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委員会会議録

質問文書

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令和4年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:10/06/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○岡本委員
 それでは、分割質問方式で4点お願いしたいと思います。
 まず1つは、職務質問の仕方、訓練についてお伺いしたいと思います。
 いろいろな違反者、異常行為者を検挙するのにはまず最初に大変重要な職務質問があると思います。最近漏れ聞いたところによりますと、職務質問している警察官に対してスマホで写真を撮るといった自分がどういう状況にいるのか分かっていない、何か半分遊びみたいな感覚でいる人たちもいるようでして、かなり質問する側にはやりにくい状況もあると思うんです。ここまできますと、やはりそれなりに一つの経験、訓練が大事だと思いますので、まずは実情がどんな状況で、どのような訓練をされているのかお聞かせ頂きたいと思います。

○楠ケ谷地域課長
 職務質問技能向上のための取組についてお答えいたします。
 県警察では、全ての地域警察官の職務質問技能を向上させるため、実務経験が豊富で職務質問の技能や知識に優れた警察官を職務質問の技能指導者に指定し、各警察署や執行隊において現場を想定した実践的な訓練を繰り返し実施しているほか、職務質問における撮影や録音に対する毅然とした対応についても指導教養を実施しております。
 また、現場経験の浅い若手警察官に対しても、早期育成を図るため、警察本部の職務質問指導係、さらには職務質問の各警察署の指導員によるマンツーマン同行指導を行っているほか、職務質問の技能を伝承する教養を積極的に実施して現場対処能力の向上にも努めております。
 さらには、職務質問技能の指導者を育成するため、県警察学校において職務質問専科を毎年実施しているほか、警察庁指定職務質問広域技能指導官を他県警から招き、指導者を対象とした研修会を開催するなど職務質問技能の向上に努めているところであります。

○岡本委員
 よく分かりました。職務質問しているときに相手によってはトラブルになることもあると思うんですね。相当危険も伴うと思いますので、十分な訓練や経験も積んで対応していただけるよう要望しておきたいと思います。

 では、2つ目に移ります。
 つい先頃の台風15号の被害の中に大変多くの停電がございました。幸いなことに比較的早い時期に停電はほぼ解消されたとのことでしたが、道路の信号機は、停電の場合には30秒後にはたしか電源が入って自動的に稼働するものも県内何か所かに設置されていると思います。設置場所は主だった交通量の多いところと承知しております。当該信号機について、今回の台風被害の停電の中でどの程度しっかりと作動していたか確認させていただきたいと思います。

○石川交通規制課長
 停電時に作動する信号機が今回どのように作動したかについてお答えします。
 台風15号に伴う静岡市葵区を中心とした大規模停電により、交通管制センターで把握した信号機の滅灯は約140か所であります。そのうち交差点に設置され停電すると自動的に信号機に電力を供給する自動起動式発動発電機と信号機に設置され現場で手動で起動させ電力を供給する固定式発動発電機、並びに警察署で保管し現場に搬送して信号機に接続し電力を供給する可搬式発動発電機により約50か所の信号機を作動させる対応を実施しました。

○岡本委員
 特に台風被害の状況下では車で移動するにしても相当混雑、混乱が予想されますので、停電の状況下で信号がストップしたときに速やかに作動することは大変大きいと思います。したがって、今の設置数にはもちろんそれなりの意味もあるでしょうが必ずしも十分だとも思いません。費用がかかることだと思いますが徐々にでも増やしていく予定があるかお聞かせ頂きたいと思います。

○石川交通規制課長
 今後の整備方針についてお答えします。
 国道1号と災害発生時緊急交通路として想定される路線の信号機、また信号機滅灯時、交通への影響が大きい交差点の信号機を中心に自動起動式発動発電機の整備を行っております。今後も自動起動式発動発電機の拡充と老朽化に伴う更新、また可搬式発動発電機を接続可能な信号機とする拡充を計画的に推進してまいります。

○岡本委員
 分かりました。予算が伴うことで大変なことだと思います。先ほどの8番委員の質疑にあった交番もお金がかかりますが、信号機も安全に関することですのでできるだけ早い時期に増強するよう要望しておきたいと思います。

 次に、災害時のドローンの活用についてです。
 先ほどヘリに搭載するカメラの話もございましたけれども、やはり災害時におけるドローンの活用はかなり大きな意味を持つと思います。今どのくらいドローンが使われているのか、実情をお聞かせ頂きたいと思います。

