• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年8月地域公共交通対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:良知 駿一 議員
質疑・質問日:08/07/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○良知(駿)委員
 分割質問方式でお願いします。
 まず、交通基盤部の資料5ページのコンパクトシティですが、様々な市町で立地適正化計画が作成されているわけですけども、これが計画どおりにいってるのかどうか。効果があったのか。その辺をお聞かせ願えればと思います。よろしくお願いします。

○海野都市計画課長
 効果につきましては、いろいろな目標があるのですが、まちづくりに関する人口密度や施設、それから歩行者数、そういった設定が主体ですけれども、地域公共交通に関する目標も、当然ながら多く出ています。例えば、駅やバスの利用者数、運行本数、それから駅のバリアフリー化等インフラ整備、それから公共交通満足度、そういったものもほとんどの市町で目標設定として入れています。ただ少し残念なことに、コロナの影響で、利用者数とか運行本数などは、どうしても目標値は達成できなかったのが現状です。しかしながら、インフラ整備や駅のバリアフリー化、そうした行政が実施しているものについては順調に進んでいるといった認識があります。
 もう一点、2016年に計画を作った静岡市に問い合わせてみたところ、コロナが始まる2019年までは、利用者数等一応微増という報告も受けております。

○良知(駿)委員
 はい、ありがとうございます。
 コンパクトなまちづくりで、恐らく全国的に一番有名なのは富山市だと思います。富山市も1970年代を調べたところでは、そのあたりから計画されているというところで、LRTを使って、コンパクトなまちづくりをしていこうというところで、今の評価では賛否両論はあると思いますが、うまくいっているというところもあれば、いっていないという意見もある中で、県としてはどう見ているかお伺いしたいと思います。

○海野都市計画課長
 コンパクトシティは、具体的に建物を集約するということで、非常に時間がかかる施策だと思います。例えば、家の寿命も20年、30年、建て替えのときにどこへ住むか、それぞれの生活サイクルの中で、結婚したときにどこへ住むか。そういったことで、コンパクトシティについては、結果が出るのはかなり時間がかかると考えています。国交省の調査では、全国で立地適正化計画を策定済み市町村のうち、居住誘導区域の市全体の人口に対する割合は、約7割の都市で微増しているという調査結果もあります。本県につきましては、効果は今、各市町で検証中ですので、また収集させていただきたいと考えています。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 富山市は計画を立ち上げてから50年がたっているというところで、効果はあるにしても、それほど大きな効果ではないという、建物を集積していくというところで、非常に時間がかかるということはよく分かりました。
 本当にこれは結局、住民がどこに住みたいかというのは、富山市でもやはり郊外に建てる方が多いということで、なかなかコントロールが難しいところだなと思っていますので、これからのまちづくりをどうしていくべきなのかというところでは、しっかりと市町とともに検討していただきたいなと思ってます。
 
 次ですけれども、地域公共交通計画というところで、いろいろなお話を聞くわけですけれども、やはりその公共交通の評価が、採算性が今、非常にクローズアップされているところがあると思っております。しかし、公共交通は、やはり社会インフラだと思うので、社会に対してどれだけ利益があったのか、鉄道事業など公共交通事業の採算性ではなく、社会全体でどれだけ利益があったとかいうところを考えるべきではないかと思っていますが、どうでしょうか。御所見を伺いたいと思います。

○平野地域交通課長
 地域交通計画の策定につきましては、委員からお話のあった観点は、本当に重要な部分になってくるかと思います。ただ一方で、この計画の中に、法定で定めないといけないところもありますので、そういったお金の部分はどうしてもやはり触れざるを得ないということになっております。
 ですので、そういったバランスを取りながら、計画策定を進めていきたいと考えております。

○良知(駿)委員
 はい、ありがとうございます。
 当然お金の部分は重要なところなので、そういったところも必要ですが、やはりこの指標として、社会全体の利益としてどれだけ上がったかというところを、何らかの指標を用いて考えていく必要があると思っております。まず、御検討いただければと思います。
 
 それでは10ページ、公共交通の利用促進について、これには一体どういうものがあるか、教えていただければと思います。よろしくお願いします。

○平野地域交通課長
 10ページの(オ)鉄道沿線地域交流拡大事業費助成のことだと思われますが、この事業につきましては、天竜浜名湖線市町会議というのを、県と沿線市町、それから会社が、それぞれ事業費を出し合っておりまして、例えば、今やっているのが豊橋駅の階段に、天竜浜名湖線への誘客、風景などを映している看板を掲げたりとか、あとは雑誌などに、天竜浜名湖鉄道を紹介する記事を出稿したり、そういったものになります。

