都杉並区の選挙管理委員会が取り入れようとしたんですけれども、選挙運動に関わってくるおそれがあり、国から選挙管理委員会が取り組むべきではないとの連絡がありました。もし選挙管理委員会自身として取り組むことが難しい部分で若い方に訴えていけるものがあるのであれば、例えば報道関係の方もこういった選挙、政治への関心が下がっていることについて大変危機感を持っていますので、そういったところと連携そるなど若者が選挙を自分ごととして考えてもらえる取組を積極的に進めていきたいと考えております。

○松井委員
 ありがとうございました。
 なかなか分析もしづらいですし、いきなり効果が出ることではないと承知しておりますので、引き続き向上への取組をよろしくお願いいたします。

 もう1点、静岡県議会議員選挙は県内全部で34選挙区ございまして、期日前投票所が131か所、そのうち商業施設内が9か所、移動型が4か所、駅が1か所――修善寺駅でございますが――個別の投票率は分からないんですが、通常の期日前投票所よりも投票しやすい環境ではないかなと思います。またコロナ禍のこの3年間、期日前投票所に人があふれかえっている状況が続いておりましたので、期日前投票所自体を増やしていったほうがよろしいかと思いますが、いかがでしょうか。お願いします。

○坂本選挙管理委員会総括書記長補佐
 期日前投票所につきましては近年の選挙では投票者総数の約3割の方が利用されており、4月の静岡県議会議員選挙においても投票者総数の27.3%の方が活用するなど有権者の意識に定着してきておりますことから、有効な投票環境充実の取組として促進しているところであります。今年4月の選挙におきましても、前回の123か所から131か所と――その後投票がなくなった選挙区もありますので準備をした選挙区ということになりますけども――期日前投票所の充実を図っているところです。
 一方で期日前投票所につきましては、投票の秘密を確保するために隔離された一定のスペース、あるいは投票用紙の二重交付を防止するために名簿対象システムの設置が必要といった課題があることから、それらがクリアできる施設であることが必要です。
 そうした中で特に商業施設に設置した期日前投票所では買物と併せて投票できるといった利便性のよさから高い投票実績となっている施設があります。例えば昨年参院選におきまして浜松市浜北区のプレ葉ウォークですとか伊東市の伊東ショッピングプラザデュオでは、同じ地区内の区役所などに設置された期日前投票所の2倍以上の方が商業施設の期日前投票所で投票を行っている実績があります。
 こういったことから、今後も直接投票所の設置を行います市区町選挙管理委員会に対して、商業施設での期日前投票所における高い投票実績などの効果を具体的に紹介し、期日前投票所の設置促進を働きかけていきたいと考えております。

○松井委員
 ありがとうございました。引き続きの対応をお願いいたします。

 最後に、先ほどの7番委員の質問とかぶるかもしれないのですが、行政におけるAI技術の活用についてお伺いします。
 人工知能を用いた文書等を生成するいわゆる生成AIの技術は日々進歩しております。昨年11月に公開されたチャットGPTは世界中で急速に利用が進んでおります。先日の川勝知事の所信表明において、行政の分野で積極的に活用し業務の効率化、行政のサービスの向上を図っていくとありました。また6月15日に策定されました職員向けガイドラインを拝見させていただきました。
 私は小さな頃からテレビゲームがあり携帯電話がありインターネットが身近にあった、いわゆるデジタル世代でございます。デジタル技術を活用した行政のデジタル化には大賛成という立場であり、他県に先立って導入を決めガイドラインを策定した我が県の対応を非常に高く評価しておりますが懸念事項も多くあると考えております。
 まずは生成AIを使用することにより何ができるのか、行政にとってどのようなメリットがあるのかを明確にする必要があります。昨今マイナンバーカードの個人情報の取扱いの不備などデジタル技術の活用により県民の個人情報が危険にさらされる事件がありました。また生成AIの創作物が著作権の侵害に当たる可能性があるとの指摘もされています。このような県民に不利益を与える可能性のある新たなデジタル技術を導入する場合、あらゆるリスクに対する想定と厳格なルールが必要だと考えます。
 お伺いいたします。生成AIを利用することによって得られるメリットと想定され得るリスクとその対応方法、それらをてんびんにかけて導入を決めた理由、今後の展望についてお聞かせください。お願いいたします。

○曽根デジタル戦略課長
 行政の事務においては、定型的な文章の作成であったり、予約などの作業が非常に多くございます。こういったところに言語処理を得意とするチャットGPTを利用するメリットはあると考えております。またさらに職員とは違った視点の意見を求めたり、新たなアイデア出しをしてもらうといった施策の幅を広げる契機にもつながると思っております。
 一方でデメリット、リスク、懸念になるかと思いますけれども、先ほども申し上げたように入力した情報が第三者の回答に使われてしまう可能性がある、または回答を得た内容が誤っていたり公平性が欠ける内容が含まれていたりというリスクも懸念されます。
 こうしたリスク、懸念を払拭するためにも今回ガイドラインの中で遵守事項を定めたところでございます。このガイドラインで規定した遵守事項を職員が理解することでこういった懸念やリスクは払拭できるものと考えております。そうした意味でも今回、生成AIを積極的に活用しようという方向に至ったところでございます。

○松井委員
 ありがとうございました。
 チャットGPTに自治体での運用についてメリットとデメリットを教えてくださいと聞いたんです。そしたら長文なので全部は読めませんが、メリットとして、1つ迅速な対応、2つ統一的な情報提供、3つ24時間体制。デメリットとして、1つ誤った情報の提供、2つシステムへの依存性を挙げて、これらのメリット、デメリットを考慮し自治体がチャットGPTを運用する場合は十分に綿密な計画とモデルの監視、検証体制の整備が必要ですという回答が5秒ほどで私の手元に届きました。今回の議論とは違う回答ではあるんですが非常に的確だと感じました。ぜひガイドラインに基づいて効果的に運用していただければと思います。以上で質問を終わります。ありがとうございました。

○西原委員長
 ここでしばらく休憩とします。
 再開は13時30分とします。

( 休 憩 )

○西原委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開いたします。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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