○眞野災害対策課長
 災害時のドローンの活用についてお答えいたします。
 まず、災害用ドローンの整備状況ですけれども、県警察には災害用のドローンが災害対策課に3機、機動隊に1機、情報収集用として整備されています。活用事例ですが、昨年7月の熱海市伊豆山における土石流災害では急傾斜地である被災地を上空から撮影して被害の全体像を把握したほか、要救助者の有無を確認を行いました。また警察官が入れない橋の下や現在行っている一斉捜索では目視が非常に難しい消波ブロックなどを上空から捜索しております。今回の台風15号につきましても、川根本町の行方不明者捜索で河川の増水により捜索員が近づけない河川の上などもドローンで捜索したところです。

○岡本委員
 正直言って少し数が少ないとの印象を受けました。もう少しあるかと思っていました。素人判断ですが、例えば先ほどのヘリを使って捜索するときに、全くの素人ですのでできるかどうか分かりませんが、ドローンを一緒に持っていってさらに飛ばして集中的、一気に幅広いところを捜索することができないだろうかと思っています。もちろんヘリで十分足りるといえばそれでいいかもしれませんが、もっと数を増やしていくことも必要じゃないかと思うんです。改めてその辺の方向性をお聞かせ頂きたいと思います。

○眞野災害対策課長
 ドローンの今後の整備などについてお答えさせていただきます。
 ドローンについては、警察官が直接捜索できない箇所で9番委員御指摘のとおり目としては非常にいいものがございます。今後発生が想定されています南海トラフ地震による津波や富士山噴火などの際にも上空からの被害確認が何よりも重要となろうかと思います。ドローンは欠かせないものであるとの認識から、今後計画的に整備に向けて検討してまいるところでございます。

○岡本委員
 ぜひ増強していただきたいと思います。
 ちなみに、いろんな大きさもあるんでしょうが、1機どのくらいか参考までにお聞かせください。

○眞野災害対策課長
 細かい数字がなくて申し訳ございません。大きさが小さいものから大きいものまであり、性能も多種ございます。その辺につきまして確認をさせていただきながら、整備を検討してまいります。

○岡本委員
 ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 それでは最後になりますが、特殊詐欺被害の防止、先ほども議論されていて電話における迷惑・悪質電話防止装置はかなり功を奏している部分もあると思います。対策はこれで完全ではないし、結果的にはやはり増えている状況ですのでいかにして防ぐかが大きな課題だと思います。
 そこで、例えばいろんな防災訓練などをやっていると同じように、特殊詐欺についても電話ではなく直接皆さんに集まっていただいて訓練をすることも大事じゃないかと思うんですね。特に高齢者はどうしても被害が多いようで、印刷物あるいは話すだけではなかなか理解できない。よく分かったと思っていても家へ帰ると忘れてしまうこともあります。直接集まった場所でどのように詐欺が行われていくのかを含め、身をもって体験する訓練を行うことも大事だと思います。訓練の方向性がありましたらお聞かせ頂きたいと思います。

○原田生活安全企画課長
 特殊詐欺被害防止のための訓練内容についてお答えします。
 現在、県警察では特殊詐欺被害防止の広報活動に取り組む一方で、企業等と連携した被害防止の訓練を行っております。その1つとして高齢者の方を対象としたサギ電話対応訓練がございます。企業の協力を得ながら選定した高齢者宅に特殊詐欺の犯人役警察官が電話をかけ、サギ電話を疑似的に体験していただく体験型の訓練であります。県内のガス会社、ドラッグストア、保険会社などと協定を結んで令和2年6月から始めたものであり、令和4年8月末現在で計21回延べ124人の訓練を実施しております。
 このほか金融機関を対象に窓口職員の対応訓練も実施しております。金融機関窓口において、高齢者の方が高額出金をしようとする際に詐欺被害に遭っていないかを確認するとともに不審な点がある場合には警察に通報頂くなど、金融機関窓口における水際対策がスムーズに行われることを目的とする訓練を定期的に行われる強盗対応訓練と併せて実施しております。
 さらには、警察署での高齢者向け防犯講習会において、実際にかかってきたサギ電話の犯人の声の録音を聞いていただくなどの体験型防犯指導を行っております。

○岡本委員
 よく分かりました。今もそれぞれ実際の訓練をされているとのことですが、先ほど言いましたようにどうしても高齢者の被害が多いと感じますので、コロナ禍でここしばらく開催がストップしていた各地域における敬老会式典などは非常にいい機会だと思います。参加者全員を対象とするのは難しいかもしれませんが、訓練をしっかりやっていただいて皆さんが被害に遭わないようにしていくことも1つの方法だと思います。是非これからいろんな場所も含めて積極的に訓練をしていただくようお願いして私の質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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