○良知(駿)委員
 ありがとうございました。
 利用促進ですけれども、やはり、結局、利用者が我慢して乗るというのはちょっとどうかなというところがあって、便利であるとか、メリットがあれば自然に増えると思うんですよね。まずそこを押さえておかないと、東京で言うと、当然鉄道網も世界レベルで優れているので、利用促進のキャンペーンなどやらなくても、乗客がたくさんいて、これが生活の足になってるわけですよね。単純に言うと便数を増やしたり、事業者に対して公共交通を使って会社に行ったら、何かしらのインセンティブがあったりとか、そういったメリットがないと、利用増というのはなかなか難しいと思っております。
 特に鉄道に関しては、もう路線が決まっているので難しいとは思いますけれども、検討していただければなと思っております。
 
 あと1つ、自動運転に関してお聞きしたいですが、資料12ページになります。
 自動運転の実証実験が行われていますが、大体決まった場所で行われているわけですね。松崎町、沼津市、掛川市と、自分も見に行ったことがありますけれども、何かしらの課題があって、こういった実証を行うにはここがいいだろうというところで行われていると思いますが、そういった課題の洗い出し以外にも、やはり未来の公共交通ってこうなるんだよというプロモーション的な目的を持ってやるということも必要だと、もう前々から言わせていただいてるんですけれども、その辺をどう考えているのか教えていただけたらと思います。

○増田未来まちづくり室長
 御質問ありがとうございます。
 今回も過疎地域として松崎町、それから都市部として沼津市、郊外部として掛川市という形で、3カ所でやっていきまして、いろいろな事象から重ねていくんですけれども、委員御指摘のとおり、いろいろなところでプロモーション含めて、ほかのところに広げていくべきではないかということで理解しています。そのために今回、各関係する自動運転に手を挙げようとしている市町も含めて、横展開を考えて、いわゆる勉強会みたいものをまず開いて、どういう状況で上げていくかというのを、我々のほうでも把握しつつ進めていきたいと、今、考えている次第です。

○良知(駿)委員
 ありがとうございます。よろしく御検討いただければと思います。
 最後に、自動運転に関してですが、やはり今までは人間が運転していたものを機械に置き換えるというところで、人間の思考パターンも全て機械に置き換えないといけないわけですよね。それがAIを使って代行しているわけですけども、そうすると洗い出さないといけない課題が非常に多い、大量と言ってもいいぐらいです。やはりいろいろな自治体で実証実験をやられているので、その課題共有などをしていかないと、当然実用化にはなかなか難しい、本当は遠いというところが考えられるが、その辺の状況について教えていただければと思います。

○増田未来まちづくり室長
 お答えいたします。
 今、法律的にどのような自動運転車両がいいのか、レベル4に向けてどういうものが必要かということが、まずきちんと示された仕様みたいなものも、実はない状態です。今、我々が把握している中では、運輸局サイドから、緊急車両が接近したときに、手旗信号などが通常行われますが、それをどうやって車両が認識するかというテーマを1つ頂いております。それから同じように、国交省から、障害物検知性能の限界、例えば走行しているときに、普通の天気のときに走行するなら構わないですが、雨が降ったときにそれが反応するかどうかという限界値をきちんと把握しろと。それから故障時に停止したときに、どういう挙動をするか。故障で止まったときに、自動的に端に寄るのか、完全に停止してしまうのか。あるいは規定走行環境と、規定外のときの対応、普通に走っているときと、予期しないような、例えば地震が発生したりなど、そういうときにはどう反応するのか。そのような形で、テーマを幾つか出されています。それに対して、我々はどういうふうに対応していくかというのを一つ一つ検証していきますが、まだそれに対する技術的な実証をどんどんこれから積み重ねていかなければならないです。それをどうしていこうかというのを、今年考えて進めていきたいと思っております。
 やはりこれは、もちろん我々のほうでもこういう情報を得て、そのまま進めていくだけではなくて、各関係する市町の方々や、先ほど言った勉強会みたいなところで、公表していきたいと考えています。

○宮沢委員長
 ここでしばらく休憩をします。
 なお、再開は13時30分といたします。お願いいたします。

( 休 憩 )

○宮沢委員長
 休憩前に引き続き委員会を再開したいと思います。
 質疑等を継続いたします。発言を願います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp